ギリシャへ そして ギリシャから From Greece & To Greece

ギリシャの時事ニュース、文学、映画、音楽がよくわかる
ギリシャの森林再生を支援する『百年の木の下で』の公式ブログです。

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羊飼いスピリドン

2008-03-31 | ギリシャから
             SPYRIDON LOUIS
史上初のマラソン競技は1896年4月10日に開かれました。
(ユリウス暦:3月29日)
故事にならってマラトンからアテネへという長距離走を提案したのは
クーベルタンで、競技にはマラソンという名前がつきました。

開会前には多くの選手が参加表明をしていましたが、
この難コースを見て辞退者が続出しました。

他の競技はともかく、マラソンではギリシャ人選手に優勝してもらいたいというのが国中の人の願いでした。

もしギリシャ人が勝ったら、高級ホテルの宿泊、スーツの新調や、生涯の調髭無料の権利などを提供すると申し出るホテルのオーナー、紳士服のテーラーや理髪店までが続出しました。

というようなこともあり走者の多くがギリシャ人選手であったことは間違いないようですが、実際にスタートラインに着いたのは15名という説と25名という説があります。

現在Rafinaの港からアテネ方面へ車を走らせるとPikermiの手前あたりで
急な上り坂になるのがわかります。4年前のオリンピックの女子マラソンで、
優勝候補だったポーラ・ラドクリフ選手が棄権したのもあのあたりではなかったかと思います。

あの時も、走れなくなったラドクリフ選手に、レースを観ていたギリシャ人の中年のカップルが「大丈夫、しっかり」と優しく声をかけていたのがとても印象的でしたが、1896年にも多くのギリシャ人が沿道で応援していたといいます。

海外の選手がほとんどリタイヤする中、Pikermiの村でホテルに立寄り、ワインを一杯ごちそうになったスピリドンは、アテネ目指して坂を駆け下りて行ったというのです。
パナシナイコ競技場にはおよそ70000人もの観客がゴールを見に集まっていたそうです。

スピリドンが競技場に入ってくると競技場は興奮のるつぼと化しました。ロイヤルボックスにいたコンスタンティン皇太子と、国王の弟で審判長だったゲオルギオス王子が走り出てきてゴールまで伴走したそうです。

優勝者スピリドン・ルイス/Spyridon Louisはアテネ近郊のMaroussi出身。職業は貧しい羊飼い兼郵便配達人だったという説と水売りだったという説があります。
いずれにせよアスリートと呼ばれるような人でなかったことは確かでしょう。

史上初マラソンの記録は2時間58分50秒
走った距離は36.909キロだったのだそうです。

参考:FOUNDATION OF THE HELLENIC WORLD
IOC //www.olympic.org
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第一回近代オリンピック アテネ大会

2008-03-28 | ギリシャから
             PHOTO BY WIKIPEDIA

第一回のアテネ大会について調べてみました。
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19世紀のヨーロッパでは既に「古代オリンピック」という名称を
つかったスポーツ大会が何度か開かれていました。

その頃クーベルタン男爵は国際スポーツ競技大会を「オリンピック」として
ひろめたいと考えていました。

1894年に11の国が参加してパリで候補地を選ぶ会議が開かれました。
クーベルタンとしては、最初から1900年のパリ万博と同時開催を考えていたようです。6年あれば準備期間も充分であると、彼はパリを第一回開催地に推薦したのです。

しかし評議会は2年後の開催を決定、多くの代表がロンドンを推薦する結果となりました。

ギリシャ代表 Demetrius Vikelas がオリンピックの発祥地ギリシャでの開催を強く主張、最後にはクーベルタンが後押しをしてアテネ大会が決定しました。

知らせを聞いたギリシャ国民は歓喜にわきかえります。
ところが、当時ギリシャは貧しい国で、政治も不安定でした。
1894年も終わる頃、初め考えていた3倍もの費用がかかることが明白になり、ギリシャでの開催は無理だという結論をだしました。

しかし、そんなことで簡単にはあきらめないのがギリシャ人。
記念切手を発行したりして寄付を集めたり
国王自らギリシャの大富豪アベロフを説得し、
パナシナイコ競技場の修復費を出させることに成功。

