カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介

自分の持っているマジックの道具をカップを中心に紹介。

カップ&ボール by DeAGOSTINI

2022-01-22 21:19:00 | カップアンドボール
 今回は、20192月からスタートした、DeAGOSTINIの隔週刊 ザ・マジック

のカップ&ボールの紹介です。カップ&ボールのマジックアイテムやその解説を一気にするのではなく、他のマジックと混ぜながら複数号でマジックアイテムの発送や解説を行っています。

 具体的にはカップ&ボール関係は50号、59号、61号、63号です。全体が100号でそのちょうど半分にカップ&ボールを持ってきたのは意味があるのでしょうか(多分ないですね(笑))。ちなみに、チョップカップはまた別であります。では順に紹介していきます。

 50号では、「テーブルマジックの王道カップ&ボールの基本編」ということで、メインのマジックとして扱っており、マジックアイテムとしてカップ1つとボール2つが付属します。カップはプラスチック製にメッキをしている(?)タイプです。非常に軽いです。大きさとしては、やや小さめで、以前紹介したBacon MagicProfessional Cups and Balls Set

と近い大きさです。「軽量で扱いやすいマジック専用シルバーカップ」と冊子にあるように、扱いやすいサイズだと思いますしきれいです、がちょっと軽いですね。。。トップの面積は小さく、ボールは一つだけ置ける感じです。深さはありますので乗せれば勝手に落ちることはないと思います。ボールは約18mmくらいの手芸屋さんでポンポンボールとして売られているようなボールです。個人的にはこのボールはもう少しいい素材が無かったのだろうかと思います。コストの問題とは思いますがちょっと軽すぎますし、柔すぎます。手にくっついてくる感じがするので、扱いづらいです。手順については、本号では「カップ1個とボール1個の手順」ということで、カップのトップに置いたボールをカップを倒しながら左手で受け取り、右手に渡すが、ウォンドでおまじないをしたいので、左手にボールを渡し、右手でウォンドをとっておまじないをかけると消える。そしてカップをもちあげるとカップの下からボールが出る。出たボールをもう一度、同じように左手に握ってウォンドでおまじないをかけると消える。そして、やっぱりカップの下から出てくるというマジックです。ウォンドは2号に付属した非常に短いものを使っていますが、後に単体のマジックアイテムとして59号に付属します。

 59号では、「ボールが消えて現れて最後に大きくなる」ということで、メインのマジックとして扱っており、マジックアイテムとしてウォンドと赤色ボールが2つ付属します。ボールは50号と同じもので計4つとなります。ウォンドは約30㎝のプラスチックウォンドで、直径は約1㎝、細目でサイズ的には個人的には良いと思います。ただやはり軽い。手順は「カップ1個とボール3個の手順」ということで、手に握ったボールがウォンドでおまじないをかけると消えてカップの下に移動します(3つ目はポケットに入れるがカップの下に移動)。三つのボールがカップの下に移動した後、3つのボールをポケットに持っていき、カップを持ち上げると白い大きなボールが出現します。続けておまじないをかけてカップを持ち上げると赤色の大きなボールが出現します。この紅白のボールは36号と38号でボールマジック用にマジックアイテムとして提供されているものです。本格的なマジックだと思います。ちょっとボールが軽すぎるため、扱いにくそうに見えます

 61号では、「テクニックを駆使したテーブルマジックの王道」ということで、メインのマジックとして扱っており、マジックアイテムとし50号と同じシルバーカップが2つ付属します。これで、これまでのセットと合わせて3つのカップと3つのボールを使った手順の解説となります。ただタイトルが「カップ&ボール フル手順(前半)」となっていますように、この号ではフル手順の前半のみの解説となります。前半と言っても実質はファイナルロードに関する手順までの約3分の2はここで解説されます。基本バーノンの手順に近いです。1段目:3つのカップのトップに置いたボールを握って消すと、3つともカップの下にもどる(スピンバニッシュなどはなし)。2段:3つのカップにボールを入れ、観客に選んでもらった方に移動させる。3段目:もう一度それぞれのカップの下に入れるが、真ん中に集まる。4段目:1つのカップのトップにボールを置き、残り2つのカップを重ね、ウォンドでカップでカップをなぞると、ボールが一番底に貫通している。これを3回繰り返す。カップの一番下に移動させる貫通現象で、チャーリー・ミラームーブは使わない。これ以降は63号で解説。

