goo blog サービス終了のお知らせ 

マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

ふるさと宅配便

2008年08月11日 | 贈りもの2005年~2010年
お盆が近付くと、天国にいる両親のことを思い出します。


母が亡くなって1年5ヶ月。
その3年前から入院したので、もう4年半近く
故郷の有田(和歌山)の実家は、空き家のままです。


母が元気な頃は
叔父や母が作った野菜をよく宅配便してくれたものです。
時々、ふるさとの匂いのする宅配便を思い出してみたり。


Eri1_2

そんなふるさと宅配便が、有田に住むいとこから届きました。
大きな箱で、宅配便のお兄さんは、またフーフー言いながら
玄関まで運んでくれました。


Eri2_2

玄関で、箱を開ける時のワクワク&ドキドキの気持ち。
嬉しいですよね。


Eri3_2

ワォーです。
無農薬の有機野菜がいっぱいです。
私にとって、何よりのブランド野菜です。


Eri4_2

こんなにたくさんの野菜が入っていました。
これは全部、いとこが家庭菜園で作った野菜です。
自己流で、野菜作りをしているのです。


Eri5_2

これは「ウリ」です。
ウリにも色々種類があって、これは「白はぐらウリ」?
果肉は厚く、肉質は柔らかい。


Eri6_2

お漬物の浅漬けをすると、とても美味しいです。
早速、泉州の水茄子と一緒に、ぬか漬けしてみましょう。


Eri7

は~い、出来あがり。
うちのぬか床は、ウリは24時間、水茄子は36時間なので
今日の出来あがりはウリだけですが・・・・。


Eri8

こうして、醤油と味の素をかけて食べると、もの凄く美味しいのです。
これこそ、絶品です。


Eri24

あとは、ウリの煮込みや、ウリと夏野菜のカレーライスなど。
茄子やトマトと一緒にウリを入れて作るカレーライスは、抜群の味。


Eri25

ウリの煮込みは鶏肉とすると美味しいのですが
あいにく、鶏肉がなかったので、ちくわと人参を入れて・・・。


ウリって炊くと、まるでパイナップルみたいでしょう?
柔らかくて、とても美味しいです。


Eri9

こちらは、インゲンの親戚ということで「十六ささげ」
サヤの長さが30~50センチもあります。
これは、岐阜県の伝統野菜のひとつだとか。


いとこは、お盆に仏様にお供えする豆だと言いました。
もしかして、「十六日に捧げる」という意味?


Eri10

冷蔵庫にあった、あり合わせの野菜と一緒に、お浸しを作りました。
送ってくれた「十六ささげ」はどれも40センチ以上。
幾つにも切ることが出来ました。


Eri11

彩りもよく、とっても美味しそうでしょ?
美味しかったですよ。


Eri12

これはかぼちゃです。
白いかぼちゃは珍しいですね。


Eri13

半分に切ると、こんなに瑞々しい。
採りたてを箱詰めにして送ってくれたんだね。


Eri14

大好きなかぼちゃの煮物を作りましょう。


表面の皮が柔らかくて、簡単に剥けました。
ただ、少し白いので、いつもの感じではないのですが。


Eri15

これって、午前2時頃、お料理しているのですよ。
明日の朝、食べようと思って。
冷蔵庫に、油揚げもありません。
かぼちゃだけで煮ることにしましょう。


Eri16

おまけに砂糖も切れちゃっています。
仕方なく、コーヒーの角砂糖を入れることにしました。
砂糖と、みりんと、醤油・・・。


Eri17

かぼちゃの色がうすいので、濃い口醤油を使いました。
かぼちゃが柔らかいので、煮込む時間も短くて済みました。


Eri18

出来あがりです。


Eri19

とっても柔らかくて、美味しかったです。


Eri20

スイカも送ってくれました。
今年初めて、スイカにチャレンジしたそうです。
「甘いかどうか、わからない」と言っていました。


Eri21

ところが、半分に切ると、真っ赤なスイカでした。
スイカを半分に切った時の感動、子供の頃から嬉しさいっぱい。
よく母の横で、スイカを半分に切るのを見ていました。


Eri22_2

それが、甘いのです。
凄く、凄く、甘いのです。


Eri23

スイカの大好きだった母の写真にもお供えして
家族で美味しく頂きました。


「ふるさと宅配便」に、久しぶりに母の温もりを感じました。
いとこには、心からありがとう。


今日、お礼のワインを送りました。
ご主人さまと飲んでくださいね。


Banner2_2




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッチな入浴(お風呂)