まさに国中が一丸となって開催にかこつけるのです。

パナシナイコ競技場は開会式前日の4月5日に完成、披露されたといいいます。
「本当に間に合うのか」と世界中をヒヤヒヤさせた、4年前の記憶がよみがえります。

寄しくも4月6日はギリシャの独立のために国民が蜂起した記念日であり、
その年のギリシャ正教の復活祭の日曜日でもあったといいいます。

「ここに国際オリンピックの開会を宣言します。
ギリシャ国家万歳!ギリシャ人民万歳!」と開会を宣言したのは
コンスタンティン皇太子でした。
写真はその開会式の模様です。
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ヨーロッパ人はヨーロッパ文明のルーツは古代ギリシャだといいながら、
近代ギリシャとギリシャ人からその後継者としての権利を横取りしていたように思います。

ギリシャ人が自己の権利の主張がとても強く、決してあきらめないのはこんなところから生まれ、鍛えられてきたのかも・・

参考:WIKIPEDIA


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オリンピック

2008-03-26 | ギリシャから
         PHOTO BY KOHICHI NAKAMURA/YOMIURI

古代オリンピアで聖火が点火され、
北京を目指してランナーたちが走り始めました。

古代ギリシャが発祥のオリンピック
毎回ギリシャで行えば良いようなものなのに

各国持ち回りで開かれるようになったのは
どういういきさつだったのでしょうか

近代オリンピックの第一回大会は
1896年アテネで開催されました。

当時の文献によると
参加した選手の多くは、有名なアスリートではなく
アテネに駐在していた各国大使館関係者だったそうです。

ほとんどが古代の競技場をそのまま利用して行われました。

驚くのは水泳競技。
その頃のギリシャにプールなんて
ひとつもなかったのでしょう
なんとピレウス港で行われたというのです。

今より少しはきれいだったのでしょうが、
船からの排水や生活汚水はそのまま流れ込んでいた筈・・・。

どんな記録が出たのでしょうか
調べてまたアップしますね





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不思議な体験

2008-03-24 | 私のギリシャ物語
            PHOTO BY YAHOO NEWS giz-ent

この写真はギリシャではないのですが、見た時、
ギリシャでの不思議な体験を想いだしました。

それは、2003年執筆のためにレスボス島のペトラという村で
ひと夏を過ごした時のこと。

隣の村モリボスへ行こうと夜明けと同時に家を出て、
海沿いの道を歩いていました。

朝早く、ギリシャの海辺を歩くくらい
楽しいことは、他にこの世にありません。

空気は冷たく、新鮮な土や夏草の香りに満ちています。
まだ村は眠っています。
ツバメだけが薄紫色の空を忙しく飛び交っていました。

ペトラ村のはずれの、道が上り坂になるあたりまで来たとき、
どこからか音楽が聞こえます。

不思議に思って見回すと、私の立っている崖の真下あたりに
古いトラックがゆっくりと走っています。

そして、ちょうどこの写真のようにテーブルを囲んだ人々が
和やかに食事をしていたのです。
そう、トラックの荷台の上で..。

ブズーキやアコーデオンを演奏している人たちも載っていて、
楽しげな曲を演奏しながら、そのトラックはゆっくりと村の反対方角へと
走ってオリーブの林の中へ消えて行ったのでした。
音楽もだんだん遠くなり、しばらくすると聞こえなくなりました。

あの人たちはいったい誰だったのだろう、
そして、どこへ行ったのだろうと、今でもふと考えてしまいます。
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爆発寸前

2008-03-20 | ギリシャから
              BY ILIAS MAKRIS

今ギリシャは年金改革に揺れています。

以前は物価も安くて年金暮らしの人は悠々自適の生活が送れたのでしたが
近年、ギリシャも日本と同様に急速な少子高齢化社会へと変化しました。

通貨がドラクマからユーロに変わってからのギリシャのインフレには
目を見張るものがあります。
「百年の木の下で」のアートグループのニキタス氏が今年1月に帰国した時のレシートを見せてくれましたが、アテネ、コロナキのカフェニオンで
コーヒー2杯とスィーツだけでなんと35ユーロ(5250円)!
格差はどんどん広がっています。

