アメーバブログというところで新たにブログを作りませんでした。
そのブログのタイトルは「日々の記録」ではありません。
物凄くタメになる、素晴らしいことが書かれています。
皆さん、行ったほうがよろしいですよ。
むかしむかしあることろにお兄さんとお姉さんがいました。
お兄さんは山へ芝刈りに、お姉さんは川へ桃を拾いにいきました。
しかしお兄さんが山へ行っても竹やぶだらけで、芝などどこにも生えていませんでした。
しかたなく、お兄さんはその場に寝そべっていびきをかきはじめました。
お兄さんが完全に寝静まったころ、1本の竹が淡く光り始めていました。
お姉さんは川に着くと、いきなり着物を脱ぎ始めました。
やがて、中に着込んでいた忍装束が現れました。
お姉さんは忍者だったのです。
もちろん、お兄さんはそのことを知りません。
忍者は肉親をも騙し通さねばならないのです。
お姉さんは優秀な「くノ一」(くのいち)だったので、上流から流れてくる桃をすぐに見つけることができました。
ぶらこっこどん、ぶらこっこどん……
桃は奇妙な音を立てながら川を流れていました。
そのすぐ横で河童(カッパ)も川くだりをしていたのですが、お姉さんは気づきませんでした。
お姉さんが桃に近づくのを察知して、河童はさーあっと消えてしまいました。
桃はひとりになって寂しくなりました。河童が唯一の友達だったのです。
お姉さんが桃を拾い上げると、桃は突然にゃあにゃあにゃあと泣きはじめました。
まさか桃がしゃべるとは思っていなかったので、お姉さんは迂闊にも桃を取り落としてしまいました。
おまけに、それまで水の上に立っていたお姉さんもバランスを崩して川に落ちてしまいました。
桃はすぐに泣きやんで、ぶらこっこどん、ぶらこっこどん、と言いながらまた流れていきました。
お姉さんは水面に背中を浮かせて漂っていました。
実は彼女、日本一のカナヅチだったのです。
子供のころにおぼれて死にかけて以来、水たまりにさえ入ったことはありませんでした。
水面に浮けるようになったのも、水への恐怖心が、異常なほどの集中力に変換されるためでした。
しかしその集中力も桃が泣いたせいで途切れてしまいました。
水への恐怖心が異常なほど大きかった彼女は、川に落ちる瞬間、ショックで死んでしまいました。
お姉さんが完全に死んだことを確信して、再び河童が現れました。
河童が桃のそばに寄ると、桃は嬉しそうにワンと吼えました。
そのころ、お兄さんはまだいびきをかきながら眠っていました。
竹の光はその強さを増し、お兄さんが目をあけていたならまぶしくてたまらないほどでした。
夜になってもお兄さんは起きませんでした。
丸い月が輝きはじめたころ、竹の光が急に消えて、中から美しい少女が姿を現しました。
本当は目覚めたお兄さんが竹を割って中にいる彼女を見つけるという段取りでしたが、待ちかねて出てきてしまったのです。
彼女は名を家具屋姫と言いました。
家具屋姫は愛しいお兄さんを探しましたが、どこにも見当たりませんでした。
すぐそばでブサイクな男が汚いいびきをかいて寝ているだけでした。
家具屋姫はお兄さんの顔を知りませんでした。
どうせ竹の中から出してくれる人がお兄さんなのだから、あらかじめ顔を覚えておく必要なんかない、と思っていたのです。
家具屋姫はお兄さんがなかなか来てくれないので、イライラして、そばで寝ていた男を殺してしまいました。
家具屋姫が少しきつくにらんだだけで、お兄さんは石になって死んでしまいました。
そのあとも家具屋姫は待ち続けましたが、お兄さんはとうとうやって来ませんでした。
家具屋姫は辛抱できなくなって、怒って、月に帰ってしまいました。
そのブログのタイトルは「日々の記録」ではありません。
物凄くタメになる、素晴らしいことが書かれています。
皆さん、行ったほうがよろしいですよ。
むかしむかしあることろにお兄さんとお姉さんがいました。
お兄さんは山へ芝刈りに、お姉さんは川へ桃を拾いにいきました。
しかしお兄さんが山へ行っても竹やぶだらけで、芝などどこにも生えていませんでした。
しかたなく、お兄さんはその場に寝そべっていびきをかきはじめました。
お兄さんが完全に寝静まったころ、1本の竹が淡く光り始めていました。
お姉さんは川に着くと、いきなり着物を脱ぎ始めました。
やがて、中に着込んでいた忍装束が現れました。
お姉さんは忍者だったのです。
もちろん、お兄さんはそのことを知りません。
忍者は肉親をも騙し通さねばならないのです。
お姉さんは優秀な「くノ一」(くのいち)だったので、上流から流れてくる桃をすぐに見つけることができました。
ぶらこっこどん、ぶらこっこどん……
桃は奇妙な音を立てながら川を流れていました。
そのすぐ横で河童(カッパ)も川くだりをしていたのですが、お姉さんは気づきませんでした。
お姉さんが桃に近づくのを察知して、河童はさーあっと消えてしまいました。
桃はひとりになって寂しくなりました。河童が唯一の友達だったのです。
お姉さんが桃を拾い上げると、桃は突然にゃあにゃあにゃあと泣きはじめました。
まさか桃がしゃべるとは思っていなかったので、お姉さんは迂闊にも桃を取り落としてしまいました。
おまけに、それまで水の上に立っていたお姉さんもバランスを崩して川に落ちてしまいました。
桃はすぐに泣きやんで、ぶらこっこどん、ぶらこっこどん、と言いながらまた流れていきました。
お姉さんは水面に背中を浮かせて漂っていました。
実は彼女、日本一のカナヅチだったのです。
子供のころにおぼれて死にかけて以来、水たまりにさえ入ったことはありませんでした。
水面に浮けるようになったのも、水への恐怖心が、異常なほどの集中力に変換されるためでした。
しかしその集中力も桃が泣いたせいで途切れてしまいました。
水への恐怖心が異常なほど大きかった彼女は、川に落ちる瞬間、ショックで死んでしまいました。
お姉さんが完全に死んだことを確信して、再び河童が現れました。
河童が桃のそばに寄ると、桃は嬉しそうにワンと吼えました。
そのころ、お兄さんはまだいびきをかきながら眠っていました。
竹の光はその強さを増し、お兄さんが目をあけていたならまぶしくてたまらないほどでした。
夜になってもお兄さんは起きませんでした。
丸い月が輝きはじめたころ、竹の光が急に消えて、中から美しい少女が姿を現しました。
本当は目覚めたお兄さんが竹を割って中にいる彼女を見つけるという段取りでしたが、待ちかねて出てきてしまったのです。
彼女は名を家具屋姫と言いました。
家具屋姫は愛しいお兄さんを探しましたが、どこにも見当たりませんでした。
すぐそばでブサイクな男が汚いいびきをかいて寝ているだけでした。
家具屋姫はお兄さんの顔を知りませんでした。
どうせ竹の中から出してくれる人がお兄さんなのだから、あらかじめ顔を覚えておく必要なんかない、と思っていたのです。
家具屋姫はお兄さんがなかなか来てくれないので、イライラして、そばで寝ていた男を殺してしまいました。
家具屋姫が少しきつくにらんだだけで、お兄さんは石になって死んでしまいました。
そのあとも家具屋姫は待ち続けましたが、お兄さんはとうとうやって来ませんでした。
家具屋姫は辛抱できなくなって、怒って、月に帰ってしまいました。
このまま死んでしまうかもしれないので、皆さん、喜んで下さい。
ちなみに次回から「(仮)」が消えているのは、「ぶっちぎり嘘日記(仮)」の第1回で書いたとおりです。
(試運転期間が終了したということ)