暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

なにか。

2010年03月23日 17時36分46秒 | おしらせ
 奇想天外なことをしないと小説にはならない。
 ボクの書いた小説はその意味では薄いかも知れない。
 もっとドス黒いモノのほうが、色が強くて特徴的でいいかも知れない。
 そう思わないではないのだけれど、どうしてか、そっちの色にはしなかった。
 単に「めんどくさいから」なのか、そうでないのか。
 言ってしまえば、ボクの書いた小説には色がない。
 灰汁もないので食べやすい。
 どこまでも、「読みやすい小説」を目指しているボクとしては必然的にそうなるのだろうが――、
 色のない小説が売れるだろうか。
 少なくとも、ドカンとは売れないだろう。
 そういう意味では、ボクの小説は失敗している。
 しかも、唯一ある色が黒なのだ。
 黒は侵食度が高い。
 扱いづらいし。
 しかし一方で、薄い黒は筆記用に活躍する。
 白地には黒字で書くのが一般的だろう。
 もっとももっともらしい色が黒なのである。
 一番見易い。
 ベーシック。
 ベター。
 ベスト。
 基本的に当たり障りがない。
 問題は、その黒にも負けないキャラクター造形が可能かどうか、なのかも知れない。
 ボクの作品はどうだろう。
 黒に塗り潰されるような作品、のような気がする。
 主人公が黒い。
 これは間違いなく『GOTH』の影響だろう。
 GOTHの世界は黒と黒の名勝負。
 一種、漫画のような世界だった。
 それと比べると流石にボクの作品は貧相である。
 たとえ運よく出版の運びになったとしても、そこまでヒットはしないはずだ。
 だから理想はこうである。
 審査員の中にたまたま波長の合う人がいて、審査員特別賞をいただき、出版社で武者修行する。そして書く技術を磨き、大幅な加筆・修正をしたのちに作家デビュー。そのデビュー作がちょろちょろと売れて、なんとか生計を立てる。それから何年後かに書いた小説がスマッシュヒットを飛ばし、印税生活が少し豊かになる。
 細いけれども、そんな人生ならいいなぁと思う。
 何か間違いでもいいから、賞を獲って本を出したい。
 なぜかそう願っている。
 それは昔、「きみの本が出たら買うよ」と言ってくれた何人かの人達へのせめてものお礼。
 そんな意味がないではない。のかも。


http://kantei.am/197418/

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