値段の高いカフェがおしゃれな人たちでにぎわう一方で、
基本的な市民生活は危機的状態です。

ストライキが繰り返し行われた結果、ゴミは回収されず道ばたに放置され、
電力会社までがストを行ったせいで全土各地で停電が起こり
商店の冷蔵庫、冷凍庫にあった肉や生鮮食品が
大量に無駄になったりしています。

アテネにお住まいの日本人の方のブログ
「アテネより愛をこめて 素顔のギリシャ」にも報告があります


爆発寸前の国民に耳を押さえているカラマンリス首相を描いた
風刺漫画がKATHIMERINI3月19日号に出ていました。

そのKATHIMERINIも
「政府の年金改革に反対するゼネストに参加するため24時間ストに突入します」とのお断りがトップページに出ています。

今日ギリシャでは新聞もありません。











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Greek Fashion Week

2008-03-18 | ギリシャから
            PHOTO BY KATHIMERI

ギリシャのファッションには明るめの色が多く、
春夏物はエーゲ海や南ヨーロッパのリゾートを彩る
アイテムとして欠かせません。
夜のお出かけ用のドレスやサンダルなども、とても充実しています。
キラキラ光り物のついたドレスなどをまとって
タベルナやミュージック・クラブに出かけるのは、
年齢を問わず、ギリシャ女性みんなの楽しみです。
いやいや
エスコートしたり、眺めたりする男性の楽しみでもあるかな?

2008/3/17

ギリシャデザイナー協会/the Hellenic Fashion Designers’ Association
主催による今シーズンのアテネ・コレクション・インスタイル
/the Athens Collections InStyleが
第7回ギリシャ・ファッション・ウィークとして
アテネ/Athens 中心部のザッペイオン・ホール/Zappeion Hallで
昨日(3/16)開かれた。

海外バイヤーの最前列には、イタリア、トルコ、Harvey Nichols香港などからの参加者が並んだ。

写真はショーに出演するモデル

原文 HANASSIS STAVRAKIS/AP
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アーティスト紹介6

2008-03-15 | 百年の木の下で
          Photo by yukari ueda

3/16-3/31 KLEFTIKO展
ブックファースト青葉台店4F Living Cafe GALLERY

『ASTIDAMANTOS ROOM 1995~2005』
植田ゆかり/Yukari Ueda

暗室/アトリエの中に暮らしていたアテネでの日々
ASTIDAMANTOSの部屋
すべてはその空間から始まり生まれた


今回展示する写真は通常の写真展では出さないカラーと
デジタルPRINTで、制作、取材撮影のギリシャでの日々の
バックヤードな部分である部屋/アトリエを中心に
した形での構成にしました


油屋カフェニオン

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アーティスト紹介5

2008-03-13 | 百年の木の下で
小原有加里さんはギリシャのミコノス島に魅了され、
2000年からギリシャ特にミコノス島の写真を撮りはじめました。 

2004年のアテネ・オリンピックでは 現地でコーディネーターを
勤めるなど、ギリシャにとりつかれている一人です。

昨年、かねてから夢だったミコノス島の写真集 
”Under the Blue Sky in MYKONOS"を出版しました。 

今は世界中を撮り続ける日々を過ごしています。



ミコノス島はサントリー二島と並び
ギリシャの中でも最も人気の高い島でしょう。
これらの島があるキクラデス諸島はどこか不思議なところです。

海の真ん中なのに湿気が少しもなくて、澄んだ空気の質感。

強い日差しに照らされてくっきりと目に映る現実と
陰に潜んだ夢の世界がぎりぎりに、重なりあう境界線に
存在しているような気がします。

島の入り組んだ細い道はすべてが真っ白で、
迷いながら歩き回っているうちに、
さっきから同じ所をぐるぐる回っていることに気づいたり。

さて、小原さんはどんなミコノス島のシーンを
切り取ってきてくれたのか楽しみです。
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アーティスト紹介4

2008-03-11 | 百年の木の下で
            Saturday by YASUHIRO MORIYA

ここで紹介する守屋康広さんは
オルゴールとギリシャ雑貨のお店Saturdayの店主でもあります。
ギリシャとの出会いは5年前、意外なところから訪れました。

「自分は前世がギリシャ人だよ」という日本人の輸入会社社長との出会いが
きっかけで、守屋さんのお店でギリシャ雑貨を扱うようになりました。

去年はじめてギリシャの地を踏み、ギリシャ熱が高まったようです。
Art of MY Greece では、その時撮ったサントリーニ島の犬や猫たちの写真を
出展してくださいます。
最近では「自分の前世もギリシャ人?」なんて思ったりもしているそうです。


