我が家のおじさんが
今の勤務先になって以来、
おじさんの休みは、毎週土日になった・・・・
おはようございます。
私は、それがとっても・・・鬱陶しい!
今までは、適当にすれ違う生活だった。
おじさんは平日に休みが多かったから、私は土日一人で思う存分休めたのだ。
何ひとつ憚る事のない、自由な休日だ。
暖かな日は、朝から晩までパンツ一丁で過ごした。
食べたい時に食べたい物を食べた。
ちなみに、食べたい物が何であろうと、手掴みで食べていた。
起きたくなければ、ゴロゴロ転がりながらトイレへ移動して、
たどり着いたトイレのドアをわざわざ閉めるなどという
無駄な動きも取っ払い、開け放った状態で用を済ませたし、
ところかまわず鼻をほじりながら同時に屁をした。
私は文化的生活においての一切合切の面倒な作業を削ぎ落し、
原始的かつ合理的で、さらに最小限のエネルギーで生きる術を、
実現することに成功した。
傍から見れば、ある種のおぞましい地獄絵図だろうが、
私からすれば、輝かしいユートピア生活だった。
その理想郷は消えてしまった。
今日は日曜日だ。
けれど私は、ズボンを履いて、これを書いている。
パンツ一丁だったあの頃の私が、蜃気楼のように遠くに浮かぶ。
思わず、私は叫びたい衝動に駆られた。
カムバック、パンイチ!
アイウィルビーバック、パンイチ!
諦めきれぬ私の瞳が、いっぱいの涙で潤んだ、その時、
ハッと息を飲んだ。
「帰って・・・きたの?」
パンイチではなく、うめさんだー?!
いや、違うぞ。
瞼を擦って、もう一度しっかり見れば、
のん太か。
私は、のん太を見ていると、いつも故うめを思い出す。
のん太は、素振りがうめによく似ているが、
それだけでなく、猫達からの扱われ方も、なぜか故うめに似ている。
一目置かれるという点では、そっくりだ。
うめは皆の偉大なる母だったが、のん太は永遠のちびっ子チンピラだ。
なのに、どういう訳か、被るんだよね~。
偉そうなところが、実に似ている
のんちゃん?
のん太「なんなのら、かかぁ?」
いえ、別に用はないのよ。
のん太「・・・・」
あっ、顔戻した。
こういう、ん?ってとこが、うめに似てるんだよな~
のん太「用もないのに、のんをいたじゅらにみりゅな!」
こういう冷ややかな視線もぉ!