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東洋と西洋の歴史についてのエッセイ

≪『Vision Quest 総合英語』の文法の要点 その2≫

2021-12-15 18:00:24 | 語学の学び方
ブログ≪『Vision Quest 総合英語』の文法の要点 その2≫
(2021年12月15日)
 

【はじめに】


野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』(新興出版社啓林館、2017年)を参考に、英文法の要点をまとめてみた。




【野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』はこちらから】

Vision Quest 総合英語 2nd Edition







【はじめに】


 
その内容を要約した上で、【読後の感想とコメント】を述べてみたい。
 
 






野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年

本書の目次は次のようになっている。
【目次】
第1章  文の種類
第2章  文型と動詞
第3章  時制
第4章  完了形
第5章  助動詞
第6章  受動態
第7章  不定詞
第8章  動名詞
第9章  分詞
第10章  関係詞
第11章  比較
第12章  仮定法
第13章  否定
第14章  強調・倒置・挿入・省略・同格
第15章  無生物主語・名詞構文
第16章  話法
第17章  接続詞
第18章  前置詞
第19章  疑問詞
第20章  名詞
第21章  冠詞
第22章  代名詞
第23章  形容詞
第24章  副詞











さて、今回の執筆項目は次のようになる。


【文法の要点 その2】
・前置詞の重要性~「第18章 前置詞」より
・群動詞
・形容詞の語法~「第23章 形容詞」より
・つなぎ言葉(ディスコースマーカー)になる副詞(句)および副詞の語法~「第24章 副詞」

なお前回は【文法の要点 その1】
・『Vision Quest 総合英語』の文法の要点
・「第2章 文型と動詞」の基本5文型のまとめ
・「第10章 関係詞」の関係詞の種類と意味
・句と節のまとめ
・「第11章 比較」
・「第12章 仮定法」の仮定法過去と仮定法過去完了
・「第14章 強調・倒置・挿入・省略・同格」







前置詞の重要性~「第18章 前置詞」より


前置詞のイメージ


・前置詞は、名詞や代名詞の「前」に置かれる語である。
 前置詞には基本的なイメージがある。そのイメージをつかんでおけば、使い分けがしやすくなる。
① atは「一点」を指すイメージ
 <例文> Let’s meet at the station.(駅で会いましょう。)
② in は場所や空間の「中」のイメージ
 <例文> My father is in the living room.(父は居間にいます。)
③ on は「接触」のイメージ
 <例文> There is a spider on the ceiling.(天井にクモがいます。)
 ※ onは何かの「上」だと思われているが、天井の壁にクモがいる場合でも、onが仕える。なぜなら、onは「接触」を表すから。

・前置詞は、名詞・代名詞などの前に置かれ、名詞や動詞を修飾する句をつくる。
 だから、熟語をつくる場合には、欠かせないのが前置詞の理解である。英語の語彙力を向上させるためにも、前置詞が持つ意味の広がりを理解しておこう。

☆ここでは、forとwithを特に取り上げて説明しておこう。
(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、372頁~373頁)

前置詞forが持つ意味の広がり


・まず、forについてはFocus 233に次のような例文がある。
1. He left for London yesterday.     (彼は昨日ロンドンへ発ちました。)
2. Please call a taxi for me.      (私にタクシーを呼んでください。)
3. I studied for two hours last night.   (私は昨夜2時間勉強した。)

①for「方向」
・forの基本的なイメージは、「~に向かって」という向いている方向である。
 例文1のHe left for London yesterday.のforは「方向」である。
②for「利益」
・forは「~のために」という利益を表す。受益者に利益が向かっているイメージ。
 例文2のPlease call a taxi for me.のforは「利益」である。
③for「継続する期間」
・時間は流れるものとして認識され、forはその流れに沿って行われる行為や状態などの期間を表す。
 例文3のI studied for two hours last night.がそれである。
④forが持つ意味の広がり
・forが持つ意味の広がりとして、次のようなものがある。
・[対象]、[目的]、[交換・代償]、[要求]、[原因・理由]
・これらのうち、特に「交換・代償を表すfor」および「原因・理由を表すfor」の熟語をあげておく。

