電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

刀不留人

2007-02-15 00:36:38 | 未整理
苗可秀主演の【嘉禾】「刀不留人」(邦題:ブレードスペアズナン)は、70年夏に撮影開始しました。

監督が葉榮祖となっていますが、彼の師匠の羅維が【邵氏】と契約中だったこともあり、表面上、葉榮祖名義ですが実質は羅維が監督であったと思われます。
(監督デビューはおそらく【邵氏】の「鬼太監」でしょうか。)

この映画には鄭佩佩の影響が見られると思うのですが、実は【嘉禾】設立当初に鄭佩佩の映画が予定されていたのでした。

苗可秀はこの「刀不留人」でデビューを飾りました(公開は71年)。本名は陳詠嫻で、現在はカナダのトロントに在住。(画像は現在のもの)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一胆二力三功夫」

2007-02-14 01:12:48 | 七十年代作品【1979】
79年の年末に公開された「一胆二力三功夫」は、7日間の公開で100萬HK$を超え、昨日の「上海灘大亨」に比べ、同じ公開日数でもケタ違いの成績でした。
この「一胆~」は、劉家榮が監督しました。(劉家榮は79年には「搏命單刀奪命槍」も撮っています。)
尚、香港で公開された時、同場加映(=同時上映)されたのが、「劉氏兄弟武術精華」でした。香港ではこうした短編(つまりはボーナスということですね)を上映することがたまにありました。(「嵐を呼ぶドラゴン」”洪拳三路”、「燃えよドラゴン」(再映)”死亡遊戯特輯”など。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「上海灘大亨」

2007-02-13 00:17:55 | 七十年代作品【1979】
79年に入った後の羅維影業。経営が苦しくなったのか羅維は方針を変更する計画を立て、それを遂行するのが急務だったと思います。
そこで意外な人物と契約します。それは陳観泰です。
彼が監督した羅維影業と大聖公司の合作「上海灘大亨」(邦題:上海の帝王)※は、79年100位以下と興行的には失敗作だったのかも知れません。
しかし、この映画に出演した俳優が成龍二世として羅維が期待していた人物で、それが龍方だったのです。
この映画の龍方(ジミー・リー)はあまりパッとしませんが、陳観泰に挑み、「新精武門」の頃の成龍を彷彿とさせる姿を見せていたように思いました。
この時、陳元龍→成龍に改名したように彼も李健民から龍方に改名しました。
この映画の後の79年秋、台湾で龍方主演「笑拳怪招續集」の撮影も開始していたといいます。
羅維はこのとき「笑拳」の続編を龍方で撮る夢を見ていたのでしょうか。


※Big Boss of Shanghai(US盤)amazonにて発売中。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劉観偉監督

2007-02-12 00:42:17 | 七十年代作品【1979】
劉観偉の初監督作品が「無招勝有招」(※)という拳脚片です。
先述の通り、電影研究に記載されている70年代最後の映画がこれになります。
劉家勇と石天主演で李麗麗がゲスト出演したこの映画には、「蛇拳」で簡福が自主的に功夫のワザを練習出来るようにと白長天が地面にチョークで書いた足跡のパロディが登場します。(石天がこれを滑稽にアレンジしています。)
曾志偉や武術指導をしている馮克安などの他キャストを見ると、ある事実に気付くかも知れません。

黎應就の【銀色】で製作され、カメラマンだった劉観偉が監督することになりました。
彼は賀蘭山に撮影技術を学び、「無招~」以前も洪金寶主演映画のカメラマンも務めていました。しかし、この映画では洪金寶は出演出来ませんでした。

同じ黎應就による製作で、この「無招~」の少し前に公開されたのが劉家榮監督「一胆二力三功夫」になります。

※アジア映画にてレンタル可。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅維監督

2007-02-11 00:06:07 | 未整理
羅維監督です。70年には【邵氏】「五虎屠龍」などで、それまでも60年代から鄭佩佩の主演映画をいくつも撮っていました。(「冰天侠女」という【邵氏】作品もあり。)

しかし、70年10月末で【邵氏】との契約期間は終了しました。
そして【嘉禾】で監督としての1本目が「天龍八將」で嘉禾創業作品(初公開映画)になります。
※「天龍八將」や「刀不留人」の編劇(=脚本)は羅大維が担当しました。

この「天龍~」では冒頭、主な出演者が十大頭牌領銜主演として紹介されており、すべてイラストによる人物紹介があります。
沈殿霞、張沖、唐菁、田俊、韓英傑、謝賢、白鷹、李昆、茅瑛、苗可秀の10人です。
本作は予算130萬HK$で70年11/1から約60日間の予定で撮影開始されました。(12/中旬には完成)

(訂正)【邵氏】との契約期間が残っていた為「刀不留人」の編劇では”羅大維”名義となっていると誤解していましたが羅大維(David Lo)は羅維監督の息子と判明しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

70年代最後の日

2007-02-10 00:00:39 | 七十年代作品【1979】
たまには趣向を変えてリフレッシュしたいと思います。突然ですが一気に飛びまして最後の年にワープします。

こちらでは70年代最後の日、1979年12月31日までが基本的には研究対象ですが、巻末リストでは70年代ラストの映画が劉観偉監督「無招勝有招」となっています。(12/30公開)

79年は香港電影研究の十大売座香港電影(興行成績)では成龍監督・主演「笑拳」が第1位。
74年から5年間1位を取り続けていた許兄弟がついに首位を明渡したということになります。

(画像は「醒拳」より)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「天龍八將」発売!

2007-02-09 00:06:25 | ソフト情報
JoySalesから嘉禾系列他VCD各種発売中です。(香港版)

■「天龍八將」(2/2発売)
■「鐵拳小子」(2/2発売)
■「密宗聖手」(1/26発売)
■「鬼怒川」(1/26発売)
■「馬路小英雄」(1/26発売)
■「猫頭鷹」(1/2発売)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

龍虎金剛(洋画)

2007-02-08 00:48:09 | 未整理
全紀録の16位にランクされているものに「龍虎金剛」があります。
これは、リーバンクリーフの「エルコンドル」(EL CONDOR)でした。
羅維監督の「龍虎金剛」とは違うものです(こちらは73年公開)。
参考までに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鄭昌和監督

2007-02-07 07:27:48 | 未整理
韓国から来ました鄭昌和監督の70年作品は「餓狼谷」「女侠賣人頭」この2本です。

韓国アクション映画の巨匠と言われた監督ですが、香港映画にはどの様に関わってきたのでしょうか。
この監督も【邵氏】と【嘉禾】を渡り歩いた人物です。
香港にいた間の70年代に残した映画の執導部数は10数本と少なくありませんが海外への影響力も相当高いものだったと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「龍虎闘」

2007-02-06 08:06:55 | 未整理
「龍虎闘」は70年公開で唯一、王羽自ら主演、監督していた作品です。70年代からは王羽も監督の一人に加わります。
この映画は一部日本でのロケも行われていたそうで地域は不明ですが、北海道あたりでしょうか。

また、それまで【邵氏】の「斷腸劍」「獨臂刀」「大刺客」「獨臂刀王」で王羽と共演していました田豐が一時仲が悪くなったものの当初王羽に協力して出演も予定していましたが、その後衝突があったようで結局この作品での共演はなかった模様です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする