テスト終了

　昨夜、泥酔男と頻繁にメールをしながら勉強していた。半分哲学の話だったりしたので正直、目の前のノートよりメールのほうに頭を使った気がする。
　そんなわけでほとんど勉強できずに挑んだテスト最終日の今日。
　思っていたよりははるかに簡単な問題だったがそれでも赤点の可能性、大。
　右手中指のみずぶくれを気遣って変な持ち方でペンを握ったため、字を書くのに苦労した。
　さらに言えば風邪で、鼻水と咳がきつかった。回答を記述するよりも鼻水をふくほうに時間をとられたような気がする。
　ともかくテストが終わった。
　これで教科書とも当分おさらばである。
　勉強しなければという強迫観念に縛られることも、勉強しなければならないのにそれができないなんて、なんてボクは最悪なんだろうと自己嫌悪の泥沼にはまることも、当分はないのである。
　たぶん。
　ともかく諸悪の根源であるテストが終わった。これで平凡な平穏が訪れるはずである。
　では読みたくてしかたなかった「優子」を読もう。そうしよう。