2008年08月10日 | 日記
毎日暑いですね。
夜になって、シャワーを浴びると
スカっと爽やかになって、とても気持ちいいです。


080810f1

夏場は、ほとんどシャワーだけの入浴なのですが
少し腰を痛めてしまったので、今日はバスタブにお湯を入れて
お気に入りの入浴剤で、バスタイムを楽しみました。


080810f2

こんな値段で、「いい湯だな~♪」と、バスタブの中で
ドリフのビバノン音頭が出てくれば、私も安上がりな女。


080810f3

季節はずれの桜に癒されて、もいっちょ、「いい湯だな~♪ ビバノン♪」


080810f4

さてさて、こちらは先日息子が友人から
九州のおみやげにと頂いた、タオルです。
行燈(あんどん)やうちわがあって、時代劇風なタオルです。


080810f5

このタオルをお湯に浸けると、こんなハッピーな現象が・・・。
ぼんやりと・・・で、まだわからないかな?


080810f7

では、これでどうですか? これです。
女性の裸体が、くっきりと浮かび上がりました。
をを~~、凄い。


080810f6

全体の画像をお見せしましょう。
をを~~、なんて色っぽい。
右手でうちわを持って、お尻をあおいでいます。


長い黒髪、豊満な胸、ふくらはぎから足のつま先にかけての線。
生唾、ゴックン。
マドンナ、完全にオヤジです。(笑)


・・・ということで、今夜はエッチな入浴をしてしまいました。
おかげでのぼせて、お風呂上りに、ビールのイッキ飲み。
ああ・・・やっぱり、今日のマドンナはオヤジっぽい。


Banner2_2





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北京五輪 開会式

2008年08月09日 | イベント・行事
北京五輪が始まりました。
縁起のよい数字、「8」 に拘って
2008年8月8日午後8時(日本時間午後9時)に開幕した北京五輪。
24日の閉会式までの17日間、どんなドラマを見せてくれることでしょう。


史上最多の204カ国・地域から1万人以上の選手が集い
28競技、302種目で競い合います。
熱い夏となりそうです。


G1

「朋(とも)あり、遠方より来る、また楽しからずや」
今年の西暦と同じ2008人が、孔子の論語の冒頭の句を歌い上げ
開会式は始まりました。


子供たちが中国国旗を持って入場し、中国の歴史や文化を紹介する
大がかりな演出が続きました。


圧巻絵巻、観客は総立ち。
ハイテクと中国の人々の団結力で、中国文明を世界に誇示した式典でした。


入場行進は、五輪発祥の地、ギリシャを先頭に
中国語で表記した国の1文字目の漢字画数が少ない順に入場して来ました。


G2

日本は23番目に登場して、卓球女子の福原 愛さんを旗手に
約190人の選手が行進をしました。


聖火は、最終走者がトーチを持ったまま空中に浮かび
絵巻物を背景に、観客席の上をゆっくりと一周しました。
そして宙に浮かんだまま着火し、聖火台にたどり着きました。


素晴らしい演出に、鳥肌が立ち、
世界中が開会式に釘付けになったことでしょう。


G3

私の撮った北京五輪の開会式の写真をご覧になりながら
もう一度お楽しみください。
テーマは、「ひとつの世界、ひとつの夢」
8月24日の閉会式まで、私たちも大いに楽しみましょう。


