ギリシャへ そして ギリシャから From Greece & To Greece

ギリシャの時事ニュース、文学、映画、音楽がよくわかる
ギリシャの森林再生を支援する『百年の木の下で』の公式ブログです。

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クリスマスのカランダ

2010-12-26 | ギリシャの伝統行事

Κάλαντα Χριστουγέννων KALANTA Christmas

 

キリスト教圏では25日にクリスマスが始まりキリストが誕生した日から12夜目の1月6日までクリスマスのお祝いが続くのですけれど・・・・・・

日本ではクリスマスは25日に終わり!それまでの盛り上がりなどまるでなかったかのように、街もラジオから流れる音楽も和風のお正月ムード一辺倒になるのが残念です。

ギリシャから昨日アップされたばかりのクリスマス・カランダを聴いて、もうしばらくクリスマスの気分をお楽しみになっていただきましょうか.......

 

 

 

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きよしこの夜

2010-12-23 | 百年の木の下で

Silent Night (handpan cover)

 

今年の5月私たちが主催したコンサートで演奏してくれたスピロス・パンさんから皆さんへクリスマスの贈り物です。

 

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風のキクラデス

2010-12-22 | 私のギリシャ物語

風が休みなく吹いていく、青く暗い海の上を、キクラデスの島々の間を、白い家の前の角を曲がりながら吹き抜けていく・・・・、風の音で夜中にふと目覚めたら、見慣れた自分の家だった。目を開ける前の数秒間、ナクソス島にいるのだと思っていたのに。風の音と思ったのは上空を飛ぶジェット機の音だった。

今年の夏、まだ梅雨が明けない雨の日本を飛び立って、長い長いフライトの後アテネに辿り着き、友人とナクソス島へ行った。

前日にアテネから電話で予約したホテルはナクソスの旧市街の細い石畳を上り詰めた城壁の突端にあった。その名をパノラマという。私たちの部屋は小さなホテルの最上階の一番端にあり、目の前にパノラマという名に恥じない景色が広がっていた。ベランダに座って巨大なポルターラの向こうに夕陽が沈んでいくのを毎夕眺めたものだ。

隣には建物がなく、目の下に岩場が広がっている。私たちはこのホテルの建物を一目で気にいったが、ホテルの老女主人も建物に劣らず良かった。美容院できちんとセットした髪に、上質のブラウスとスカートを身につけ背筋がすっと伸びている。

手作りのバラ水で香りをつけたルク−ミを薦めてくれる彼女にホテルの建物の 歴史をたづねたら、「私の家族はこの建物を400年前から所有しています」と答えた。この上品なオーナーの為に働いているのがマルコと呼ばれるアルバニア人の青年だ。マルコというのはもちろん彼の本名ではない。しかし、この島にやってきた移民の青年が新しく名乗るとしたらマルコよりも良い名前などありえない。13世紀の始め、この島を支配しベネチアの城を建設した人物こそがマルコ・サヌードMarco Sanudoなのだから。

港まで私たちを迎えにきてくれたのも、鞄を最上階まで運びあげてくれたのも気のやさしい働き者のマルコで、もうひとり部屋を掃除する陽気な女性がいた。それが風と波に抱かれたこの清潔で小さなホテルのメンバーの全員。いや、目を奪う赤いブーゲンビリアの花々も忘れてはならない。

私たちがナクソスについたその夜からキクラデス諸島に強い風が吹き始めた。東京からの長いフライトとアテネの喧噪に疲れていた私は、そうそうにベッドに入って 灯りを消した。

キクラデスの風は不思議だ、その音を聴いていると、まるでどこか空の高みを飛んでいるような気になる。私たち人間が聞き慣れた風の音ではないような気がする。風の音に併せて重低音で聞こえてくるのが窓の下の切り立つ岩を打つ波の音。

おわりなくドーン、ドーンと繰り返す波の音が、永遠という時間を保証してくれるかのように安心して私は深く眠った。この音を聞くだけでも、キクラデスに旅をする価値がある。

風と波の音を聞くのは自分の心の声をきくことだと教えてくれたのも30数年前の冬の風の中のキクラデスだった。一度風が吹き始めると、それは2日で終わるかもしれないし、1週間続くかもしれないのだ。

その冬ミコノスで出会った老人は、3週間も風が吹きつづけ島に閉じ込められることもあるのだと私に語った。今年の夏のナクソスで私は、風が吹きやまなければ良いと願っていたのだが、夏の気ままな風は翌朝にはキクラデスを通り抜けてしまっていた。

