Technicolour Flour War
カーニバルが終わった翌日はカサリ・デフテーラ Clean Monday.この日から復活祭まで肉を食べないのがギリシャ正教の伝統で、この日各家庭ではタコやタラモサラタなどを食べ凧揚げをするのが一般的な習慣です。
ただしΓΑΛΑΞΙΔΙガラクシーディというアテネから200kmほど北西の海辺の街ではちょっと事情が違っています。この街では有名な「粉戦争」が行われるのです。
東アジア一帯に「水かけ祭り」というのがありますが、こちらは「粉かけまつり」。しかし、英語でfestival:まつりでなくWa戦争と呼んでいるだけあって、とりどりの食用色素を入れた小麦粉を投げ合うグループ、逃れようとして海に落ちる人、町中が小麦粉爆弾でまさに戦闘状態。参加者にはにはガスマスクをしている人も。
去年の夏、デルフォイへ行った帰りにこの街に立ち寄って、映像に出ている港のタベルナで食事をしました。とてもかわいらしい町並みなのですが、この映像では粉煙が充満して散々なことになっていますね。
広場の周りの美しいネオクラシック建築の歴史的建物は粉爆弾の色から守るためにビニールシートで覆われているそうです。そこまでして、やるか?という気もするんですけれど・・
ギリシャ政府観光局によると、オスマントルコの占領下にあってカーニバルを祝えなかった頃、この村では暖炉の灰を塗顔に塗りつけ誰か分からないようにして集まり街の大通りを踊ったのが始まりだということです。
これがほんとうに楽しいのか、個人的にはちょっと疑問ですが・・・「楽しみで毎年参加している」と答えている人もいるので楽しいのでしょう。
すぐに雨が降らないとこの後街のお掃除が大変そうです。全くカサリ(清潔)でもcleanでもない行事ですね。