今年の5月、宇部に立ち寄った。
それにしても、宇部新川駅がシン・エヴァンゲリオンの最後のシーンで登場した時には驚いた。
現実を意味するであろう実写として…
この景色がポスターに使われていた時点で、なんとなく予感はあった。
僕が住んでいた家からおよそ徒歩五分。
馴染み深い風景が、まさかあのエヴァンゲリオンの最終シーンになるとは。
宇部新川駅のこの階段、当時のままだと思われる。
さすがに、明確な記憶がない。
庵野秀明さん本人にしてみれば、勝手に聖地扱いして地元民が誇りにすることを苦々しく感じているかもしれない。
それでも、この街、この宇部新川駅がラストシーンであったことは非常に感慨深いのである。
宇部市、今となっては柳井正さんと庵野秀明さんを輩出したってことくらいしか話題になることがない。
しかしながら、単なる山口県の地方都市でありつつも、私にとってはかけがいのない土地。
紹介したいところは山ほどあるが、筆頭に上げたいのが琴崎八幡宮。
ウソかほんとか、お守りの種類の多さで日本一らしい。
今回の旅でも、お守りを2つ購入した。
いまは風鈴祭り開催中なので、ぜひ行ってみてほしいところの一つだ。
あとは、永山本家酒造場も訪れる価値のある場所。
全国的にはまだあまり有名ではないが、「獺祭」に勝るとも劣らぬ美味しさを誇る「貴」。
種類がたくさんあるので、飲み比べてみるのも面白い。
最後に、なんとなく自慢話になっちゃうかもしれないエピソード。
庵野秀明さんが卒業した山口県立宇部高等学校、私の出身校でもある。
つまり、私は後輩。
末端の末端ではあるが、エンタメ業界に身を置いているという共通点もある。
先輩に恥じぬよう、自分なりの精一杯を尽くして、世の中に「よろこび」を拡散していくことに努め続けていたい。