7月にフルートの先生から「三村先生のレッスンがあるのですが、受けませんか?」と言われました。
2年前、初めてレッスンを受けさせてもらったフルーティスト「三村園子」さんのレッスンです。
もう一度チャンスがあれば、レッスンを受けたいと思っていたので、すぐに申し込みました。
CDも著書も出していらっしゃる大御所の先生、東京まで行かなければ受けられないと思っていたので、希少な機会に恵まれました。
札幌中島公園にあるYAMAHAで、レッスンです。
YAMAHAに到着すると、ガラス越しに、一緒の先生に習っているMりんさんがレッスンを受けているのが見えます。あれ、知らない方がピアノを弾いてらっしゃる。
そうか、Mりんさんは先生とアンサンブル。
ピアノの方は別にいらっしゃるのですね~。
と、前置きが長かったですm(__)m
未だ現実に戻れず、フワフワした気持ちが続いていて、どうまとめて良いかわからないのです・・・・・
スレンダーで素敵なスタイルの先生が、目の前にいらっしゃる。
落ち着いて落ち着いて。自分に言い聞かせて準備をします。
「お待たせしてすいませんでしたね」と三村先生。
緊張をほぐすように優しいお声掛けをしてくださって、本当に素敵な方だと思います。
「後ろで聴いていますので、どうぞお吹きになってください」
途中まで吹いて、止まります。
「あなたは素敵な音を持ってらっしゃる。音と言うのは楽器の事では無く、喉やその他身体全体の事です。身体全体が楽器ですからね。素晴らしい音を出してくださって、ありがとう」と言われました。
そして細かく止まりながら指導してもらうのですが、出版している楽譜によって微妙に違っている話、バッハの音楽とは・・・と言う理論など、どんどん難しくなってきます。
音大出でも無く、これまで音楽の勉強をしてきた訳でも無く、質問されても答えられない情けない自分がいました。
そんなわたしにも、理解してもらえるまで粘り強く説明してくださいます。
何度吹いても出来なくてついつい「すいません」と謝ってしまうわたし。
「謝らなくてもよろしいのよ」と言ってくださいます。
楽譜の件に関して、著者の方が自分なりに付けたもの(スラーなど)があるので、ここは変えてください、と楽譜に書き足してくださいました。
レッスンで習ったことを楽譜上に書き込もうとしたら、「書かないでください」。
一つ一つのアドバイスにこだわりすぎると、先に進めなくなります。
バッハはまず、朗々と吹く。そして暗譜した時に思い出してください・・・と。
滅多にこんな機会が無いので、全て書き込みたいくらいだったのですが、最後にこういう一言を言われたのが、不思議でした。
人間、忘れる生き物、なんとかして留めておきたいという気持ちになります。
その時受けたレッスンの感覚を忘れずにいるのが大切なのでしょうか?
あっという間にレッスンは終わりました。
そして先生は「どうして今日は難しいお話をしたかと言いますと、あなたは最初から良い音を出してらっしゃった。音を出すことから始まる事が多いんですよ」と言ってくださいました。
そんなに褒められるほどの出来じゃない。指もまわらないし、一回で飲みこめない。
でも先生のその言葉が、今後の練習の励みになります。
レッスンが終わってぼーっとしたまま歩いていました。
考えてみたら、このレッスンの時間帯を私に合わせて入れて頂いたT先生にも感謝です。
もし木曜日に入らなかったら、レッスンを受けられなかったのです。
いろんな方たちに感謝したいです。
以上、まとまりの無いレポートでしたm(__)m