ギリシャへ そして ギリシャから From Greece & To Greece

ギリシャの時事ニュース、文学、映画、音楽がよくわかる
ギリシャの森林再生を支援する『百年の木の下で』の公式ブログです。

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5月1日のブランコ

2014-05-01 | Lesvos

レスボス島の南西の山の中にΑΚΡΑΣΙ/アクラシという小さな村があり、その村外れに聖人アギオス・アナルゴスの愛らしい教会があります。

毎年5月1日、この教会の前に手綱を花々で飾ったブランコがしつらえられ、村の娘たちが集まりブランコに乗って古い歌を唄うのが村の伝統行事です。

いつ頃からこの行事が始まったのか、覚えている人はありませんが、女性がおおっぴらに恋を語れなかった時代(キリスト教が伝わってから)に始まったのは確かでしょう。歌の歌詞に折り込んで娘たちは密かに想いを寄せる相手に自分の恋心を伝えたという事なのですからね。

レスボスは古代ギリシアの時代から音楽と詩が盛んな場所でした。時は移ろい時代はどんどん変わっていても、人の心は今も昔もあまり変わらないのかもしれません。恋をして喜びに胸震え、思いかなわず、あるいは裏切られて嘆き悲しむ。レスボスの野や海は娘たちの恋歌を何千年も聴いて来たに違いありません。

伝統の歌詞はこのような内容です。

*********************

キリストは復活した 愛しい人

キリストは復活したのよ 愛しい人

さぁ ここへいらっしゃい お祝いのキスをしましょう

さぁ 私のブランコの綱を獲って 

ブランコの綱を獲って 結婚しましょう

ねぇ 私の姿を見に出ていらっしゃいよ

星たちが夜を連れて来て 

そして すべてを輝かせるわ

金の蝋燭を捧げて 復活を祈ったのよ

あぁ私のバイオリン 私のマリーゴールド

決して あなたを忘れられない

***********************

ところで、今を生きる恋愛も結婚も離婚も自由な娘たちの本心はどんな歌を唄いたいのでしょうか?

 

*ギリシャ語の歌詞と写真はFacebook の Lesvoskitchenから借用しました

Photo and Original Greek Lyric from Lesvoskitchen at Facebook

 

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お気に入り

2014-04-01 | Lesvos


アテネの空港を出る時に必ず買うのがレスボス島プロマリ産のウーゾの小瓶。

毎年変わる化粧箱のイラストが気に入ってコレクションしています。

右から古い順にゴルゴナ(人魚)、プロマリの町、去年の夏買ったのが一番左で、ミティリーニの街。今年はどんなのが出てるかなぁ。楽しみです。

ギリシャではウーゾは飲むだけでなく、エビやタコの料理、スパゲティーの隠し味にも使います。
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ペトラからモリボスへ

2011-06-20 | Lesvos

Απ' την Πέτρα ως το Μόλυβο

 

「さあ 早くおいでよ

ペトラからモリボスへいこうよ

裸足になって エフタルゥまで行こう

一緒に夢を探しながら

そして どこかへ船出しよう・・

 

歌を花咲かせ

喪失の中の 希望の灯台として

涙を流させため息をつかせる

私たちの痛みを癒そう」

 

レスボスがギリシャが私を呼んでいる気がします。

 

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5月

2011-05-01 | Lesvos

loANTISSA LESVOS 2009

ギリシャの5月の日差しはもうすっかり夏です。観光客の多いところは建物の漆喰を白く塗り直したり、窓やバルコニーを青く塗ったり、夏のシーズン前の準備に忙しくなります。ガイドブックに出てこない、観光客があまり来ない、美しい街や村がギリシャには何千と、いえ、数えきれないほどあります。そして、それこそがギリシャの魅力なのだと私は考えています。

そういう村のひとつ、レスボス島のアンティッサ村の美しいビデオをお楽しみください。

神話の時代、太陽の息子Makarasは父親にレスボス島を与えられ王となります。そして自分の5人の娘、Mytilini(ミティリーニ)、 Issa(イッサ)、Antissa(アンティッサ)、Mithymna(ミティムナ) Avrisi(アヴリシ)とErressos (エレソス)という息子の名前をつけた街を築いたと言われています。