晴れ上がったその日ポルターラの向こうにアポロン神殿のあるデロス島が見えた。東にティノス島、シロス島がかすむように見え、西にミコノス島 そしてナクソス島とパロス島寄り添い小さなデロス島を中心にぐるりと円を描いて取り囲んでいる。ここがキクラデス諸島(円をなす島々)と呼ばれる所以なのだ。

風は生まれると同時に永遠にさまよい始めるのだという。ゆりかごのようにその腕に私を抱いて眠らせてくれたあのキクラデスの風は今地球のどのあたりを吹いているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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アテネのサンタクロース

2010-12-19 | ギリシャから



小包が届きました。開けてみたらたくさんのCDが入っていました。

ギリシャでは新聞の日曜版に音楽CDやDVDが付録としてよくついています。

なかにはお宝のような貴重版やシリーズものが何回かに分けてつく事もあります。

 

今年の9月のことでした。Kathemeriniが毎日曜日版にマノス・ハジダキスのCDを17週間つけるというのを

kyotakabaさんのブログで知って、「買ってくれないかしら」と友人に頼んでみました。

もちろん、全部買ってとお願いしたのではありません。アテネで新聞の家庭への配達はないので、わざわざ買いに出かけなければいけないのですから・・大変です。

 

20枚以上あったCDのなかにはKathmeriniだけでなく他の新聞についていたCDやお店で買ったCDも混じっていました。

思いがけないアレクシウやダララスのライブももちろんとても嬉しいのですけれど

この3か月のあいだ日曜ごとに私の事を考えてくれていた友人の気持ちが一番嬉しいです。私も友人のことを考えながら、一日一枚ずつ聴くことにしよう。

 

 

 

 

 

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ケルキラのカランダ

2010-12-17 | ギリシャから

Κάλαντα Κέρκυρας (Aggelos Skolarikis-"ta paidia apo to garouna")

クリスマスがもうそこまで来ていますね。

今年はケルキラ(コルフ島)の伝統的なカランダを島の古い写真とともにお楽しみください。

ケルキラは地理的にも文化的にもイタリアにとても近く、春のイオニア海を思わせる明るく軽いメロディの音楽は、普段私が好んで聴く小アジアの音楽とは大きな差があります。同じ民族の音楽とは思えないくらい・・

そういうところこそが、ギリシャの持つ力です。歴史の中で世界最大の文化圏の支配者からバルカンの端っこの小さいながら存在感のある国となるまで、船で新世界にこぎだし、流れ込むものたちを受け入れ、新しく自分たちのものにして来た数千年。

常に変わることで生き延びてきた、運命論者でありながら、同時に楽天家の人びとの国に、平和なクリスマスと明るい新年が訪れるように今年も祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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青い道

2010-12-09 | ギリシャから

Blue painted street in Pythagorion,Samos

 

サモス島のピタゴリオには二度行ったことがあるのだけれど、この可愛らしい小道には気がつきませんでした。あたらしく誰かが絵を描いたり青いペンキを塗ったりしたのかしら・・と見ているうちに、この映像を作った人はどんな人なのだろうと思いました。

私もギリシャで撮ってきた写真で映像を作ることがよくあります。そして、この人とは趣味がぴったりなのです。小さな道や海辺のテーブルそして島猫たち、音楽もミキス・テオドラキスの歌だし。どんな人だろう、出逢ったら、きっと良い友達になれるだろうなあ。

 

 

 

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36周年

2010-12-06 | 私のギリシャ物語

Σ' ΑΓΑΠΩ ΓΙΑΤΙ ΕΙΣΑΙ ΩΡΑΙΑ (Αριστ. Μοσχου)

 

今年もギリシャ記念日がやってきました。初めてギリシャの地を訪れて今日で36年がたちました。この日が来る度に、ギリシャを愛する気持ちを変わらずに、今まで持ってこられた事がまるで奇跡であるかのような、そして同時にしごく当然でもあるような不思議な思いがします。

このブログで綴っている「私のギリシャ物語」からいくつか紹介させて頂きます。

「ドラクマは遠く」2007.12.8

「ギリシャ記念日」2008.12.6

「ある既視感」2008.12.10

「ΕΛΠΙΔΑ あるいは希望」2008.12.14

「パナヨータ」2008.11.25

「35周年」2009.12.9

「たちずさむ時間」2009.12.31

「時間の残酷」2009.11.16

 

興味があったらお読みになってみて下さい。

映像にあるミティリーニの古い家々の多くは何度もスケッチをした場所です。使われている写真の粒子が粗いのが絵画のような効果を出していてかえって面白いと思います。曲は私の大好きな小アジア/スミルナの古歌Σ' ΑΓΑΠΩ ΓΙΑΤΙ ΕΙΣΑΙ ΩΡΑΙΑ です。

 

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