月の海

月から地球を見て
      真相にせまる

原子力行政の行方3(クリーンエネルギー)

2011年03月31日 00時26分35秒 | 社会風刺

 日本の行政はなぜこんなにも原発に
こだわるのだろう。
原発は火力発電のようにCO2ガスも出さず、
エコでクリーンな発電だからだろうか。
しかし、原発よりはるかにエコでクリーンな
発電方法がある。
 普通はすぐに太陽光発電とか風力発電を
思い浮かべるのではないだろうか。
 しかし、国土の狭い日本ではこれらの
方法では原発のような大規模な発電は
無理で、原発を補完することはできない。
 日本にはもっと適した発電方法がある。
それは地熱発電だ。
火山大国の日本にとって、地熱発電は
原子力発電より適した発電方法と言える。
 原発と同程度の地熱発電所を建設すると
建設費用、ランニングコストなど、いずれも
原発より少ない費用でできる。
しかも放射能の心配もなく、山間地に
造るため津波の心配もない。
 今回のように沿岸部の原発や火力発電所が
全て被災しても山間部の地熱発電所が
あればバックアップとしても働き、計画停電に
陥ることも無かったろう。
 しかし、日本には地熱発電所は1ヶ所だけ
しかない。それはなぜなのだろう。
そして、国は地熱発電という手段があるのに
なぜ原子力政策にこだわるのだろう。

この項続く。


原子力行政の行方2(脱原発)

2011年03月30日 00時14分30秒 | 社会風刺

 今回の福島原発事故の最大の問題点は
地震の揺れや津波の大きさではない。
災害がこれだけ広範囲に広まったために起きた。
今までの地震や津波では一つの原発が
停止しても他の原発や発電所がバックアップ
してきた。
 しかし、今回は複数の発電所が海沿いに
建設されていたため、同時に被災し全ての
発電所自身が停電したためこの事故が起きた。
 火力発電所自身が停電になってもそう大きな
影響はないが、原発自身が停電すれば
今回のような事になる。
 日本の原子力発電所や火力発電所は
水蒸気を復水するため海水を使用して冷却する。
そこで海岸線に発電所を建設してしまう。
しかし、発電所は冷却塔などで熱を大気中に
逃がせば内陸部でも建設は可能なのだ。
 それなのに海沿いに造った最大の理由は、
後述するが送電網を海沿いだけに造り
電力事業に新規参入を防ぐ意味合いも
あったがそれがあだになった。
 原発の停電を防ぐためには、原発の近くの
高台に太陽光発電所とか風力発電所を
併設すれば、原発が発電不能に陥っても
今回のような事故は起きないだろう。
 これは現在、日本にある全ての原発に
実施すべきだろう。もしできないのなら
日本の全ての原発は廃止すべきだろう。
 こうなったのは日本の原子力に偏った行政に
問題が有るのではないだろうか。

この項続く。


原子力行政の行方1(原発の盲点)

2011年03月29日 01時13分45秒 | 社会風刺

 今回の福島原発の事故が起きた原因は
原発の自身の停電にある。
通常は地震などで原子炉が停止しても
原発自身が停電になることはなく
冷却水ポンプなどが回り続け、原発は
発電はできなくても停止状態を維持できる。
 しかし、今回は原発自身が停電したため
冷却ができなくなり今回の事故となった。
ただ、原子炉については海水の注入などで
難を逃れたが、使用済み核燃料を忘れて
いたためそれから出た水素ガスなどで
爆発事故が起きた。
 東京電力は地震や津波は想定していたが
原発が停電することを想定していなかったのだ。
 福島原発には6基の原子炉があり6基が
同時に止まることは少ない。
止まったとしても自家発電のシステムがある。
 その自家発電がだめでも、他の火力発電所
などからのバックアップの電力供給を受けて
停電にはならないはずだった。
 しかし、今回の災害は広域に及んだため、
さらに福島原発は被災地の中心に位置
しているので、周囲の発電所も全て同様の
被害を受け周囲から電力のバックアップも
もらえなかったのだ。

この項続く。