日本人選手の健闘を心から祈っています。
「がんばれニッポン  がんばれニッポン」


                 


G5

北京五輪の開会式の始まりです。


G51

2008の打楽器が、世界中から来た人を歓迎する。


G52

五輪の電飾が現れました。


G53

五輪のマークが宙に浮かびあがりました。


G6

子供たちが国旗を持って入場


G7

コーラスグループと共に、国歌斉唱。


G8

中国の時代絵巻の幕開けです。


G9

ここから素晴らしい演出を見せてくれました。


G10

天女が現れました。


G11

今度は星の世界です。


G12

体で墨絵の世界を描いてゆく。


G13

古典舞踊を披露。


G14

平和の象徴「鳩」の出現。


G15

中国人ピアニストと子供の演奏を披露。


G16

星明かりの中を子供が舞う。


G17

地球が現れる。


G171

中国人歌手と英国出身の歌手が「あなたと私」を歌う。


あなたと私 ひとつの世界から 心と心
私たちはひとつの家族 夢を求めて旅をして
何千マイルの距離を超え 北京で出会う


G18

観客の歓声が高まっています。


G19

入場です。
日本は23番目の入場です。


G20

選手の笑顔が美しい。
みんな開会式を楽しんでいるようです。


G21

ラストの入場。
204番目は中国です。
拍手は最高潮。


G22

会場に204の国と地域が集まりました。


G23

胡錦濤国家主席の五輪開会宣言です。


G25

五輪旗が入って来ました。


G26

五輪旗の掲揚です。


G27

五輪旗と国旗が、並んで掲揚されました。


G28

選手代表宣誓。


G29

審判代表宣誓。


G30

聖火が会場に入って来ました。


G31

聖火がリレーしていきます。


G32

聖火最終走者が空中を舞う。
李 寧さんが、最終点火者。


G33

点火の瞬間です。


G34

点火しました。


G35

会場は感涙。


G36

いたるところで花火が打ち上げられて
開会式のフィナーレを飾りました。


G37

中国の長い歴史と、伝統を誇らしげに繰り広げる演出が続き
国民衣装を着た、踊り子たちが乱舞して、開会式は終わりました。


OCNのブログ人の投票箱に「金メダルを幾つ獲得すると思いますか?」
・・・・というコーナーがありますが、もちろん私は5個以上に投票します。


「がんばれニッポン、がんばれニッポン」
一生懸命、応援していますよ。


Banner2_2




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

収穫

2008年08月08日 | 
080808t1

プランターに植えたミニトマトを全て収穫して
今日、トマトの苗を処分しました。


0805191

5月19日に小さな苗木を4株植えて以来
80日間、私をとっても楽しませてくれました。


080808t2_2

ミニトマトちゃん、ありがとう。


080808t3

今日の収穫は、45個でした。


0807143

初めて収穫したのは10個。


0807253

そして先日収穫したのが50個。
ひと夏に、100個以上のミニトマトが生りました。


今年は、水やりの時に、つまみ食いしないで
しっかり食卓のサラダに使いました。
甘くて、瑞々しいミニトマトに、嬉しくて嬉しくて。


080808t4

もっと早くに採ればよかったのに、しばらく放置していたので
こんな風にひび割れたものが半分もありました。
でも味は、変わらず美味しかったです。


080808t5

あとの半分は、凄くきれいで真っ赤なミニトマト。
それにこの45個のミニトマトは
この前の50個より甘かったような気がするのは、気のせい?


