うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

「ごめんなさい」というオチから始まります。

2022年11月27日 | 日記

随分と日が短くなり、

会社を出ると、外は黄昏ていた。

 

おはようございます。

駐車場に出来た水溜りは、2日経ってもまだ乾かず、

そのおかげで、自分の車に乗り込むために20歩だ。

水溜りを避けるための20歩。

忌々しい。

 

たった20歩が忌々しくて、私は水溜りを睨みつけた。

黄昏時に見る水溜りは、まるで真っ黒でピカピカの石床みたいだ。

「あっ、お金持ちの家にお邪魔した時の玄関の床。」

あれは、なんという名前の石だったんだろう?

きっと、さぞやお金が掛っただろう。

恨めしい。

 

あの、ピカピカな玄関を作る金があれば、私だったら・・・。

私だったら、その金でなにをしよう?

そう考えていると、私は石のように固く動かない水溜りを、避ける20歩が悔しく思えた。

「こんなもん、避けてたまるか。」

靴を濡らしたって、まっすぐ歩こう。

決意を固めた、ちょうどその時、水溜りに浮かぶイチョウの枯葉がスーッと動いた。

湖の水面を滑る帆船のようだ。

けれど、突っ立っている私の体には、風は感じない。

動いた枯葉を不思議に思い、

私は水溜りの前で両手を着き、めいっぱい低くしゃがみ込んで目を凝らした。

 

すると、真っ黒に見えていた水溜りは、私の頭上を映し出した。

まだ微かに残る青空と、細長い雲。

そこへ染み込んでいく淡い夕焼け。

私は、水溜りが映す自分の頭上に、息を飲んだ。

そして卑屈なまでに俯く私の忌々しさと恨めしさは、

地面に着いた指先から水溜りの空へ伝い、吸い込まれて消えていった。

「これだから、人生は止められない。」

 

もう一つ、私には止められないことがある!

たれ蔵~

たれ蔵を、抱っこしちゃうことだ。

たれ蔵の意志ではなく、私が抱っこしちゃうかんね。

うふふ、うふふ、絶景なたれ蔵だ。

 

たれ蔵「母ちゃん、トイレ中の模様を皆さんに見せて大丈夫なの?」

大丈夫!

謝るから!!