Urbain氏とGentlemen's Magicが作ったエスプレッソチョップカップのセット「Coffee Break」です。
観客に紙幣にサインをしてもらい、それを丸めてボール状にします。そのボールがポケットの中からカップへと何回か移動します。最後にはカップから未開封のコーヒーカプセルが現れそれを開けると丸まった紙幣が入っており、そこには観客のサインがあります。このような手順が実現できるセットです。
PVです。フレンチドロップさんの商品ページには字幕付きが有りますのでよろしければご参考下さい。
セット内容はエスプレッソカップのチョップカップ、(多分)本物の砂糖を固めて作った角砂糖ギミックが3つ(そのうち1つはチョップギミック)。スプーン、ギミックコーヒーカプセルと対応した100回分のリフィルシールです。
まず、カップはおそらく陶器に加工を加えたチョップカップですが、非常によくできています。通常陶器にギミックを付け加える場合、どうしても底の色が微妙に陶器の色と異なります。商品によっては結構あからさまに違ったりします。しかし、このカップはかなり良い出来で、渡して見せても疑ってかからない限りわからないと思います。カップの底の面積が非常に小さい円錐に近いのカップであることもギミック加工のわかりにくさを手助けしていると思います。また、円錐に近い形状のカップであるため、最後に取り出すコーヒーカプセルが安定してホールドできます。ボールとカップの関係については、まだ実際に紙幣を丸めてボールを作り、試していないのでわかりませんが、そこはもし付属のギミックが強すぎる場合はもう少し弱いものを自分で購入して使えばよいので問題無いと思います。大きさはエスプレッソカップなので小ぶりでポケットから取り出したりもできます。実際Urbain氏はポケットからこのカップを取り出しています。ちなみに、商品レビューの1つではこのカップがRene Lavandの3つのボール(パンの小片)の手順に最適な大きさだと書かれていました。怪しさが無いので他のマジックでも使えるかもですね!せっかくなので(?)以前紹介したスタバックスのエスプレッソカップのチョップカップと一緒に写真を撮って見ました。ちなみに、スタバのカップではコーヒーカプセルはホールドできませんでした(;^ω^)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/7c/2f4830d73a49c91bded00f04cdde86dd.jpg?1691898676)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/3b/80d32bf46452d6603df276559352dea8.jpg?1691898676)
次にスプーンです。スプーンにも細工があり、磁石が吸着します。ですので、チョップボールやチョップ角砂糖などを入れてスプーンでかき混ぜ、スチールすることができます。ただ、スプーンがそれほど大きなものではないので、完全に隠すためには小さめのボールが必要です。解説されているメインの手順ではこのスチールは使われていません。Tipsの一つとして説明されています。
角砂糖は本物の砂糖を固めて作っているとどこかに書いてあったような気がしますが見つけられませんでした。未使用で取り出した時点で少し砂糖がパラパラとわずかにとれていたので、かなりリアルですが、耐久性は大丈夫かな?と思いました。チョップ角砂糖は加工されているのがわかるので手渡しで調べさせるのは危険だと思います。
次にこのセットの最も特徴的である、コーヒーカプセルのギミックですが、発想の観点でよくできていると思います。加工としては少し粗いところがあり(私のものがたまたまかもしれませんが)、自分ならもう少しきれいに作るのに…と思ったところもありました。ギミックとしては面白く、本当にスムーズにできるのかなぁと思うところもありますが、下記に示すVANISHING INC.のレビューでの中で「何回かしているとコツがつかめる」と書いてあるので大丈夫のようです(;^ω^)。ポケットの中でカプセルギミックをホールドするアイディアも解説されています。自作ホルダーとか作れたら作りたいところですが、構造から考える必要があるので自信はありません…(笑)。もちろん紙幣を出した後、このカプセルを渡してしまうのはまずいです。すり替えようのカプセルが付属していればより良かったと思いますが、付属しません。これはシールしたカプセルから丸まった紙幣が出てきて、そこに自分のサインがあるかを確認するのでちゃんと演じればカプセルには興味が行かないはずということなのかもしれません。あと、気になる点としてはセットする際の「音」がどのくらいでるのか?また耐久性がどのくらいあるのか?あたりが気になるところではあります。
最後に手順です。解説されている手順は、ホームページの商品紹介にありますようにMichael O’Brien氏の“Strolling Chop Cup”にインスピレーションを受けた手順で非常にシンプルな手順です。1回か2回の移動の後、ファイナルの出現となります。
“Strolling Chop Cup”については、またいつか別の機会に紹介させて頂くとして、特徴的なのはマジシャンや観客の手の上にカップを乗せて、その状態で中にボールを入れるという手順が中心だという事だと思います。また「どちらに入っているか?」演出ではなく「見えないボールの移動」の演出です。「Coffee Break」の手順では早い段階で無理なく紙幣をすり替え&ギミックにセットしますので、このセットがスムーズにさえできれば、その後がかなり気持ち的に楽になると思います。ただ、特にこの手順でなくてはできないというわけではないので、お好みのチョップカップの手順にこのカプセルから出てくるという現象を付け加えるのもよいと思います。
以前にも何回か書いてると思いますが、個人的には、紙幣にサインをしてもらって丸めるということがなかなかやりづらいです。恐らく日本人の多くがやりづらいと思っています(;^ω^)。コーヒーなので紙ナプキンなどを使う方がいいかもですね。レシートもありですかね…。みなさん、何をお使いなのでしょう??お勧めがあれば教えてください!
本商品は、現在大元のGentlemen's Magicでは売り切れで(8月末に入荷予定とのこと)、VANISHING INC.でも売り切れですが、フレンチさんでは購入することができます。
https://www.gentlemensmagic.com/accueil/51-coffee-break.html
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/c5/66cfa80bad02c99bbc01819bc5fa3934.jpg?1691898965)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/ae/1c84a8d25cbb93d32dd33dd3095148e0.jpg?1691898965)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/b2/5c8e60e729b9776f764a2e97a16aa491.jpg?1691898965)