レスボスの村や街ではそれぞれが独特の美しい建築様式を楽しむ事ができます。首都ミティリーニにはネオクラシックの華麗な邸宅が保存され、今も政府関係の建物やホテルなどに使われています。

ミティムナにはオスマン帝国のパシャが築いたトルコ風の建築が残っています。一方アンティッサやエレソスにはこのビデオに出てくるような、石作りの古い家々が多く残されています。

大きな石を積み上げた家の壁は厚さが50センチ以上もあります。

夏の暑さと冬の寒さを防ぐために窓は小さくて、そのかわりに夏はほとんどの時間を葡萄棚で日陰を作った中庭やベランダで過ごします。

集落の中の道は人やロバの為に作られたので、自動車では通れないくらい道幅が細いくて、迷路のように続いていくのですが、迷子になるのを気にしないで歩き続けると、必ず大きなプラタナスの木が枝を広げる広場:プラティアに出られるようになっています。さて、広場のカフェでひとやすみしましょうか。

みなさま、良い5月を! カロ・ミナ!

 

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レスボスの詩人

2011-02-06 | Lesvos

Μαρία Φαραντούρη - Τα μάγια

レスボスは古代から詩人の島として有名です。

レスボスの詩人というとみなさんサッポーやアルカイオスを思われるでしょうか?

また、エリティスはクレタ島生まれですが、彼の両親はミティリーニの郊外にある小さな港町の出身で、それを記念して、ミティリーニの空港はオデュセアス・エリティス空港と名付けられています。

そして現在もひとりの有名な詩人が、レスボス島のモリボスに住んでいます。この歌を書いた ΛΕΥΤΕΡΗΣ ΠΑΠΑΔΟΠΟΥΛΟΣ:レフテリウス・パパドプゥロスです。

ダラーラスのΑΧ ΧΕΛΙΔΟΝΙ ΜΟΥ やアレクシウのΟΛΕΣ ΤΟΥ ΚΟΣΜΟΥ  ΟΙ ΚΥΡΙΑΚΕΣ、 ミチアースのΑΥΤΑ ΤΑ ΧΕΡΙΑなどヒット曲もたくさん作詞していて、ギリシャ語の歌を網羅したHPで調べてみたら、彼の作詞した歌が709曲もリストアップされていました。

 

さて、この歌はモリボス、ミティリーニが歌詞に出てくるので選んでみました。

作曲はミキス・テオドラキス、唄っているのはマリア・ファランドゥリです。

ΤΑ ΜΑΓΙΑ

作曲:ΜΙΚΗΣ ΘΕΟΔΩΡΑΚΙΣ

作詞:ΛΕΥΤΕΡΗΣ ΠΑΠΑΔΟΠΟΥΛΟΣ

唄:ΜΑΡΙΑ ΦΑΡΑΝΤΟΥΡΗ

 

 

 

 

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レスボスの王冠 モリボス

2009-11-25 | Lesvos
Molivos 2008


6月30日のブログでお知らせしていたように
レスボス島のモリボスで毎年行われるサマー・フェスティバルに
招かれて アート展を催してきました。 

その詳しい報告は 後ほどにして

まずは美しいモリボスを写真でボルタ(散歩)するように
ご紹介しましょう。


エーゲ海では朝早く泳ぐのが好きです。
ギリシャの海水はべたべたしないのです。
タオルを持たないで行っても大丈夫なくらい。

モリボスのビーチから続く石畳の道の両脇は
大木が涼しい木陰を作っています。



坂道はなだらかに村の中へむかう



おやおや 道の真ん中に誰かが路上駐車してます



ちょっとひとやすみして見下ろすと
さきほどのビーチがよく見えます。



さて もう少し上の方へ・・・・
登るほどに道は狭く急になってきます



高台にある教会からトルコがすぐそこに見えます。




続く・・・

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アネモネ

2009-03-10 | Lesvos


「アネモネの花が満開だよ」
Λεσβοςレスボス島の友から電話がありました。

島には樹齢数百年の大きなオリーブの古木がたくさんあって
南側を向いた日当りの良い丘の斜面には
野生のシクラメンやムスカリ そしてこの写真のようなアネモネが
咲き乱れます。最初見たときはとても 信じられませんでした。

