ギリシャへ そして ギリシャから From Greece & To Greece

ギリシャの時事ニュース、文学、映画、音楽がよくわかる
ギリシャの森林再生を支援する『百年の木の下で』の公式ブログです。

Art of 「MY」 Greece

2008-02-24 | 百年の木の下で


「百年の木の下で」企画のイベントPART-3は
7人のアーティストによるグループ展です。

募金活動をきっかけとして知り合った人たちから
自然発生的にいろいろなアイデアが生まれ
先週のチャリティーパーティーや今回のグループ展となりました。
これってすばらしいことだなぁと思います。

第一回グループ・クレフティコ展
会場 ブックファースト青葉台店(田園都市線青葉台駅直結)
会期 
前半3/1-3/15 絵画 イラスト
アーティスト かわまさしょうこ 森川未知留 ニキタス・ビニアリ 
後半3/16-3/31 写真
アーティスト 大倉さらさ 小原有加里  守屋康広 植田ゆかり

性別や国籍 経歴も異なる私たち7人の共通点はギリシャが大好きということ
それぞれが「わたしのギリシャ・MY Greece」を表現しました。

わたしの作品はいつも旅から生まれます。小さなスケッチブックの中に旅の日記として描いたスケッチの多くは切り取られないままページの間で眠っています。普段は公開していないそれらの作品を出品します。

昨年の銀座の会場とは違い青葉台のギャラリーは広い大きな窓から光が差し込むカフェの中にあるので、ゆっくりとカフェタイムを楽しむこともできます。
ぜひ前半後半と二回会場にお越しのうえ、7人のクレフティコたちの作品をご鑑賞ください

「ギリシャ村の午後」からお礼と報告

2008-02-18 | 百年の木の下で


昨日17日、凍える東京は、しかし、朝からすばらしい快晴でした。
真っ青な空の下、都庁前には3万人のランナーが広い通りを埋めつくしていました。

いつものせわしない、イライラしたメガロポリスTOKYOとは違う、
エネルギーにあふれた清浄なパワーがこの街を包み込んでいる。
そんな気がしました。

ギリシャ村の午後はそんな中、幕を開けました。
皆さん本当に来てくださるだろうかと、本心はちょっと不安でしたけれど

キッチンからお肉をローストする香りが漂ってくる頃には
キクラデス風のレストランは満席となり、
そんな不安はどこかへ吹っ飛んでいました。

オンラインで話していても、会うのは初めてという方がたくさん来てくださいました。オフラインミーティングって良いものですね!

普段あまり観ることのできないギリシャの民族衣装の説明を聞いたり、ダンス、生演奏を楽しみながら、スピローズさんのとてもおいしいギロをいただきました。

ダンスリーダーSueさんのサイト
ギリシャ音楽(+α)ユニット "Kompania ILIOS"のサイトにも報告があります。
写真は写っている方の了承をとってからまた別の機会にアップしたいと思います。
使っても良いよという写真がありましたら、「百年の木の下で」事務局hyakunen-noki@hotmail.co.jpまでお送りくださるとうれしいです。

今回ギリシャの森林再生のための寄付を募る以外にも
ギリシャ好きの方やギリシャに興味がある方に
集まる場所を提供しようというのがパーティー計画のきっかけでした。

参加した方には、ダンスのステップをひとつ、ギリシャの歌をギリシャ語でひとつ覚えて帰っていただきたいなと思い、みんなで練習をしました。
生バンドでギリシャ語の歌を唄うというチャンスなんて、
日本ではなかなかないですからね。

そして時はあっというまに過ぎ、最後に50人が輪になって楽しそうにハサピコを踊るのを観た時は・・・感動しました。

パーティーに参加してくださった方々からのひとり500円に加え、
寄付金を持ってきてくださった方もあり、
現在「百年の木の下で」がお預かりしている金額は243.880円になりました。
このブログが長くなるので寄付先については別の日に書かせていただきます。

本当にありがとうございました。
ギリシャ村 村役場一同



さあ ギリシャ村へ

2008-02-13 | 百年の木の下で


第一回「ギリシャ村の午後」がいよいよ数日後に迫りました。

外は冷たい木枯らしが吹いても、
村の中はきっと熱く盛り上がることでしょう。
予約していただいた方、17日(日曜日)はお忘れなく!

