久しぶりにオークションにでていたWADIA21だったが
これでさえ、175000円とかなり値崩れが起きている。
なぜ値段が下がったかといえば、
ひとつにはノアのサービス撤退があると思う。
すでに21はサービス終了になっていたが
それでも、ほかの製品がサービスがあるということに
付加価値がついたと思う。
値崩れの大きな要因は「古い」製品という意識であろう。
ピックアップもないと思われているようだが
当方では、検査をした良好なピックアップを30台ちかく確保している。
まあ、最低30台は対応できるwwww
音の面を言えば、この「古い」がかなりイメージを悪くしている。
古いコンデンサ
古い半田
清掃されていない接点
くたびれたピックアップ
では、よい音になりにくい。
ところが、WADIA製品になると、
それらの4点を良いものにかえるだけで
ぐんと音が良くなり、
かつ、まださらに、音質改善、改造(LTD)をおこなうと
通常の機器では、あり得ないほどの伸びしろがある。
ここを考えると、
むしろ、「古い」から良いといえる。
新しい製品は時に人の手が入らないような機構を作っている。
せいぜいOHしかできないという代物がある。
これらの新製品は今一番良い品物・部品を投入していると思われがちだが
技術開発が追い付いていないせいか
驚くような廉価版の部品が載っていることがある。
古いものだって、同じであるが、
これら、人の手が入れられる状態であれば、
グレードの高い部品に交換してしまえる。
基本的な構造は変わっておらず
古いものを新しくするだけで
新しいものより、よほど、よい作りをしている場合もありえる。
今回、サイテーション一族をブログにあげているが、
今の時代と比べると、
もうけ主義がないというか・・・
小さな会社が威信と存続をかけて
丁寧に作り上げている。
あとになるほど、
どこの会社でもそうだが、
コストダウンをはかり
昔の製品のネームヴァリューにのっかってしまう。
高橋の持論は、
昔の物ほど、きちんと作っているという。もので、
それは、回路設計の段階からが、
既に違うというものだ。
だから、そのままの回路で、
きちんと、良い部品に交換してやるだけで、
良い音になる。
その基本となる回路設計が
昔の物ほど良い。
考えてみれば、当たり前かもしれない。
基本ベースがしっかりしてないものが、
今まで生き延びられるはずもないし
その当時、ほとんど、まともなオペアンプとかもなく
回路による音造りが要だったと思う。
だから、逆を言えば
その回路がしっかりしているものほど
コンデンサ他、良いものにしてやれば
もっと、よくなる。
(むろん、一番最初のOH,全基盤半田増しがあってのこと)
すなわち、オリジナルコンデンサにこだわりすぎると
まったく、回路を活かせなくなる。
今回、WADIAをblue化するにあたり、
いかに、WADIAが当時のオペアンプ他で
良い音を作ろうとしたか、みえてくる。
だが、その旧態のオペアンプに合わせて作ったものは
所詮、そこまで。
あらたに、性能の良いオペアンプを投入すると
blue化の場面で旧態ペア?旧態セット?のコンデンサが
かえって音を妨げていたと判る。
(語弊があるので、説明
オペアンプを先に換えると言う事はしないので
元からの全般的なコンデンサとて、
音を妨げているとしか思えないが
ここは、通常のコンデンサはすべて、厳選した物に換えている。
残っていたコンデンサ?は、
WADIA独自の音造りに関与する部分もあるということと
LTDまでしあげてからでないとblue化しない。
と、いうことで、
LTD の段階では、残っている。
が、それでも、かなりの音が出ている)
この残ったコンデンサは、雑味をもっているので、
取り換える。
LTD化ののちに
伝道体の雑味を取るという意味合いで
LTD 化本来の音が出てくる。
この作業がちょっと、驚くような効果を生み出す。
ちょっと、ふれたけど
ハーマンカードンの真空管アンプで
6LTDをきくと、どこか、
真空管独特の響きがつくりものっぽくなってしまう。
(自然にかんじないという言い方の方が正解)
ところが、blue化後にきくと
かなり自然にかんじ、生っぽさも良く出てきている。
雑味をとっていくことで、
いらぬ、がさがさ?まで、とれてしまうのだろう。
こうなってくると、
やはり、回路のよしあしが、
問題になり
昨今のIC他にたよりすぎた音造りが
はたして、正解だろうか?
あげく、メーカーからはコストダウンの賜物。
では、回路をそのままに
良いものを投入しようかと思うと
保守期間が邪魔をする。
他店でさわったものは、サービスを行わない。
とか・・・。
さすがにLSIなどの問題もあり
この部分で他店は責任をおえないので
辞退するしかない。
だが、
おしきせの音をきかされて、
これが、最高だなんて思わされているのかと思うと
メーカーの方針には、がっくりする。
こういう意味では、
もてる能力を限度いっぱいまで
引き出したLTD(当方のね)という古い母体の機器と
メーカーコストダウン駆使の新しい機器と、
比べるまでもないと考える。
古いから困るのは、
時に交換部品が手に入らないと言う事であり
結局、CDM-1搭載機器などは、
この「罠」にはまってしまったと言えるだろうし
一方で、WADIA系統の多くは
特に6などは、爆発的ヒットのおかげもあり
交換部品も手に入りやすい。
OHで30年は持つ。
交換部品もまだまだある。
最高峰を目指せる。
このどこが、
コストダウン駆使の新品に負ける?
言い換えれば
新品がサービス終了になった時が本当の勝負だが・・・
機構自体にどうしようもないコストダウンをはかられていたら
手のほどこしようがない。
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