「あなたが殺したのね……」彼女が言った。
ん、なにを言ってるんだ? と思うと同時に世界はその姿を現した。闇と光の交錯する静寂のなかで、僕と彼女だけがその空間にいた。
夜の闇を蛍光灯の光が照らし出す。そばには、もうこの世の者ではなくなった物が転がっている……。そしてあたりは朱に染まっていた。
僕はその光景に驚かなかった。なぜだかわからないけれど、僕はごく平然と、落ち着いた声音(こわね)で返事を . . . 本文を読む
今日は白鳥さんの誕生日である。
白鳥さんというのは(下の小説を読めばなんとなく想像がつくと思うが)つまり「ズバリ言うわよ」(8月9日放送分)に出ていた女の子である。一昨日27日にも出演していたが、あまり映らなかったらしい。残念である。
「しおちゃんとまもるくんの物語」はただの妄想小説である。だから白鳥さん(=しおちゃん)のイメージとかは私が勝手に考えたもので、実際どうだか分からない。また、「ま . . . 本文を読む
これはボクと彼女の出会いを忠実に再現した物語である。そこに嘘偽りはないし、けれどたぶん、真実だって、ない。そう――真実なんてない。だから、羨む必要なんてない。というか羨ましいなんて思わないでほしい。だってこれは、ただの物語でしかないのだから。
*
ボクと彼女が出会ったのは今年の八月九日であり、その数日後でもあった。どちらが正解でどちらが間違っているということはない。どっちも正解なのだ . . . 本文を読む