【僕のひとりごと延々】第三回

　目の前にパンツがあった。
　模様のついたパンツである。
　自分の柄パンだった。
　最初の一行で女性用のを思い浮かべた人は、おそらく、下着ドロボー（もしくは下着ドロになる素質をもっている人間）だろう。
　女性といえば、社会人になって外の世界に出るようになってからよく思うのだが、男以上に服装がだらしない。というかフシダラである。
　露出が多かったりズボンからパンツを覗かせたり下着が透けていたり……
　正直、目のやり場に困る困る。
　逆セクハラで訴えていいですか。
　見たくない物を見せられて苦痛です。
　慰謝料払え。
　……というのはまぁさておき。
　はしたない格好を見せられるくらいなら、メイドのコスプレとかゴスロリファッションを見せつけられるほうがまだよい。
　だって見ていて感心するじゃないですか。
　あんな格好して人のうじゃうじゃいる場所に立つなんて、すごく勇気がいるじゃないですか。
　すごいですよね。
　見てて格好いいです。
　尊敬します。
　こういう友達欲しいなぁ……
　と、駅のホームに立っていたゴスロリ少女を盗み見ながら思ったハタチの夜。
　しっかし、ボクがきみにあげたゴスロリ服は、いまごろどうなっているのやら……