奇想天外なことをしないと小説にはならない。
ボクの書いた小説はその意味では薄いかも知れない。
もっとドス黒いモノのほうが、色が強くて特徴的でいいかも知れない。
そう思わないではないのだけれど、どうしてか、そっちの色にはしなかった。
単に「めんどくさいから」なのか、そうでないのか。
言ってしまえば、ボクの書いた小説には色がない。
灰汁もないので食べやすい。
どこまでも、「読みやすい小説」を目指しているボクとしては必然的にそうなるのだろうが――、
色のない小説が売れるだろうか。
少なくとも、ドカンとは売れないだろう。
そういう意味では、ボクの小説は失敗している。
しかも、唯一ある色が黒なのだ。
黒は侵食度が高い。
扱いづらいし。
しかし一方で、薄い黒は筆記用に活躍する。
白地には黒字で書くのが一般的だろう。
もっとももっともらしい色が黒なのである。
一番見易い。
ベーシック。
ベター。
ベスト。
基本的に当たり障りがない。
問題は、その黒にも負けないキャラクター造形が可能かどうか、なのかも知れない。
ボクの作品はどうだろう。
黒に塗り潰されるような作品、のような気がする。
主人公が黒い。
これは間違いなく『GOTH』の影響だろう。
GOTHの世界は黒と黒の名勝負。
一種、漫画のような世界だった。
それと比べると流石にボクの作品は貧相である。
たとえ運よく出版の運びになったとしても、そこまでヒットはしないはずだ。
だから理想はこうである。
審査員の中にたまたま波長の合う人がいて、審査員特別賞をいただき、出版社で武者修行する。そして書く技術を磨き、大幅な加筆・修正をしたのちに作家デビュー。そのデビュー作がちょろちょろと売れて、なんとか生計を立てる。それから何年後かに書いた小説がスマッシュヒットを飛ばし、印税生活が少し豊かになる。
細いけれども、そんな人生ならいいなぁと思う。
何か間違いでもいいから、賞を獲って本を出したい。
なぜかそう願っている。
それは昔、「きみの本が出たら買うよ」と言ってくれた何人かの人達へのせめてものお礼。
そんな意味がないではない。のかも。
http://kantei.am/197418/
ボクの書いた小説はその意味では薄いかも知れない。
もっとドス黒いモノのほうが、色が強くて特徴的でいいかも知れない。
そう思わないではないのだけれど、どうしてか、そっちの色にはしなかった。
単に「めんどくさいから」なのか、そうでないのか。
言ってしまえば、ボクの書いた小説には色がない。
灰汁もないので食べやすい。
どこまでも、「読みやすい小説」を目指しているボクとしては必然的にそうなるのだろうが――、
色のない小説が売れるだろうか。
少なくとも、ドカンとは売れないだろう。
そういう意味では、ボクの小説は失敗している。
しかも、唯一ある色が黒なのだ。
黒は侵食度が高い。
扱いづらいし。
しかし一方で、薄い黒は筆記用に活躍する。
白地には黒字で書くのが一般的だろう。
もっとももっともらしい色が黒なのである。
一番見易い。
ベーシック。
ベター。
ベスト。
基本的に当たり障りがない。
問題は、その黒にも負けないキャラクター造形が可能かどうか、なのかも知れない。
ボクの作品はどうだろう。
黒に塗り潰されるような作品、のような気がする。
主人公が黒い。
これは間違いなく『GOTH』の影響だろう。
GOTHの世界は黒と黒の名勝負。
一種、漫画のような世界だった。
それと比べると流石にボクの作品は貧相である。
たとえ運よく出版の運びになったとしても、そこまでヒットはしないはずだ。
だから理想はこうである。
審査員の中にたまたま波長の合う人がいて、審査員特別賞をいただき、出版社で武者修行する。そして書く技術を磨き、大幅な加筆・修正をしたのちに作家デビュー。そのデビュー作がちょろちょろと売れて、なんとか生計を立てる。それから何年後かに書いた小説がスマッシュヒットを飛ばし、印税生活が少し豊かになる。
細いけれども、そんな人生ならいいなぁと思う。
何か間違いでもいいから、賞を獲って本を出したい。
なぜかそう願っている。
それは昔、「きみの本が出たら買うよ」と言ってくれた何人かの人達へのせめてものお礼。
そんな意味がないではない。のかも。
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