小さな日記

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王国

2010年06月10日 | 
友人の忠告に従い、汗ばむ午後、母の本を買いに街に出た。オレンジのチュニックとサンダルで夏仕様。PCの横に置くゴミ箱用に、アフリカの籠を選んでいたら、雨。近くの外カフェに席を取り、ベランダの梅を取り込むよう、家に電話した。雨がおさまるまで本を読むことにした。

本は、吉本ばななさんの「王国」シリーズの第4弾「アナザーワールド」
3巻までは、雫石さんの物語だったが、これは、娘さんのノニさんの物語。ミコノス島が舞台だ。

ノニさんは、母から植物との交流を、父から石との交流を受け継いだ。
わたしは、母から美しいもの、生き生きしたものへの感性を受け継いだ。

父からは、何を受け継いだのだろう? 父は、山、植物を愛した。若いころは農業を志していた。

わたしは、怠け者だから、山に登ったり、しゃがんで土をいじるのは苦手だ。というより、なにかの世話をするのが好きではないのだ。土をいじるのは好きだもの。山にいるのも好きだもの。父も、薔薇園やら作ったけれど、けっこう大雑把で、世話が上手だったわけではないように思う。父の資質とはなんだろう?

よくわからないのが、申し訳ない気持ちになった。
ずっと考えていて、父が医者だったことを思い出した。
そうね、今わたしは片山整体を学んで、体に目を向けている。それが受け継いでいることかもしれない。

「王国」シリーズは、とても平易な言葉で語られる短い本だけれど、ふわっと、わたしの中に思いの種をまいてくれる箇所が多くて、なかなか読み応えがある。

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