彼の写真の犬や猫たちは、どの顔もなんだかもの言いたげです。
もしかして、守屋さんの耳には犬や猫たちのつぶやきが
聞こえているのではないかしら、と私は密かに思っているのですが・・・。
みなさんはどう思われるか、観に来て確かめてください。
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アーティスト紹介3

2008-03-08 | 百年の木の下で

          PHOTO BY SALASA OHKURA


現在開催中の Art of MY Greece は16日から展示が写真に変わります。
今回写真を出展しているアーティストは4人います。

ひとり目は上のナクソス島の写真を撮った「大倉さらさ」さん

ギリシャの素晴らしさを多くの人に伝えようと
活動しているアーティストです。
現在は主にヴィジュアルできれいなギリシャの本を企画し、
出版するために、日本で活動されています。

今回のグループ展のテーマはギロギロ・スティン・エラーダ、
写真を通してギリシャを散歩できる6つのシーンを用意してくれました。

ギリシャを知っている人には「懐かしい、また行きたい!」、
よく知らない人には「ぜひ旅行してみたい!」と思ってもらえるような風景を
厳選したそうです。

また、今年はアテネ滞在中に勉強した大理石モザイクの制作を再開し、
活動の幅を広げていくそうです。そちらも楽しみですね。

さらささんが友人と3人で作っているブログ「地球散歩」にも
ギリシャやグループ展の記事を掲載中です。
そちらの方も訪問してみてください。
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アーティスト紹介2

2008-03-06 | 百年の木の下で
Art of MY Greeceは前半が絵画とイラストです。

3人のアーティストのひとり、森川未知留さんは日本とイギリスで漫画と
イラストレーションのプロジェクトを行っています。
今回の森川さんの作品テーマは「リトルゼウスと仲間たち」です。

この春、パートナーの待つギリシャ、アテネへ向かいます。ギリシャに
行かれてからも、私たちの作品展には参加してくれる予定です。

ギリシャと彼女の出会いのいきさつは会場にお越しいただいて、
展示している自己紹介の4ページ漫画をお読みくださるのが一番!


クレフティコの中ではまだまだギリシャ歴(?)が浅い彼女ですが、
その分、より新鮮なまなざしでギリシャを見つめていることでしょう。
実は、これまで、自分の制作活動とギリシャを直接重ね合わせて
考えたことがなかったそうです。

さて、このArt of MY Greece がきっかけとなって、彼女の制作や
他のクレフティコたちの制作にどのようなケミストリーが働いていくことに
なるのか?

う~~ん、森川さんがギリシャで制作することになる次回作も楽しみですが、
まずは今回の作品をお見逃しなく。
作品の展示は3月15日土曜日まで
ブックファースト青葉台店4FLIVING Cafeにて

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Meet the Artist 1

2008-03-04 | 百年の木の下で

             NIKITAS BINIARISさん

ちょっと急なお知らせですが、ニキタスさんに会いたい方は
明日3月5日1~3時に
Book 1ST青葉台店B4FのLIVING Cafeにお越しください。

ニキタス・ビニアリスさんはアテネ生まれのギリシャ人アーティストです。
アテネ、パリ、ニューヨークで学び、ブラジルやタイでも個展を開くなど、
国際的に活躍しています。ギリシャ語だけでなく英語、フランス語や
日本語も堪能です。

3月10日(月曜日)1~3時にもギャラリーに来られる予定です。

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青葉台にて

2008-03-02 | 百年の木の下で


            ART OF MY GREECE PART1

3月1日 ブックファースト青葉台店で飾り付けをしました。
土曜の朝まだ早い時間だったのに
カフェにはどんどんお客さんが来てすぐ満席になりました。
広い窓からさんさんと太陽が差し込んでいい感じです。

カフェ内の壁は3つのコーナーに分かれていて 
上の写真はかわまさしょうこのコーナーです。

ニキタス・ビニアリスさんの油絵と
森川未知留さんのイラストのコーナーもあります。

みなさん是非見に来てくださいね。







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