声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

自分の言葉

2012-12-05 21:23:33 | 自衛官時代の想い出
アナウンス教室に通い始めて
すぐに、

( ここは、自分には向かないのでは?)

と思いました。

1クラス40名くらいでほとんどが大学生。
しかも俳優やアナウンサー志望ばかり…。

私のように
「職場で司会をする機会があるので、勉強したい」
という目的で通ってきている人は
いませんでした。

まるでタレントスクールのような雰囲気の中での、
売込み合戦のような自己PRでは、終始圧倒されっぱなし…。
私は、恐らく一番目立たない受講生
だったはずです。

そんなアナウンス教室と自衛隊の生活は週に1度とはいえ、
まるで異次元の世界を行き来しているような感覚でした。

自衛官は、一般世間の事を「シャバ」
と呼びます。(^^;;

制服を脱いで私服に着替え、
阪急伊丹から肥後橋の教室まで通う間、人間ウォッチング
をするのも楽しみの一つでした。

ブランドのバッグを持ち
流行りの化粧をしたOLに出会うと

( なるほど、こういうのがシャバの生活、なんだなぁ…。)

と電車の中で、よく思ったものです。

と同時に
( どうして、自分はシャバの生活を選ばなかったんだろう…。)

と思いもしました。

自衛隊という塀の中で暮らしていると外の生活は新鮮です。
それに、教室に通ってくる他の受講生達は、私にとって何より
刺激的な存在でもありました。

彼らの影響で、私も少しずつ変わろうとしていたのです。

自分の言葉で伝えたい。

( アナウンサーは自分に向かない。
けれど思った事を、うまく伝える事ができたら、どれほど楽しいだろう…。)

私は、改めて
自分の言葉を持っていなかった事に
気がつきました。




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