これも、京橋界隈をぶらぶら独りブラタモリをしながら偶然発見、というか思い出したのですが、この京橋の古い主柱の向こう側の白い建物。 この建物はホテル西洋銀座が入っている銀座テアトルビルと言います。 この建物の中にはテアトル銀座という小規模な映画館も入っているのですが・・・
実は今を去ること30年前まで、この場所には東京を代表する巨大シネラマ映画館テアトル東京があったんです。 シネラマという方式は今では映画の歴史に向こうに消え去りましたが、レンズを横に3つ並べて撮った3本のフィルムを同期させて上映するタイプの超ワイド画面でした。 だからこの映画館のスクリーンのサイズも音響も半端じゃなくて、シネラマがすたれた後でも、70ミリやシネマスコープの映画が最高の迫力で楽しめたんです。
ロンドン野郎も学生の頃まで、大作映画を観るとなるとここまで足を運び、『トラ!トラ!トラ!』、『スターウォーズ』、『エイリアン』、『七人の侍』、『2001年宇宙の旅』なんかを観たんです(リバイバルもあります)。 この日ここを通り掛かるまですっかり忘れていましたが、気が付いた瞬間、なにかタイムスリップするような感覚に包まれました。 今のシネコンの設備も素晴らしいけど、ああいった大画面の感動は今ではもう味わう事ができないんですね。
テアトル東京が閉館したのは1981年。 本当にもう30年も昔の話。 昭和は遠くになりにけり・・・ですね。
という訳で、東京独りブラタモリ京橋編は、ここでお終いっと。
今のシネコンでは当たり前ですが、テアトル東京では一回毎の入れ替え制を取っていました。 これもまた何か『特別感』を煽っていたような気がします。
ロンドン野郎が生まれて初めて観た映画って、何だったんだろう。 祖父が映画会社の人だったので、映画の世界にはかなり近かった筈なのですが、記憶がどうも定かではないんです。 『トラ!トラ!トラ!』を観たのは小学生の時だったのは確かなのですが、これが最初ってことは多分なかった筈。
子供の頃から貧乏(ケチ)だったロンドン野郎は、それでもテレビでは洋画を見まくっていた時期はあります。 高校、大学時代になってからは、名画座というものの存在を知って、よく出張っていました。
今は映画なんて上映期間を逃したって、DVDでもブルーレイでもいつでも観る事ができますが、ビデオも無かったその時代は一回見逃してしまうと一生の内に二度と見れないこともある訳ですから、そりゃ 『一本入魂』で本当に真剣に観ていたような気がします。
名画座で何度も繰り返した観た映画っていくつかあって、その一つが『真夜中のカーボーイ』。 少し前にDVDを購入してまた観ているのですが、やっぱり本当に名作中の名作でした。
英語でなければ笑えないニュアンスを、すごく感じる事ができた映画で印象も深かったんですね
この女の子の『Let me in (邦題モールス)』も悲しいホラーでしたけど、この娘、やはりすごく上手い役者だと思いました。
主演はジョン・ヴォイトとダスティン・ホフマン、二人の名演技だけではなく、1969年のアカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞を取ったし、主演の二人とも主演男優賞にノミネートされているんです。
また、音楽が良いんですよ。 挿入歌の『うわさの男』はその後日本でも何度もテレビCMに使われているし、ジョン・バリーが手掛けたハーモニカのメロディは名曲中の名曲です。
お話は決してハッピーなストーリーという訳ではなく、なんともなんとも切ないお話なんですが、すごく心に響くものがあるんです。 40年前のニューヨークのマンハッタン島、そしてアメリカの姿を観るだけでも価値があると思います。
このブログでも、以前『真昼間のカーボーイ』ってアホなタイトルで、ちょっと違うお話を書かせて貰いました。 興味あったら、Googleで検索してみてください。
『Kick-ass』。 気にはなっていたのですが、まだ観ていません。 最近も何かにこの映画のお話が書いてありました。 死ぬほど笑えるんだけど、ちゃんと感動もある、というようなことも書いてありました。 レンタルで探してみますね。
鴻上さんって誰だろうって思いましたが、 鴻上 尚史さんの事ですね!