【交換・代償を表すfor】
□ for nothing [free] 無料で
□ exchange A for B AをBと交換する
□ substitute A for B AをBの代わりにする[使う]
□ take [mistake] A for B AをBだと思う[思い違いする]
【原因・理由を表すfor】
□ be famous for ~ ~で有名である
□ apologize for ~ ~をわびる
□ blame A for B A[人]をB[過失など]のことで非難する
□ excuse [forgive] A for B A[人]をB[過失など]のことで許す
□ praise A for B A[人]をBのことでほめる
□ punish A for B A[人]をB[罪など]のことで罰する
□ thank A for B A[人]をBのことでお礼を言う

(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、378頁~379頁)

前置詞withが持つ意味の広がり


・withについては、Focus 250に次のような例文がある。
I went camping with my friends last weekend.  (先週末、友人とキャンプに行った。)

①with「同伴」
・withは「~と一緒に」という同伴のイメージを持つ。
 例文のI went camping with my friends last weekend.は、「友人と共に」という意味を表す。
②withが持つ意味の広がり
・withが持つ意味の広がりとして、次のようなものがあげられる。
・[特性・所有]、[道具]、[付加・付随]、[供給]、[原因・理由]、[対象・関係]、[比較対象]
・これらのうち、特に「付加・付随を表すwith」、「供給を表すwith」、「原因・理由を表すwith」、「対象・関係を表すwith」の熟語をあげておく。

【付加・付随を表すwith】
□ be covered with ~     ~で覆われている
□ be filled with ~     ~でいっぱいである
□ be crowded with ~ ~で混雑している
□ be blessed with ~     ~に恵まれている
【供給を表すwith】
□ present A with B     A[人]にB[物]を贈る
□ provide [supply] A with B A[人]にB[必要なもの]を供給する
□ serve A with B     A[人]にB[飲食物]を出す
□ equip A with B     A[人]にB[必要なもの]を備える
【原因・理由を表すwith】
□ be pleased with ~            ~に喜ぶ
□ be satisfied [content, contented] with ~ ~に満足している
□ be fed up with ~          ~にうんざりしている
□ beside oneself with ~      ~で我を忘れる
【対象・関係を表すwith】
□ agree with ~     ~に同意する
□ go with ~     ~に調和する
□ argue with ~     ~と口論する
□ interfere with ~     ~を妨害する
□ sympathize with ~ ~に同情する
□ get [keep] in touch with ~ ~に連絡する[と連絡を取り合う]
□ be [get] acquainted with ~ ~と知り合いである[知り合う]
□ be faced [confronted] with ~ ~に直面している
□ associate A with B      AをBと結びつけて考える
□ identify A with B      AをBと同じものとして考える
□ share A with B      A[物]をB[人]と共有する
□ replace A with B      AをBと置きかえる
□ help A with B      BのことでAを手助けする
□ have something [nothing] to do with ~ ~と多少の関係がある[何の関係もない]
□ What's the matter with you?  どうしたの。

(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、392頁~394頁)



群前置詞


・out of, in front of, next toのように、2語以上の語がまとまって、1つの前置詞の働きをするものを、群前置詞と呼ぶ。
・群前置詞については、Focus 255に次のような例文がある。
1. The game was postponed because of the rain.  (雨のために試合は延期された。)
2. In spite of the rain, they went to the beach.  (雨にもかかわらず、彼らはビーチへ行った。)
3. According to the weather forecast, it will be fine tomorrow. 
(天気予報によると、明日は晴れるだろう。)
① because of「~のために」
 because ofは直後に名詞をとり、「~のために」という原因・理由を表す。
 =The game was postponed because it was raining.
② in spite of「~にもかかわらず」
 in spite of「~にもかかわらず」という意味を表す。
 =Although it was raining, they went to the beach.
 なお、despite(~にもかかわらず)を用いることもできる。(in spite ofより堅い言い方)
 Despite the rain, they went to the beach.

