ろりぽっぷブログ

園での出来事をご紹介していきます。

今日は運動会のリハーサル

2009年09月18日 | 園だより
いよいよ来週の9月26日(土)は、ろりぽっぷ邑の運動会

ろりぽっぷでは、普段の生活やあそびをそのまんま競技にしているので、運動会のための練習をすることはありません。
また、開会の挨拶を何回も何回も丸暗記する練習なども行いません。

お日さまの下で追いかけっこをしたり、なわとびを楽しんだりしている子どもたちのあそびそのものを学年の競技種目に入れているのです。


だから今日のリハーサルも、子どもたちの興味のあるあそびを夢中でやって・楽しんで終了です。


私が数十年前に勤務していた幼稚園では、1年間の大きな行事の『運動会』は、園の目玉商品であり、園長からも主任からも「見栄えのいい演技種目や華やかな門づくり」を要求されたものでした。
運動会が近づいてくると、先生たちの表情がきつく、きりりとなっていました。
なぜならば、運動会の門につける飾り作りや園庭に飾る旗づくりを子どもたちに毎日やらせなければいけません。

    子ども「せんせい、滑り台であそびたいよぉ」
       「もう、練習なんかしたくない」

・・・という声が子どもから上がってもそれが許されないものでした。
「この練習が終わってからなら、あそんでいいよ」「これを描いたら、あそんでもいいよ」と物々交換みたいな会話を交わしてしまったこともありました。
自分のクラスの子どもが落ち着いて座れなかったり、練習に参加せずにあそぶことは、このクラスの先生の指導が悪い。とレッテルを貼られるものでした。

子どもたちの「楽しいなぁ」「おもしろいなぁ」という気持ちはなかったと思います。


ろりぽっぷでは子どもの嬉しい・楽しい体験をたくさんさせて、それを各行事にのせているので、強制的な練習はありません。決して立派な整列や演技にはなりませんが、楽しんで参加している表情が1番です

今日の子どもたちの表情は笑顔がいっぱいでした

今日は嬉しい場面がありました。
年長児の種目の中に子どもたちの大好きな「鉄棒」があって、一人の男の子が鉄棒に上がることができませんでした。
そしたら・・・
まわりにいた友だち数人が、Yくんの足を支えて鉄棒まで持ち上げてくれました。
決して先生たちに手伝いを要求されたわけでもないのに、自然と駆け寄って助けてくれた場面を目の前にして、心が育っている子どもたちに胸が熱くなりました。


子どもたちの優しさに、心から『ありがとう』を送りたいです。