ロンドン野郎

カナダのオンタリオ州ロンドン市で4年半暮らしたロンドン野郎。 この度本家大英帝国ロンドン市(近郊)へ参上。

イエローキャブ

2006-12-30 13:50:32 | ニューヨーク街歩き

ロンドン野郎ニューヨーク滞在中につき、オンタリオ州ロンドン市にあまり関係ないネタばかりになってしまっていますが、今回はニューヨークの中で見つけたちょっとだけ近い話題です。

ニューヨークの街を傍若無人、我が物顔に疾走する、だけどとっても便利な交通機関『 イエローキャブ』。 テレビや映画の世界であまりにもお馴染みですが、ニューヨークのイエローキャブの95%がたった一車種の車で独占されている事はあまり知られていません。 それがフォードの『クラウン・ビクトリア』っていう所謂フルサイズ・カーの最後の生き残り(アンモナイトか?)なのです。 そしてこの車はカナダ・オンタリオ州のロンドンの隣町セント・トーマスにあるフォードの工場で10年以上前から生産され続けています。

フルサイズ・カーっていうのは、とても定義が難しいのですが、いわゆる昔ながらの大型のアメ車。 エンジンの排気量がやたらでかくて、最高馬力は低いくせに、低速トルクが恐ろしく強力で、駆動方式はFR。 一昔前まではBIG3はどのメーカーでも生産していたのですが、北米でも乗用車のダウンサイジング化進んで、とうとう生き残ったのは『クラウン・ビクトリア』だけになってしまいました。 ちなみにこの車の排気量は何と4.6リッター! しかもV8エンジン標準装備です。 

どういうわけか、この手のフルサイズカーは今でもタクシーには大人気。 タクシーどころか、パトカーにも多く使われています。 この余裕のパワーと大きさがプロに好まれるんでしょうね。 ちょっとくらいぶつかっても自分だけは助かりそう。 ちなみに95%の残りの5%は、トヨタのミニバン『シエナ』、それに最近の流行で、フォードの『エスケープ・ハイブリッド』だったりします。

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ニューヨークの街中が、イエローキャブだらけ。 95%が『クラウン・ビクトリア』。 タクシーの寿命は日本では一応20万キロくらいの目安があるそうですが、北米で見た一番ボロいタクシーは50万キロ以上も走っていました。

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あまりにも数が多いので、きっとどこかに部品取りの為に、古い『クラウン・ビクトリア』を山のように積んでいる墓場みたいな場所がある筈。

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ニューヨーク最大のデパート、『メイシーズ』前。 こんな風に屋根に宣伝を乗っけているイエローキャブも多い。

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超高級ホテル『アストリア』前。 イエローキャブの運転手さんはアメリカに来たばかりの移民が多くて、英語も怪しければ、意外に道も知らないこともよくあるので要注意。

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珍しく、ドレスアップした『クラウン・ビクトリア』のイエローキャブ。

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夜の五番街にも良く似合う。

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『クラウン・ビクトリア』はパトカーにも根強い人気があります。


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