 63号ではメインのマジックは踊るハンカチーフであり、その後にコーヒーを使ったマジックがあり、そして3つ目のマジックとして、「カップ&ボールフル手順(後半)」が解説されています。基本的にはバーノンの最後のシーケンスと同じです。大きなボールは59号で使ったものと同じ赤3つと白1つの計4つのでしれを最後に出現します。カップが小さめで、ボールも小さいですが、フラッシュしないよう解説しています。

 というわけでDeAGOSTINIの隔週刊 ザ・マジックのカップ&ボールを紹介しました。アイテム付きの隔週刊の雑誌ということで、少しずつアイテムや手順が増え、次の号が楽しみになるように作られていますね。DeAGOSTINI11800円であり、4冊で7200円となりますので、カップ&ボールだけが目的で買うにはちょっともったいない(この値段でもう少し良いカップとDVDが買える)気がしますがまあ、そんな人はいないですね59号のワンカップルーティンは十分インパクトのあるマジックですし、61号と63号のフル手順はかなり本格的なので、このDeAGOSTINIでカップ&ボールを初めて知り、興味を持った方は是非、もう少し重いカップやウォンドやボールを購入されると良いかと思います。

 メイガス氏の解説の中で特に良かったと思うのがウォンドの扱いです。基本と言えば基本かもしれませんが、何故ウォンドを使うのか、わきに挟むのか、そこの意識の重要性を解説されてます。これはデビッド・ウィリアムソン氏がRIDICULOUSのカップ&ボールの解説の時に話をされていたのと同じ内容です。とはいえ、実は私の中でまだ今一納得できていないのが、左手でとったボールを一度右手に渡す理由です右手のボールを左手に渡すのはウォンドと絡めて理由を持たせられますが

 あと、脇に挟んだウォンドを取るときのボールのフラッシュについてもコメントされてます。それを踏まえた扱い方を解説されてますが、そこを解説してくれている解説DVDとかあったかな?と新鮮でした。私はフラッシュしないように脇に挟むときに角度を結構付けて挟みます。ちょっと不自然ですが、フラッシュを防ぐためにそうしています。このメイガスさんの解説を観て、なるほどねぇと思いました。ただ、抜くときだけの方法だったので挟むときに同じようにするとちょっと不自然というかワン動作入るなぁと思って自分として使うかは検討中です。ちなみにトミー・ワンダー氏の手順はウォンドを使いません。違う方法で意識を外してますよね。私は古風なウォンドが好きですが、トミー・ワンダー氏の手順はポケットにボールを入れておく必要もなく、ウォンドも使わないという、従来当たり前と思われていたことを大きく変えた気がします。その分難しくなっているのですが










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4 コメント

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Unknown (kokugoyakagyou-re)
2022-01-23 13:19:04
コメント、失礼します。
バラバラに購入しているザ・マジックですが、カップ&ボール号はおさえていました。未開封ですが(苦笑)。
持っているだけで満足してしまう人間なので、今回の記事、興味深く読ませていただきました。

さて、DPGカップ&ボールという緑のプラスチック製のものをご存じですか?
できればプロ(?)の視線から見た評価を知りたいのです。
もし、よろしければ家に2つあるはずなので1つお譲りできます。

プラスチック製のカップ&ボールつながりで連想してしまい、このように長いコメントになってしまい、申しわけありません。
m(_ _)m
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Unknown (mahounokakera)
2022-01-23 14:10:14
@kokugoyakagyou-re いつもコメントありがとうございます!DPグループさんのカップは持っていませんので入手したら、紹介させて頂きますね。カップを頂いてしまうと辛口評価ができませんのでありがたいご提案ですがグッと堪えます(^^;; ちなみにお持ちのカップはDPGの方でしょうか?
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Unknown (kokugoyakagyou-re)
2022-01-23 15:03:25
そうです。DPGのカップ&ボールです。プラスチック製のもので緑色です。今、ネットで調べると税込み1650円でした。

忌憚のない批評、楽しみに待たせていただきます。

あ。無理にとはもちろん言いませんので(お金がかかることでもありますし)。
機会があったらよろしくお願いいたします。
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Unknown (mahounokakera)
2022-01-23 15:40:35
@kokugoyakagyou-re 承知しました!機会があれば是非させて頂きます!
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