ドラマ考５「ロズウェル 星の恋人たち」（１９９９年 アメリカ）

(ストーリー)
　１９４７年、アメリカのロズウェルという田舎町で、UFO墜落事件があった。５０年以上たった現在、ロズウェルの高校生リズ・パーカー(シリ・アップルビー)はバイト中、発砲事件にまきこまれ、重傷を負う。偶然その場に居合わせた同級生マックス・エバンズ(ジェイソン・ベア)は、不思議な力でリズを救う。リズは、マックスから、自分と妹のイザベル(キャサリン・ハイグル)、友人のマイケル(ブレンダン・フェア)たちがロズウェル事件の生き残りのエイリアンであることを打ち明けられる。他方、マイケルたちの正体を探ろうとする謎の組織が迫る…青春ラブストーリーを絡めたSFドラマの第１シリーズ。

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(評論)☆☆

　数年前にNHKでも放映された人気ドラマである。アメリカの若手俳優を起用し、青春群像ものとSFミステリーをからめたもので、第２シーズン、第３シーズンまである。
　ストーリー的にはたいしたものではないが、一応サスペンス仕立てで盛り上げるところはもりあげる(エイリアンの秘密がばれそうになるなど)。おいおいと思ったのが、主人公たちのいちゃつきでほとんど終わっている回があって、脚本をほとんど放棄したのかと思われる回があったこと。それでもほとんどの話はあきずにみることができる。
　主人公はリズとマックスの二人が中心であるが、リズ役のシリ・アップルビーがかわいいというだけで☆二つ評価。残念なことに回をおうたびに老け込んでいく(スターウォーズのレイア姫みたいだ！)。
　なお、ロズウェル事件は実際にあった事件で、アメリカのUFOブームのきっかけをつくったもの。アメリカ政府の公式発表では、観測気球が墜落しただけであり、UFOの墜落も異星人も発見されていないとのこと。もちろん、マニアな人たちは陰謀を強く疑い、映画ドラマでは、ロズウェル事件をモチーフにした作品が作られることになった(本作品以外に「Xファイル」「インデペンデンスデイ」異星人の造形的イメージとしては「未知との遭遇」「ET」などがある。)。