1月16日。今日はあの忌まわしい「日本語表現」の時間があった。
別に国語が嫌いなわけじゃない。が、今日は特別に大嫌いだったのだ。
今日はあの忌々しいスピーチなるものを教室の前に立ってしなければならない日だったのである。
私はそういう発表のたぐいが嫌いというか、おぞましい。
あれは地獄だ。なぜあのようなことをさせるのか。理由はなんとなく心得ているが、私は断固拒否する。断固反対である。
クラスメイトたちはなぜ、あのような恥ずかしいことを笑顔でこなしてしまうのか。緊張した、と言いつつ、声がまったく震えていないし挙動不審でもない。なんじゃそれ。
普通の人間にとって、スピーチとか発表というものは、そんなもんなのである。多少は緊張するけど全然たいしたことないって、楽勝だよ。という感じである。
私は違う。
皆の前に立った瞬間、私は理性を失い、悪魔のような言語で他人を罵倒し始める。悪魔のような言語なので常人には言っている意味が理解できない。
さんざん罵倒した私は、ようやく理性を取り戻し、何事もなかったように席に戻るのである。
しかしすぐ、「あの、**くん。はっきり聞こえなかったので、もう一度お願いします」と、先生に言われる。しかし言っている先生のひたいには脂汗がういているのである。
私は「すみません。もう頭の中が真っ白で、何も考えられません」と言って辞退する。
先生も生徒も、皆一様に安堵の息をつき、授業は終わる。
……というのが私の予想だった。
しかし今日、先生はお休みで、自習だった。
悲劇は来週の月曜日に持ち越されることとなった。
別に国語が嫌いなわけじゃない。が、今日は特別に大嫌いだったのだ。
今日はあの忌々しいスピーチなるものを教室の前に立ってしなければならない日だったのである。
私はそういう発表のたぐいが嫌いというか、おぞましい。
あれは地獄だ。なぜあのようなことをさせるのか。理由はなんとなく心得ているが、私は断固拒否する。断固反対である。
クラスメイトたちはなぜ、あのような恥ずかしいことを笑顔でこなしてしまうのか。緊張した、と言いつつ、声がまったく震えていないし挙動不審でもない。なんじゃそれ。
普通の人間にとって、スピーチとか発表というものは、そんなもんなのである。多少は緊張するけど全然たいしたことないって、楽勝だよ。という感じである。
私は違う。
皆の前に立った瞬間、私は理性を失い、悪魔のような言語で他人を罵倒し始める。悪魔のような言語なので常人には言っている意味が理解できない。
さんざん罵倒した私は、ようやく理性を取り戻し、何事もなかったように席に戻るのである。
しかしすぐ、「あの、**くん。はっきり聞こえなかったので、もう一度お願いします」と、先生に言われる。しかし言っている先生のひたいには脂汗がういているのである。
私は「すみません。もう頭の中が真っ白で、何も考えられません」と言って辞退する。
先生も生徒も、皆一様に安堵の息をつき、授業は終わる。
……というのが私の予想だった。
しかし今日、先生はお休みで、自習だった。
悲劇は来週の月曜日に持ち越されることとなった。