③ according to「~によると」
 according toは直後に名詞をとり、「~によると」という情報の出所を示す。

☆群前置詞について、「原因・理由」「目的」「その他」に分けて、次のものをあげておく。

【原因・理由】
□ because of ~/on account of ~/owing to ~/due to ~ ~のために
□ thanks to ~ ~のおかげで
【目的】
□ with a view to doing /for the purpose of doing ~する目的で
□ for the sake of ~ ~のために
□ for fear of doing ~することを恐れて、~しないように
【その他】
□ as for ~/as to ~/with [in] regard to ~/as regards ~/with respect to ~
/in respect of ~/in relation to ~ ~に関しては
□ in terms of ~ ~の観点から
□ regardless of ~ ~とは関係なく
□ in spite of ~/for all ~ ~にもかかわらず
□ in (the) face of ~ ~に直面して、~にもかかわらず
□ in case of ~ ~の場合は、~に備えて
□ instead of ~/in place of ~ ~の代わりに
□ on behalf of ~ ~に代わって
□ according to ~ ~によると、~にしたがって
□ in addition to ~/on top of ~ ~加えて
□ contrary to ~ ~に反して
□ on the part of ~ ~の側では
□ apart from ~ ~は別として
□ except for ~ ~を除いて

(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、399頁~400頁)



群動詞


【群動詞】
・動詞に副詞・前置詞・名詞などが付いて、「1つのまとまり」で動詞の働きをするものを、群動詞(句動詞)という。
・群動詞には、次のものがある。
 1. 「自動詞の働きをするもの」
 2. 「他動詞の働きをするもの」
・群動詞は、それぞれ独自の意味を持つが、その意味は使われている動詞・副詞・前置詞・名詞が本来持つ意味から発展したものである。
 例えば、look outは、「外を(out)見る(look)」という本来の意味から「気を付ける」という意味になる。
・副詞・前置詞のイメージを持っておくと、群動詞の意味を理解する手助けになる。
⇒out「外へ」、away「離れて」、off「離れて、外れて」、up「上へ」、for「~に向かって」、into「~の中へ」、after「~の後ろに」、to「~へ」、down「下へ」、on「~の上に」、forward「前へ向かって」、in「~の中に」

☆次に、自動詞の働きおよび他動詞の働きをする群動詞を次のような形で分類して列挙しておく。
1. 「自動詞の働きをする群動詞」
  <動詞+副詞>
2. 「他動詞の働きをする群動詞」
 ①<動詞+副詞>
 ②<動詞+前置詞>
 ③<動詞+副詞+前置詞>
 ④<動詞+名詞+前置詞>

自動詞の働きをする群動詞


【<動詞+副詞>で自動詞の働きをする群動詞】
□ break down 故障する
□ break out     起こる、発生する
□ come about 起こる=happen, occur
□ come out 現れる、出版される
□ go on     続く=last, continue
□ go out     出かける、[火などが]消える
□ look [watch] out 気を付ける
□ pass away 亡くなる=die
□ run away     逃げる
□ set out     出発する
□ show [turn] up 現れる=appear
□ stand out 目立つ
□ stay up 起きている
□ take off 離陸する

【<動詞+副詞>で他動詞の働きをする群動詞】
□ bring about ~を引き起こす=cause
□ bring up     ~[子ども]を育てる=raise
□ call off     ~を中止する=cancel
□ carry on     ~を続ける=continue
□ carry out     ~を実行する
□ fill in [out] ~[書類]に必要事項を記入する
□ give up     ~をあきらめる
□ hand in     ~を提出する
□ look up     ~を[辞書などで]調べる
□ make [figure] out ~を理解する=understand
□ pick out     ~を選び出す=choose
□ pick up     ~を拾い上げる
□ put away     ~を片付ける
□ put down     ~を書き留める
□ put off     ~を延期する=postpone
□ put on     ~に身に付ける
□ ⇔take off ~を脱ぐ
□ run over     [乗り物が]~をひく
□ see off     ~を見送る
□ try on     ~を試着する
□ turn down ~を断る=reject, refuse
□ turn on     ~[電気など]をつける
□ ⇔turn off ~[電気など]を消す
□ turn up     ~[音量など]を上げる
□ ⇔turn down ~[音量など]を下げる

