マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

カルピスは初恋の味

2006年09月05日 | グルメ&美味しいもの
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9月4日の朝日新聞18面(生活面)の「CM天気図」に
天野祐吉氏のこんなコラムがありました。
カルピスは「初恋の味」だというのです。

天野氏はテレビのCMに出てくるあの女の子が可愛いと言います。
板の間に座って、2つのグラスにカルピスを入れて
同じくらいに入ったかどうか見くらべて、氷を入れて水を入れてかきまわし
「カルピス、できたよ!」と誰かを呼ぶ。
あのCMを観ると、天野氏は「はいはい!」と
カルピスをもらいにあの子のところに行きたくなるそうです。

いい年をしてと・・・  ご自分で言ってられます。

カルピスは1919年(大正8年)に生まれたそうです。
当時は「長命のできる強壮飲料」とうたい
特に「妊婦と少年と結核素質者の栄養」という売りだったとか。
カルピスは今年87歳の高齢です。

天野氏曰く。
昔はカルピスは「初恋の味」だったと。
粋な黒人のシンボルマークと「初恋の味」というキャッチフレーズは
今も僕らの世代の心にしっかり焼き付いていると。

かつては日本の国民的飲料水のカルピス。
カルピスを未だ一度も飲んだことが無い私たちの世代の人も少ないでしょう。
ところが現代っ子の感覚は少し違います。
今は水でさえミネラルウォーターを飲む時代。
このカルピスをコップに入れて氷を入れて水で薄めて飲む作業は
面倒だと言います。

缶をカキンと開ければ、ペットボトルのフタを開ければ
いつでもどこでもすぐに飲める時代です。
だから我が家の子供たちはカルピスウォーターの方がいいと言います。
現代人の便利さがものぐさになってしまったのでしょうか?

カルピスの薄め方の微妙な違いで
今日は濃かった、今日は薄かったと一喜一憂するのもまた楽しい。

カルピスは「5倍に薄めてお飲みください」と書いてあります。
私的には5倍にすると薄過ぎる。
私は4倍派です。

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カルピスを入れると、イッキ飲みするのではなく
コップに入れたカルピスのミルク色を楽しみながら
マドラーで氷をカランカランとかき混ぜながら
夏の盛りにゆっくり「初恋の味」を楽しみたいではありませんか。

カルピスタイムのお楽しみの間も氷はどんどんとけてゆく。
だから私はやっぱりカルピス4倍薄め派なのです。

今でもお中元にカルピスを贈ってくださる方がいます。
きっと爽やかな「初恋の味」を我が家に届けたいと
吟味して選んで贈ってくださるのでしょう。

子供の頃、我が家の台所にはいつもカルピスがありました。
夏休み、外から帰ると、母が先ず1杯のカルピスが入れてくれた。
母の入れてくれるカルピスの味は薄め加減が最高に美味しかった。

蝉時雨の中、縁側で飲んでいる少女の私の姿を
今でも懐かしく想い出します。

カルピスは「初恋の味」
カルピスは「想い出の味」

私は今でもカルピスが大好きです。



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