100個以上も収穫できたなんて、感激です。
来年もきっとまた植えようと、ミニトマトと約束しました。


Banner2_2




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニューヨーク恋物語 第8章横浜編

2008年08月07日 | ニューヨーク恋物語
「まえがき」


残暑お見舞い申し上げます。


今日は「立秋」
暦の上では、秋を迎えましたが、まだまだ暑いですね。


お盆休みも目前で、今週は上半期の踏ん張り時です。
皆さん、無理しないように、がんばってくださいね。


そして明日から、いよいよ北京五輪も始まります。
甲子園では、連日球児たちの熱戦が繰り広げられています。
それにプロ野球も、どんな展開になることやら・・・。


とにかく、暑い。
昨日の夕方降ったバケツをひっくり返したような雨に
街路樹や公園の草花が救われたような感じです。


あと少し、あと少しだけ、暑いのを我慢して乗り切りましょうね。


         


                          


T1616


さて、ブログでは遅れております、「ニューヨーク恋物語」の更新です。
楽しみに待っていてくれたなら、嬉しいです。


「ニューヨーク恋物語 第8章横浜編」、いよいよ大沢と今日子の別れの日。
恋人たちを遠く離れ離れにさせるのは、可愛そうですね。


T1717


でも、それをあえて遠距離に持っていく作者の心情。
距離をおくことで、見えなかった部分が見えることってありますよね。
恋人でも、夫婦でも、親子でも。


この2人は、そんな試練の中でも、気持ち変わらず、一途に想い合ってほしいと・・・
そんな作者の願いから、このような物語ができたのかもしれません。


T1414


上の3枚の写真は、「タイムズ・スクエア」で、撮ったものです。


尚、今回の物語の、挿絵の写真は、全て私が撮ったもので
私のHP「マドンナの夢ギャラリー」で使用したものです。


Banner2_2



</object>


ミューヨーク恋物語2008  BGM 愛し君へ(森山直太朗)


         


                          


ニューヨーク恋物語 第8章横浜編




8ny1

みなとみらいでの最後の夜は終わった。


昨夜、ホテルの部屋から見下ろした夜景は
たぶん二人にとって生涯忘れられないような気がする。


いつまでもこのスイートルームでいたかったが
もうそんな時間は残っていなかった。


8ny2

早々にホテルをチェックアウトすると
二人は今日子のマンションに戻った。


昨日は予期せぬみなとみらいでの夜だっただけに
出発の用意は何も出来ていなかった。
部屋に戻ると、二人はスーツケースに荷物を詰め始めた。


8ny3

「会社の書類はみんな寝室の机の上にまとめてあるわ。」


「梅干と、ちりめん山椒と、塩昆布を少しだけ入れておく。」


8ny4

「ネクタイ、新しいのを2~3本買っておいたよ。」


「あなたのワイシャツは、すべてアイロン掛けしてあるわ。」


「この紙袋は、ニューヨーク支店の人たちへの日本みやげが入っている。」


「あなたは、すぐにお腹を壊すから、整腸剤も買って来た。」


8ny5

「横浜の八幡さまのお守り、入れておくから。」


今日子はまるで大沢の妻のように動いてくれた。
年は下でも、いつも姉さん女房のようだった。


8ny6

この一週間、仕事をしながらずっと大沢の世話をしてくれた。


たぶん眠る時間など、ごくわずかだったに違いない。
けれど朝になると、明るい笑顔で「おはよう!」と言ってくれた。


8ny7

荷物の準備が整うと、今日子は大沢に言った。


「ねえ・・・ この部屋の鍵を持って行って。」


大沢は言葉の意味がわからなかった。


8ny8a

「時差があるからたいへんだけれど
 この鍵で、毎晩私の部屋に浸入して。
 私、あなたを待っているわ。」


8ny8b

「毎晩、浸入していいの? 僕は、毎晩オオカミになっていいの?」


「そうよ。  でもニューヨークのオオカミは優しいの。
 泣いている私の涙をそっと拭いてくれ、怒っている私の気持ちを静めてくれ
 笑っている私と一緒に笑ってくれ、落ち込んでいる私を励ましてくれ
 哀しみは二分の一に、喜びは二倍にしてくれるの。」