【<動詞+前置詞>で他動詞の働きをする群動詞】
□ account for ~の説明をする=explain
□ ask for     ~を求める
□ call for    ~を必要とする、~を求める=require
□ care for    ~の世話をする[面倒をみる]
□ come across ~に出くわす
□ come by     ~を手に入れる=obtain
□ deal with     ~を扱う=cope with
□ do without ~なしで済ます
□ get over     ~を克服する
□ hear from ~から便りがある
□ hit on     ~を思い付く
□ keep to     ~[規則など]に従う
□ look after     ~の世話をする
□ look for     ~を探す
□ look into ~を調査する=investigate
□ set about    ~に取りかかる=begin, start
□ stand by     ~を支持する
□ stand for     ~を表す=mean
□ take after     ~に似ている=resemble

【<動詞+副詞+前置詞>で他動詞の働きをする群動詞】
□ catch up with ~に追いつく
□ come up with ~を思い付く
□ do away with ~を廃止する=abolish
□ get along with ~と仲良くやっていく
□ give in to ~に屈する=yield to
□ keep up with ~に遅れずについていく
□ live up to ~[期待など]に添う
□ look forward to ~を楽しみに待つ
□ look up to ~を尊敬する=admire, respect
□ ⇔look down on ~を見下す
□ make up for ~の埋め合わせをする=compensate for
□ put up with ~を我慢する=tolerate, endure, bear, stand
□ run out of ~を使い果たす
□ speak ill of ~の悪口を言う
□ ⇔speak well of ~をほめる

【<動詞+名詞+前置詞>で他動詞の働きをする群動詞】
□ catch sight of ~を見付ける
□ ⇔lose sight of ~を見失う
□ find fault with ~のあら探しをする
□ give birth to ~を産む=bear
□ give rise to ~を引き起こす=cause
□ give way to ~に屈する=yield to、~に取って代わられる
□ make fun of ~をからかう=tease
□ make room for ~のために場所を空ける
□ make sense of ~を理解する
□ make use of ~を利用する
□ pay attention to ~に注意を払う
□ take advantage of ~を活用する
□ take care of ~の世話をする
□ take notice of ~に注意を払う
□ take part in ~に参加する
□ take pride in ~を誇りに思う

(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、402頁~407頁)



形容詞の語法~「第23章 形容詞」より


1. 「多い」「少ない」を表す表現


・「多い」「少ない」を表す表現として、数えられる名詞(複数)[数を表す]の場合と、数えられない名詞(単数)[量を表す]の場合とがある。

【「多い」「少ない」を表す表現】
数えられる名詞(複数)[数を表す]
□ many ~ 多くの
□ a lot of ~ 〃
□ lots of ~ 〃
□ plenty of ~ 〃
□ numbers of ~ 〃
数えられない名詞(単数)[量を表す]
□ much ~ 多くの
□ a lot of ~ 〃
□ lots of ~ 〃
□ plenty of ~ 〃
数えられる名詞(複数)[数を表す]
□ a large number of ~ とても多くの
□ a great number of ~ 〃
□ a great many ~ 〃
□ a good many ~ 〃
□ quite a few ~ 〃
数えられない名詞(単数)[量を表す]
□ a large amount of ~ とても多くの
□ a great amount of ~ 〃
□ a great deal of ~ 〃
□ a good deal of ~ 〃
数えられる名詞(複数)[数を表す]
□ a few ~ 少しの~
□ a couple of ~ 2つ(いくつか)の~
□ only a few ~ ほんの少ししかない
□ few ~ ほとんどない
□ very few ~ ごくわずかしかない
数えられない名詞(単数)[量を表す]
□ a little ~ 少しの~
□ only a little ~ ほんの少ししかない
□ little ~ ほとんどない
□ very little ~ ごくわずかしかない

2. 「多い」「少ない」を表す表現 large, small


・数や量の「多い」「少ない」を many, muchやfew, littleではなく、large, smallを用いて表す名詞がある。
⇒これは、例えば、「人口」は「1人1人の人数」を表すというよりも「全体としての規模」を示しているためである。