美貌の青年Άδωνις:アドニスをἈφροδίτη:アフロディテーと
Περσεφόνη:ペルセホネが取り合いとなり、
Ζεύς:ゼウスはΚαλλιόπη:カリオペ(9人のムーサの長女)に
この件を裁かせます。

カリオペはアド二スが春から夏はアフロディテーと地上で、
秋から冬はペルセホネと地下で暮らすようにと命じました。

ところがこの判決に不服だったアフロディテーは
秋が来ても冬が来てもアドニスを手離しませんでした。

ペルセホネは腹を立てて アフロディテーを愛する
Άρης:アレス(オリンポス12神のうちでも荒ぶる神をといわれる軍神)に
事の顛末を耳打ちします。

嫉妬したアレスは猪に変身して、アドニスに襲いかかり殺してしまいます。
この時アドニスが流した血からアネモネが生まれたのだそうです。

そんな恐ろしいお話を
いったい いつ誰が思いついたのでしょう。

レスボス島のオリーブ畑には 穏やかな春の光があふれ 
海からの風が 古木の葉を銀色に揺らし 淡いピンク 濃い紫
絵の具ではどうしても 再現できない青の 
野生のアネモネたちが 静かに咲き乱れているのです


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世界一の空港

2008-10-02 | Lesvos

レスボス島のニュースが日本まで
届くことはほとんどありません。ところが

「航空機がギリシャ上空で待ちぼうけ 原因は管制官の寝坊」
というヘッドラインが「世界の奇妙なニュース」に出ていたので
読んでみると、レスボスの空港での事件でした。

レスボスのミティリーニにある
空港は世界で数少ない詩人の名前を冠した空港です。
オディッセアス・エリティスはノーベル文学賞を受賞した詩人で 
両親が レスボス島の北部の村の出身なので、
彼の名前をつけたということです。

ただ 日本の旅行会社やおそらくアテネでも
オディッセアス・エリティス空港といっても 
通じないので ご用心下さい。

アテネからたった40分で着く
ミティリーニの空港も外見は
日本の地方にあるローカル空港とよく似ています。

違っていることは 空港の建物には
おそらく5つくらい大きな時計があるのに
それぞれ時間がみんなバラバラということ。

5つ全部が正しい時間をさしていたことは
私が知る限り一度もありません。
まあ・・・誰も大して気にしていませんから。

そういう土地ですから
このニュースは世界に配信され日本語になっていますが、
レスボスの人たちはきっと 驚いたり 怒ったりしていないでしょう。

さて この辺で名誉挽回!
世界の多くの国を旅し空港もたくさん知っていますが 
私はミティリーニの空港を世界一と思っています。

そしてもちろんそれには理由があります。

空港の前は 実に美しい海岸線!。
さあ、そこが他の空港と決定的に違うのです。


空港の目の前はこの写真のようなビーチなんです。
木がたくさん生えていて涼しい木陰を提供してくれています。
回りには家も工場などもないので エーゲ海の水は青く澄み切っています!


私がレスボス島にいたある夏のこと 姉夫婦が日本から来てくれました。 
空港に誰かを迎えに行く時 そして
それが夏だったら私は必ず水着を持って行きます。

良くおくれるフライトを待つのも、泳ぎながらだと得した気分です。
やはり少しおくれた姉を私は海の中で待っていました。

西の空に飛行機が見えてから 海から上がり 洋服を着て 
ターミナルへ行くのに2分しかかかりません。


浜辺にはおいしい魚料理をだす 有名なプサロ・タベルナもあります。
夕方になるとミティリーニの町から 
みんなこの辺りに家族連れ夕涼みやデートのドライブをしにやってきます

エーゲ海の海は 日本の海水のようにべたべたしていないので 
そのまま洋服を着ても気になりません。
髪の毛もごわごわになったりしません。

とこう書いているうちに ああ 今すぐ飛んで行きたくなってしまいました。

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