うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

貴重な笑顔?!

2023年01月30日 | カズコさんの事

最近のかずこさんは、

すっかり、いつも通りに落ち着いた。

 

おはようございます。

去年末、私がコロナっていた間、

かずこさんは2キロも体重が減り、ボケが進んでいて、

元気も無くなり、歩くのもやっとになっていた。

約10日間の療養~自粛生活で、おいおい、嘘だろ?!ってくらい衰えていた。

 

私は、こりゃいかんと焦り、かずこさんを追い込んでいた。

「母さん、遊びにいっくぞーーー!」と引きずり回し、

「母さん、すさまじく美味しいから、食ってみろーーー!」と

もはや、食べ物を口に突っ込む勢いで食事を勧めた。

そのおかげか、この週末はすっかり、いつも通りのノリノリかずこさんだった。

 

「うん、これで一旦、落ち着いたな」と確信したのは、

金曜日、父さんからSOSの連絡が来たことだ。

「ババァが暴れとる」という連絡に

「うんよし、かずこさんが落ち着いた」と確信した訳だ。

暴れる老婆のどこが落ち着いているのだ?!

と、心の片隅で自分にツッコんだが、

酒を呑んでヤンチャして、翌朝にドロドロな二日酔いで起きてくる。

それでこそ、安定のいつも通りのかずこさんなのだ。

デイサービスでだって、

「わし、帰る!」と財布から一万円出して啖呵を切るのだ。

それが、安定したいつも通りのかずこさんだ。

やだ~ん、困っちゃう~やだ~ん、助けて~!

 

そう!困っちゃうくらい活気があるのが、かずこさんだ。

ご機嫌な時は、超ご機嫌だ。

なんとも素晴らしい笑顔をする。

昨日は、我が家のおじさんと私とかずこさん3人で、

ちょっと離れた場所にある、大きなショッピングセンターへ行った。

「お母さんは、楽しそうだからいいよね~。明るいもんね。」

男は、時々そう言う。

何でもかんでもカートに入れちゃう、かずこさんに男は、

「これ、要るの?本当に?」とか優しく問いかける。

「うん、家のが切れてるで、買わなあかんのや」と答えるかずこさんに、

私はおどろおどろしい小声で囁く。

「あかん、見てみ!380円もするで~」

すると、かずこは慄く。

「そんな高いんかぁ!!」と。

そのリアクションが、素晴らしく面白くて、私と男は大笑いする。

すると、それにつられて、かずこさんも大笑いする。

かずこさんには、もう金銭感覚はない。

私達の反応に合わせたり面白がったりしている訳だ。

しかし、大人が3人で商品を見るたびに、

高いわ~高いな~と言いながら大笑いしている光景は、

スーパーからすれば営業妨害だ。

しかし私達は、カートを持ったら無敵のかずこの後を着いて行く。

 

落ち着いて考えれば、

大人しくなっちゃった、かずこさんのほうが、ある意味楽だった。

そう、本当に楽だった・・・。

元気になったって、認知症は絶賛進行中だ。

ボケはますます酷くなっている。

なのに、私はどうして、かずこさんを元気にさせたいのだろう?

そんなことして、更に母も父も苦しめてやしないだろうか?

 

けれど、やっぱり私は願う。

もう少し、もう少し経ったら、笑っていられないかもしれない。

それでも今は、かずこさんの笑顔を見ていたいんだ。

 

そんな我が家は、笑っていられない

真剣です!

めちゃくちゃ、真剣なのです。

 

たれ蔵「でも、ぼくは知っています。」

 

たれ蔵「母ちゃんがGOしなければ、お刺身は貰えないことを。」

 

たれ蔵「お刺身を見てたって、貰えないのです。」

だから、たれ蔵は、ずっと私を見ているのだな?

さすがだな!

 

たれ蔵「もう一つ知っています。実はこれ、貴重な集合写真です。」

そうなのよ~。

後ろに刺身無関心なのん太も写り込んで、

なんと、4頭揃った集合写真なのであった!

多頭飼いの集合写真は貴重だよね。