【「多い」「少ない」を表す表現 large, small】
□ large number 数が多い、多数
□ small number 数が少ない、少数
□ large amount 量が多い、多量
□ small amount 量が少ない、少量
□ large population 人口の数が多い
□ small population 人口の数が少ない
□ large audience 聴衆の数が多い
□ small audience 聴衆の数が少ない
□ large crowd 群衆の数が多い
□ small crowd 群衆の数が少ない
「多い」「少ない」を表すheavy, light
□ heavy traffic 交通量が多い
□ light traffic 交通量が少ない

3. 「高い」「安い」を表すhigh, lowとlarge, small


・「高い」「安い」を expensive, cheapではなく、high, lowやlarge, smallを用いて表す名詞がある。

【「高い」「安い」を表すhigh, lowとlarge, small】
□ high cost     費用が高い
□ low cost     費用が安い
□ high fee     料金が高い
□ low fee     料金が安い
□ high interest 金利が高い
□ low interest 金利が安い
□ high price 価格が高い
□ low price     価格が安い
□ high pay     賃金が高い
□ low pay     賃金が安い
□ high wage 賃金が高い
□ low wage     賃金が安い
□ high [large] expense支出が高い
□ low [small] expense支出が安い
□ high [large] income 収入が高い
□ low [small] income 収入が安い
□ high [large] salary 給料が高い
□ low [small] salary 給料が安い

4. 対で覚える形容詞の表現


【対で覚える形容詞の表現】
□ strong coffee 濃いコーヒー
□ ⇔weak coffee 薄いコーヒー
□ serious illness 重い病気
□ ⇔minor illness 軽い病気
□ valuable 価値がある
□ invaluable 非常に価値のある
□ priceless 非常に価値のある
□ ⇔valueless 価値がない
□ ⇔worthless 価値がない

【「~することができる」⇔「~することができない」】
□ S(人) be able to do ~することができる
□ ⇔ S(人) be unable to do ~することができない
□ S(人・物) be capable of doing ~することができる
□ ⇔ S(人・物) be incapable of doing ~することができない
□ It's possible (for 人) to do ~することができる
□ ⇔It's impossible (for 人) to do ~することができない

5. つづりと意味がまぎらわしい形容詞


・つづりがまぎらわしい形容詞がある。それぞれ意味が異なるので注意が必要。
【つづりと意味がまぎらわしい形容詞 】
□ considerate 思いやりのある
□ considerable かなりの
□ continual     繰り返し起こる
□ continuous 絶え間ない
□ economic     経済の
□ economical 経済的な、安上がりな
□ favorite     お気に入りの
□ favorable     好意的な、好都合な
□ historic     歴史上有名な
□ historical    歴史の
□ industrial   産業の
□ industrious 勤勉な
□ intellectual 知能の
□ intelligent 聡明な
□ sensitive     敏感な
□ sensible     分別のある
□ social     社会の
□ sociable     社交的な
□ successful 成功した
□ successive 連続の
□ late     遅れた
□ latter     後者の
□ latest     最新の
□ respectful     礼儀正しい
□ respectable 立派な
□ respective それぞれの
□ literary     文学の
□ literal     文字通りの
□ literate     読み書きのできる
□ ↔ illiterate 読み書きのできない
□ imaginable 想像できる
□ imaginative 想像力に富んだ
□ imaginary 想像上の

上記のうち、considerate/ considerable、favorite/favorable、industrial/industrious、imaginable/imaginative/imaginaryについて、次のような例文がある。

① David is always considerate. (デイビッドはいつも思いやりがある。)
② Susan spent a considerable amount of money in Rome.
(スーザンはローマでかなりの額のお金を使った。)
③ What is your favorite movie? (あなたの好きな映画は何ですか。)
④ He received a favorable reply. (彼は好意的な返事を受け取った。)
⑤ They should try to decrease industrial waste. 
(彼らは産業廃棄物を減らすように努めなければならない。)
⑥ Most of the students here are industrious. (ここにいる生徒の大半は勤勉です。)
⑦ The doctor tried every imaginable treatment. (医者は考えられるあらゆる治療法を試した。)
⑧ We were surprised at his imaginative design. 
(私たちは彼の想像力に富んだデザインに驚いた。)
⑨ The dragon is the only imaginary animal in the twelve annual zodiac signs.
 (竜は12の干支の中で唯一の想像上の動物だ。)

