YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

送風ボックス製作

2023年04月23日 | 雑記

 野外自炊で時々活躍させてたウッドバーニングストーブ
別名、ウッドストーブやソロストーブ。

その辺の枯れ枝や落ち葉、木炭などを放り込んで燃やす
二次燃焼式のネイチャーストーブだ。
キャンプの時の自炊と暇つぶしに活躍する。

リンク
安全火遊び
二次燃焼ストーブのゴトクを改良

ところが少し問題が起きるのだ。

 燃えカスはこんな具合。

完全燃焼の白い灰になるまで結構時間がかかるため、
日帰りなどでは撤収時間が余計にかかってしまうのだ。
これが気がかかりで、なかなか出番が無い。

何か良い方法は有るか?

思い出せばかなり昔にアメリカ製のネイチャーストーブで
乾電池とモーターファンで強制燃焼させて、効率よく着火
と完全燃焼を促す製品があった。
構造を真似するには手持ちのストーブじゃ出来ない。
とりあえず送風機構を考えてみよう。

 モバイルバッテリーとパソコンのCPUファンで動作試験。

時代は変わってモバイルバッテリーが使えれば便利。
ただし、CPUファンは直流12V仕様なので、モバイルバッ
テリーの5Vで動くかどうかが知りたかったのだ。

結果、少し風は弱いけれどしっかり回転する。
指で押さえてもトルクはかなり強い。
試しにこのまま6時間ほど回しっぱなしにしてみたけど、
バッテリー残量表示は1つも減っていなかった。
この方法は使えそうだよ。
早速大型リサイクルショップへ適当なファンモーターを
探しに行ってきた。
そしてパソコンジャンク部品の青箱を見回っている時に
大変良い物を見つけてしまった。

 パソコン内部の古いATX規格の電源ユニット。

矢印の様に送風できれば良いと思いつく。
ファンモーターはあるし電源スイッチもあるし、大きさ
はネイチャーストーブが上に乗せられるし薄鋼板製で
軽くて加工しやすい。
しかも古いから330円で安い。
即買いして帰宅した。w

 分解する。

電源基板が鎮座している。

 中身を取り外す。

これらの部品は用事が無いのだ。

 ファンモーターを外す。

4か所のネジを外せば良い。

 ファンモーターに風向があるのだ。

背面にファンがあるATX電源の場合「中から外へ」送風す
る仕様。

 ケースへの取り付けを裏表逆にする。

これで外から内へと新鮮な空気が送風されるようになる。

さて、問題はウッドバーニングストーブへの送風。
天板に穴を開ける方法を選んだ。

 ストーブの中底を外して乗せて、穴位置を決める。


 油性ペンで印を書く。

これで穴位置は決まった。

 中心にドリル位置を決める凹みを作る。

木の板を何枚か重ねて裏に敷き、センターポンチとハン
マーで少しくぼみを作る。

 電動ハンドドリルで3mmの下穴を開ける。

数が多いいので少し大変だったけど、大きな穴を開けるよ
りは楽だ。

 下穴を開けたら今度は8mmの穴を開けた。


 良い感じに送風口が開いた。

この上にウッドバーニングストーブが乗る予定だ。

 ずれ止めのために、こんな物を用意した。

M5×8mmのなべビスとM5用袋ナットを4組。
入手難なら六角穴付のCAPボルトと普通のナットでも
かまわない。
組付けを裏表逆にすれば良い。

 ずれ止めの穴位置を決める。

ウッドバーニングストーブを中心に乗せて外周を描き、
そこから対角状に4か所、6mm離れた場所に印を付けた。
少し余裕な隙間を持たせたけど、実際は4mmの方が良かっ
たと感じたよ。

 5mmの穴を開ける。


 ビスと袋ナットを付ける。



これが4か所ストーブのずれ止めになって、うっかり落
とす事が無くなる。
と思うよ。w

 パネル面に開いた穴をどうするか?


 こんな板を作ってみた。

リサイクルショップで買った黒まな板を切り出して彫刻
刀で穴開けした塞ぎ板。

 元々電源コネクタを固定していたビスを流用して固定。

真ん中はUSBケーブルを通す穴だ。

 用意したのはジャンクで買った普通のUSBケーブルで
中の配線はこんな規格になっている。

片側を切って開いてやると赤と黒の線が見つかる。
これが電源線なのでファンモーターの線に繋げれば良い。
なおモーター線が3本または4本で赤色が見つからない
場合、たぶん黄色線があるだろう。
黄色はATX規格で+12Vを表すのでUSBの赤線をその黄色に
繋げれば良い。
他の線は使わないから切りっぱなしで放置だ。

 実際の配線。

俺は電源基板からファンモーターの配線受けのコネクタを
外してハンダ付けした。
 スイッチへの配線も基板から切って流用。
各ハンダ付け箇所は熱収縮チューブで絶縁処理しておいた。

今回シールド線をケースに接続してみたけど、電気的に
は無意味なので短く切って放置が良いと思うよ。

 USBケーブルは抜けないように結束バンドを裏で巻く。


 表にも巻いた。

これでほぼ完了なんだけど、重要な作業が残っている。

 元からある通気口をどうするか?

ここから風が漏れるとストーブ行きの勢いが低下するのだ。

 台所用のアルミテープを裏表に貼ってみた。

見た目は悪く無いし、機能は十分に果たす。

 完成したよ!

モバイルバッテリーを繋げてファンを回してみた。
ちゃんとウッドバーニングストーブに空気が送風されて
手をかざすとそよ風を感じる。

 ついでに送風ボックスの重さを測ってみた。

515gだった。

以上が今回製作したウッドバーニングストーブ用の燃焼促
進送風ボックスである。

実際の燃焼試験はまだやっていない、
GW中には行って報告する予定である。