マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

宝塚歌劇 あかねさす紫の花

2006年10月02日 | 観劇・ライブ
今日の大阪は一日すっきりしないお天気でした。
今朝、家の前を通学する中学生の制服が冬服になっていました。
黒の学生服とセーラー服。 いいですね。
セーラー服を着た高校生の頃の私を思い出します。
どうしてそんな遠い昔を思い出すのでしょう。
私っておかしいですね。


Umedagekijyo061001

昨日は梅田芸術劇場で
宝塚歌劇「あかねさす紫の花」を観て来ました。
これは月組による全国ツアー公演で、昨日が初日でした。
これから全国ツアーの地方公演へと巡業です。

銀橋のないこのような小さな劇場にもいいところはあります。
梅田芸術劇場では2部のレビューで1階席のほぼ後ろまで
タカラジェンヌが来て、通路で踊ってくれます。
両脇の通路でね。

Takarazuka0610013

地方公演ではきっとこのような形で
タカラジェンヌと観客が気持ちを通わせるのね。
宝塚大劇場の舞台のような華やかさはないけれど、いいですよ。
出演人数も少なくて・・・・。
それにラインダンスはきちんと踊ってくれます。
私、あのラインダンスが好きなんだなぁ・・・。

Takarazuka0610011

「あかねさす紫の花」は大化の改新後
壬申の乱までの中大兄皇子(天智天皇)と
大海人皇子(天武天皇)の二人の兄弟から
一心に寵愛を受けた女流歌人・額田女王(万葉集では額田王)の
華麗な姿を描いたものです。
宝塚歌劇ならではの華やかな演出で切なくも哀しい恋物語が上演されました。

Takarazuka0610012

この三人の壮麗なロマンは日本古代史では名高いです。
けれどこの著名なロマンも
詳しい経過については何も残っていません。
まして三人の心の動きは不明です。

けれど万葉集では三人の折々の心のほとばしりと
たゆたいが断片的に描かれていてそこから熱き想いを垣間見ることが出来ます。

いつの世にも人は恋をして、人を愛して、人を傷つけて生きてゆくのですね。
哀しいけれど、それが人間の性(さが)なのですね。


今日はあまりにも有名な熱き想いの万葉の歌をブログに記して
今日のエントリをおしまいにしますね。


紫の 匂える妹(いも)を 憎くあらば
        人妻ゆえに われ恋いめやも (大海人皇子)


あかねさす 紫野ゆき 標野(しめの)ゆき
        野守(のもり)は見ずや 君が袖ふる (額田王)



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