(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、513頁~517頁)



つなぎ言葉(ディスコースマーカー)になる副詞(句)および副詞の語法~「第24章 副詞」


文と文の論理関係を表すディスコースマーカー


・副詞の中には、文と文の論理関係を表すものがあり、ディスコースマーカーなどと呼ばれる。
 多くのものは文頭で用いられるが、however(しかしながら)、therefore(それゆえ)などは、文の途中に挿入されることもある。
・Focus 336には、次のような例文がある。
1.  The project is in its final stage. However, some problems remain to be solved.
  (プロジェクトは最終段階に入った。しかしながら、解決すべき問題がいくつか残っている。)
=The project is in its final stage. Some problems, however, remain to be solved.

2.  Some chemicals are harmful to the environment and, therefore, we are against their use.
  (いくつかの化学物質は環境にとって有害である。それゆえ、私たちはその使用に反対である。)
(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、532頁)

つなぎ言葉になる副詞(句)の例


・「つなぎ言葉になる副詞(句)」として、次のように分類して、列挙している。
 列挙・順序、追加、逆接、対比、結果、言いかえ、要約、結論、類似、そのほか


つなぎの言葉になる副詞(句)

【列挙・順序】
□ to begin with 初めに
□ first of all まず第一に
□ first(ly) 第一に
□ second(ly) 第二に
□ third(ly) 第三に
□ finally [lastly] 最後に
□ next 次に
□ then それから
□ earlier 前に
□ later 後で

【追加】
□ also ~もまた
□ too ~も
□ as well ~もまた
□ besides [moreover, what is more] その上
□ furthermore さらには
□ in addition 加えて

【例示】
□ for example [instance] 例えば

【逆接】
□ however         しかしながら
□ on the contrary     それどころか
□ nevertheless [nonetheless] それにもかかわらず
□ yet         しかし

【対比】
□ meanwhile [on the other hand] 他方では
□ in contrast それに比べて

【結果】
□ therefore それゆえ
□ accordingly したがって
□ consequently その結果
□ thus     したがって、だから
□ as a result 結果として

【言いかえ】
□ that is (to say) つまり
□ in other words 言いかえると

【要約】
□ in short     要するに
□ in a word    一言で言うと
□ in summary 要約すると

【結論】
□ in conclusion 結論として


【類似】
□ similarly [likewise] 同様に
□ in the same way 同じように

【そのほか】
□ instead 代わりに
□ otherwise さもなければ
□ by the way ところで

(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、532頁~533頁)

副詞の語法


・副詞の語法として、注意すべき点がある。
① -lyの有無によって意味の異なる副詞
② 意外な意味を持つ副詞

【① -lyの有無によって意味の異なる副詞】
-lyの有無によって意味の異なる副詞
□ hard 一生懸命に
□ hardly ほとんど~ない
□ near 近くに
□ nearly ほとんど~するところ
□ high 高く
□ highly 大いに
□ late 遅く
□ lately 最近
□ most 最も
□ mostly たいていは
□ short 急に
□ shortly すぐに、まもなく

上記のうち、late/latelyの例文として、次のようなものがある。
・Did you get home late? (家に遅く帰りましたか。)
・Have you seen him lately? (最近彼に会いましたか。)

【②意外な意味を持つ副詞】
意外な意味を持つ副詞
□ pretty かなり
□ sound [fast] ぐっすりと
□ badly とても
□ sharp きっかりに

上記のうち、sound [fast]の例文として、次のようなものがある。
・The boy was sound [fast] asleep on the sofa. (少年はソファーの上でぐっすり眠っていた。)

(野村恵造『Vision Quest 総合英語 2nd Edition』新興出版社啓林館、2017年、534頁~535頁)












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