「赤頭巾ちゃんのオオカミとは、大違いだ。 
 僕は、正義の味方のオオカミなんだね。」


「この鍵で毎晩、私の心の扉を開いて、私の心にいつも触れて。」


8ny9

「わかった。
 ニューヨークのオフィスのランチタイムが、丁度日本の真夜中だ。
 オオカミはランチもしないで、今日子のところに来るよ」


8ny10

大沢の心を繋ぎとめようとする、今日子の女心がいじらしかった。


この鍵は、今日子の心の扉を開く鍵。
今日子のSOSを開く鍵。
大沢は大切に、背広の内ポケットに入れた。


8ny11

横浜から成田までの道のりは、今日子が運転した。
今日子はいつも安全運転だった。
「ユーミンの曲をかけると寂しくなるから、FMでいい?」


ユーミンの曲には、思い出がたくさんありすぎた。
アルバムが出ると、真っ先に買って二人で聴いた。
車の中では、ほとんどユーミンしかかけなかった。


8ny12

そして二人で、湘南や横須賀や茅ヶ崎に出かけた。
時には房総あたりまで車を走らせた。
代わる代わる車を運転して・・・・。


今日子をサイドシートに乗せると、今日子はナビゲータより詳しいナビをした。
今日子は、地図にない道を冒険しながら目的地へ行くのが好きだった。


8ny13

守りの姿勢で、堅実な大沢に対して
今日子はいつも攻めの姿勢で、冒険好きだった。


大沢の不安をよそに
今日子はナビゲータを無視して、どんどん自分流のナビをしていった。


8ny14

今日子といると、大沢はいつも多くの発見をした。
そんな前向きで、奔放な今日子がとても好きだった。


8ny15

高速道路は渋滞もなく、車はお昼過ぎには成田に着いた。


8ny16

二人は国際線の出発ロビーにいた。


「私、夏休みを取って、ニューヨークに行くわ。」


「待っているよ。  早く今日子にニューヨークを案内したい。
 今日子と行きたいところがたくさんある。
 ニューヨークの夜は、世界中のどこよりも、エキサイティングだ。」


「自由の女神、セントラル・パーク、マンハッタンの夜景。
 ウエストサイドやイーストサイド・・・ 」


「ミッドタウンに、通称リップスティック・ビルと呼ばれるビルがある。
 遠目に見ると、ビルが口紅の形をしている。
 そこにとても美味しいレストランがる。」


「他にも素敵なカフェがたくさんある。
 ニューヨーカーは、その時々のシーンに合わせて、カフェを利用する。
 今日子に、そんなニューヨークを見せてやりたいよ。」


「夏の終わりには、きっとお休みを取るわ。
 そして私、ニューヨークに行く。」


8ny17

出発ロビーにアナウンスが流れた。


「15時30分発、ニューヨーク行きノースウエスト18便。
 只今、搭乗手続き中。 出発の方は、お急ぎください。」


大沢は席を立った。


8ny18

「お酒の飲み過ぎに気をつけて。」


「朝のコーヒー、ブラックはダメよ。」


「毎日、食事はきちんと取って。」


「どんなに帰宅が遅くても、シャワーは浴びてね。
 きっとあなたの疲れを取ってくれる。」


「雨が三日以上降ったら、私たちのてるてる坊主を吊るして。」


今日子の口から止めどなく言葉が続いた。


8ny19

「いつもメールして。」


「いつも私を想って。」


「いつも私を愛して。」


「I Love You と、いつも私に言って。」


今日子は大沢に向かって懇願した。


「わかった。 すべてわかった。 今日子の言う通りにするよ。」


8ny20

今日子は目を潤ませた。


「私、泣いてなんかいない。」


精いっぱいの強がりを言った今日子の頬に、涙がこぼれ落ちた。
そして二人は、もう一度しっかりと抱擁して別れた。


今日子は展望デッキから、大沢の乗った飛行機を見送った。
飛行機はゆっくり滑走路を移動し始めた。


8ny21

15時30分発、ニューヨーク行きノースウエスト18便。
定刻どおりの出発。


大沢を乗せた飛行機は、空の彼方へ消えて行った。


第9章へ 続く・・・


Banner2_2




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする