私の夫は、小・中学時代はともかく高校は男子校でしたし、大学は極端に女子が少ない（当時）学部でした。
そのせいかどうか、女性に対して多少の苦手意識を持っていたように思います。
（あくまでも、私の推測ですが・・・？）
女性もある一定の年齢を超え、『おばさま』と呼ばれる年代になると、女を捨て、恥も外聞も無くなり、傍若無人に振る舞うようになる･･･と言うのが夫の持論でした。
（あくまでも、夫の持論です）
今の時代では、『女を捨て･･･』等の夫の言葉は、間違いなく『パワハラやモラハラ、あるいは女性蔑視・・』だと、で烈しい非難を浴びることでしょう。
当時でも、私はそれを聞く度に、「仮に傍若無人な人がいたとしても、その人だけを見て、女性がみんなそうだと決めつけないでね！」・・・と、反論をしていましたから。
でも、内心では『そうかも知れない』と思うところがあったのも事実です。
そして、今日・・・。
雨の予報が出ていることもあり、私は早めに買い物を済ませようとアサイチ（朝一番）でスーパーに行きました。
お天気や時間的のことも有り、店内はそれほど混んでいません。
いつもなら、必要な物だけを籠に入れ、そそくさと会計を済ませ、店での滞在時間を出来るだけ短くするようにしています。
でも、今日はお客も少ないし、少しゆっくりと買い物が出来そう。。。。
そんなことを思いながら店内を見て廻っていました。
その時、店内に大きな笑い声が響いたのです。
ビックリして声の方を見ると、通路を塞ぐような格好で三人の女性がおしゃべりに夢中です。（三人とも、多分60代くらい・・・？）
大きな声ですから、そのつもりが無くても話の内容が聞こえてきます。
孫の自慢話などは微笑ましいとも思いましたが、夫の愚痴や誰かの噂話になると、さすがにこれは・・・と。(>_<)
ところが、三人の女性は夫の愚痴でも、誰かの噂話でも、とても楽しそうに話して、大きな声で笑い合っているのです。
その様子からは本人達に、少しも悪気が無いのは明らかです。
たまたま、買い物先で知り合いに会い、嬉しくなって話が弾んだのでしょう。
コロナによる自粛生活が続いている今、誰かと思いっきりおしゃべりがしたいと言う気持ちは誰にでもあると思いますし、理解も出来ます。
それでも、強い違和感を覚えるのはなぜなのでしょう・・・？
三人の様子を見ながら、私は『傍若無人』という夫の言葉を思い出しました。
同時に、亡き母に言われた『人の振り見て我が振り直せ』･･･と言う言葉も。
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