日時:2008年2月17日(日)
午後2時から5時(開場午後1時40分:乾杯2時)
場所:六本木 スピローズ

そして、早く席が埋まってしまって、今回は残念ながら来られない方 
申し訳ありませんでした。次回は皆さんに参加していただけるように
努力いたします。

それでは、村役場一同 お待しております。




乳の流れる土地

2008-02-09 | ギリシャから
             PHOTO BY KATHIMERINI

「乳の流れる土地」は、天国の定義ではなかったかしら?


KATHIMERINI 2008/2/7
経営難に陥っている酪農家の組合は、テサロニキの道路に牛乳をまいて実力行使にでた。小売り業界内のカルテルが牛乳の小売値を不当に低く押さえ酪農家の生活を圧迫していると主張し、政府の支援を要求した。それに答え、農務大臣Alexandros Kontosは早急に国会に法案を提出すると述べた。

同日のKATHIMERINIにもうひとつの記事
おなじみのアテネの黄色いタクシー。ドライバーの組合はガソリンの高騰に悲鳴を上げ、24時間ストを準備している。彼らは10%以上の料金の値上げを要求している。

最後は
月末から金曜、土曜の夜だけキフィシア~ピレウス/Kifissia-Piraeusの間の地下鉄とAthens-Piraeus Electric Railway (ISAP) の運行を深夜2時間まで延長する2ヶ月間のパイロットケースを試みたのに、肝心の運転手さんたちが「労働者側に充分な同意をとらなかった」とサボタージュを決行。試みは実現せずに終わってしまいました。

彼らの言い分は「残業代をもらっても、週末の深夜に働きたくなんかない」という実に人間らしい理由です。


何があっても我慢して、会社や政府の決定におとなしく従う。どこかの国とは大違い。

日本も春はストライキの季節だった時期がありましたが、「春闘」なんてもう死語でしょうか?ニュースでは「値上げの春」なんて報じてますけどね。


光と影

2008-02-05 | ギリシャへ
大阪ブックファースト梅田店3Fの Living Cafe GALLERYでは

植田ゆかりさんの写真展が開催中です。

「光と影 Shadow&Light -August in Athens 2003-」

観光客の目にはとまらないリアリスティックで
生活感のあるアテネの素顔が写し出されています。

会期は2月15日まで
関西地方の方ぜひお見逃しなく!

場所はこちら

ゾルバの遺産

2008-02-02 | ギリシャから


ギリシャ神話の神々をのぞくと、おそらく世界で一番愛されているギリシャ人は「ゾルバ」ではないでしょうか?

小説「その男ゾルバ/アレクシス・ゾルバスの人生と行状」の主人公はドイツ占領下の1941-44年、エギナ島にこもって執筆していた、ニコス・カザンツアキスが生み出した人物です。

映画「その男ゾルバ / ZORBA THE GREEK」が世界的に大ヒットし、ギリシャに観光ブームをもたらします。アメリカではゾルバを演じたアンソニー・クインをギリシャ人と思い込んでいる人もいるほどのはまり役でした。

母親はメキシコ人、父親はアイルランド系アメリカ人だったクイン自身はアメリカ生まれです。

世界中から多くの観光客を集め、ギリシャの切手にもなって、それこそ「ギリシャの顔」のようなアンソニー・クインです。ギリシャ音楽やダンスの楽しさを広く世界に広めた功績も大きいでしょう。

国民なら栄誉賞をもらっても良いくらいでしょう。ところが、彼の遺産を巡って、未亡人がギリシャの法廷で争っているという意外な記事がThe Athens News 2008/1/25に出ていました。

1960年にクインが購入したロードス島の土地所有権は1984年ギリシャの裁判所の判決によって取り消されています。

外国人は国境の土地を買えなかったのですから、法的に契約は無効だ、元の持ち主に土地を返せというのがギリシャ側の言い分。
しかし、未亡人はあきらめるつもりはないようです。

現在も、国防省の特別な許可がなければ、EU加盟国以外の国民がトルコなどEU以外の国境に面した土地を買うことはできませんが、その規制を緩和しようという動きがギリシャ経済界から出てきているようです。

長年の裁判に決着がつく日が近いかもしれません。