ブタ箱にぶちこんだはずのビニタイ人形が夢に出てきて襲ってきた。
よくわからない叫び声をあげながら超スピードで迫ってきた。
三本の禍々しい爪が構えられており、鈍く黒光りしていた。
夢の中でぼくは舞空術が使えたのでその突進をかわして空に逃げた。
しかし奴には微妙な羽根らしきものが生えていたしなぜか闘いの舞台が超高層ビル群だったので、奴はビルを駆けのぼりぼくを追ってきた。
ものすごい勢いだったが舞空術で後ろにさがりながら少し時間をかせぎそのあいだにかめはめ波の準備をした。合わせた両手の中心にエネルギー球が現われ、充分に奴をひきつけてほとんど零距離でかめはめ波を撃った。
手から離れた瞬間に肥大したエネルギー球は、ビニタイ人形を吹き飛ばした。しかし爆風で自分もふっとばされた。
地面に到達して爆裂するエネルギー球を見ながら舞空術で体勢をととのえた。
次の瞬間、ふっ、と陰り暗くなった。後ろを振り返るといつの間にかビニタイ人形の巨体がそこにあり、三本の禍々しい爪が光っていた。
ぼくはつい先日ヤードラット星に旅行しており、すでにヤードラット星人から瞬間移動を教わっていた。無我夢中で瞬間移動のために意識を集中した。
ところで瞬間移動というのは行きたい場所を思い浮かべるのではなく、誰かの気を探してその人のいる場所に移動するという技である。
ぼくが咄嗟(とっさ)に探したのは誰の気か、自分でもわからぬまま、ぼくは瞬間移動した。
……そして気づくと現実世界にいた。隣りで同室者がいびきをかいて眠っていた。
ぼくは同室者の気を探って瞬間移動したのだろうか……?
一応、ビニタイ人形の監禁場所を確認したが、やつはおとなしくあぐらをかいて黙っていた。
よくわからない叫び声をあげながら超スピードで迫ってきた。
三本の禍々しい爪が構えられており、鈍く黒光りしていた。
夢の中でぼくは舞空術が使えたのでその突進をかわして空に逃げた。
しかし奴には微妙な羽根らしきものが生えていたしなぜか闘いの舞台が超高層ビル群だったので、奴はビルを駆けのぼりぼくを追ってきた。
ものすごい勢いだったが舞空術で後ろにさがりながら少し時間をかせぎそのあいだにかめはめ波の準備をした。合わせた両手の中心にエネルギー球が現われ、充分に奴をひきつけてほとんど零距離でかめはめ波を撃った。
手から離れた瞬間に肥大したエネルギー球は、ビニタイ人形を吹き飛ばした。しかし爆風で自分もふっとばされた。
地面に到達して爆裂するエネルギー球を見ながら舞空術で体勢をととのえた。
次の瞬間、ふっ、と陰り暗くなった。後ろを振り返るといつの間にかビニタイ人形の巨体がそこにあり、三本の禍々しい爪が光っていた。
ぼくはつい先日ヤードラット星に旅行しており、すでにヤードラット星人から瞬間移動を教わっていた。無我夢中で瞬間移動のために意識を集中した。
ところで瞬間移動というのは行きたい場所を思い浮かべるのではなく、誰かの気を探してその人のいる場所に移動するという技である。
ぼくが咄嗟(とっさ)に探したのは誰の気か、自分でもわからぬまま、ぼくは瞬間移動した。
……そして気づくと現実世界にいた。隣りで同室者がいびきをかいて眠っていた。
ぼくは同室者の気を探って瞬間移動したのだろうか……?
一応、ビニタイ人形の監禁場所を確認したが、やつはおとなしくあぐらをかいて黙っていた。
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