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ギリシャへ そして ギリシャから From Greece & To Greece

ギリシャの時事ニュース、文学、映画、音楽がよくわかる
ギリシャの森林再生を支援する『百年の木の下で』の公式ブログです。

再び ギリシャへ/GONE GREECE AGAIN

2009-08-18 | ギリシャへ
Dalaras-Moustaki "Mesogeios"


今年の日本の夏はなんだかヘンだと感じている方が
多いかもしれません。

夏らしい夏を追いかけて 私は再びギリシャへ・・・
9月の中旬に戻ります。

映像は1996年パリの「オリンピア劇場」で唄う
ヨルゴス・ダララスとGORGES MOUSTAKI/ジョルジュ・ムスタキ。

ムスタキはギリシャ語でヒゲ、ジョルジュはヨルゴのフランス語読み。
ジョルジュ・ムスタキはつまり「ヒゲのヨルゴス」ってことですから 
このふたり どちらもヨルゴスなんです。

「秋を怖れぬ美しい夏が残っている 地中海には」という
サビの部分がとても好きです。 

EN MEDITERRANEE/ 地中海には
作詞/作曲:GORGES MOUSTAKI/ジョルジュ・ムスタキ____________________


黒い目のこどもたちが戯れる この浅い水に
三つの大陸と 悠久の歴史があり
預言者たち 神々 救世主「本人」がいた
秋を怖れぬ 美しい夏がある 地中海には

岸に血の匂いが漂い 多くの傷口が開いたままの
傷ついた国々 有刺鉄線に縛られた島々
毒に満ちた壁がある それでも 
秋を怖れぬ 美しい夏がある 地中海には

最初の鳩が現れた場所はここ
爆弾に抹殺されたオリーブの林
戦いに倒された 人々がいる それでも 
秋を怖れぬ 美しい夏がある 地中海には

こどもだったぼくが親しんだ
たらいのような海 そこに足を浸し
風を胸いっぱいに吸い込んで育った
遊び仲間たちも おとなになったけれど
今も世界からは見捨てられている・・・地中海で

アクロポリスの上で 空は喪に服し
スペインで「自由」は口にすらできないのに
相変わらず 人々はアテネやバルセロナに憧れる
秋を怖れぬ 美しい夏が残っている
地中海には
______________________________________________________________________

70年代のヒット曲です。そんなに昔ではない
しかも旧西側のヨーロッパでギリシャもスペインも
ポルトガルも 独裁政権のもと 人々には自由がなかった
ことを知らない若い人が多いのには驚きます。

「西側」という言葉自体 もう死語かしら?
それなら ムスタキのことも知らないかもしれませんね。

フランス語で唄って有名になり 作曲家としては
エディット・ピアフに曲を提供したりしたので
ジャンルとしては フランスの作曲家-歌手とされていますが

彼はエジプトのアレキサンドリアの旧ギリシャ人地区
で生まれたギリシャ人です。
この街の出身者には同じく旧ギリシャ人地区出身の
詩人 カバフィスがいます。

先月スコペロス島ではカバフィの詩を毎日読んでいました。
原語で読んだのは初めてで 目からうろこが落ちた思いですが・・
それについては長くなるので また改めて書きたいと思います。


留守の間 更新とコメントはお休みさせていただきます。






戻りました

2009-08-08 | ギリシャから
友人とΣΚΟΠΕΛΟΣ:スコペロス島で2週間を過ごし

ΑΛΟΝΗΣΟΣ:アロ二ソス島ではイルカの群れと出会い

ΛΕΣΒΟΣ:レスボス島、ΜΟΛΥΒΟΣ:モリボスでの個展も無事に終え、

同じくレスボス島のΚΑΛΛΟΝΗ:カロニで行われた

ΗΑΧΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ:ハリス・アレクシウのコンサートを

彼女の足もとで見ることができ、

初めて握手もして貰って(ちっちゃくて柔らかい手でした!!)

先週、日本に戻ってきました。

あまりに多くのことがあったので、

いったいなにから話せばいいのか・・・・・・

まだ 私の中で まとまっていません。

と、いっているうちに夏休みの後半が始まり、

19日にはギリシャへ戻り...いや、行きます。

気長に報告をお待ちいただければ幸いです。

とりあえず 写真を一枚。

マンマ・ミーアで一躍有名になった

ΚΑΣΤΡΙ:カストリにあるΑΓΙΟΣ ΙΟΑΝΝΙΣ:アギオス・イオアニス教会

この階段を一気に駆け上がったメリル・ストリープはエライッ。