万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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0568 門部石足

2007-07-22 | 巻四 相聞
大宰帥大伴卿被任大納言臨入京之時府官人等餞卿筑前國蘆城驛家歌四首

三埼廻之 荒礒尓縁 五百重浪 立毛居毛 我念流吉美

み崎廻(み)の 荒磯(ありそ)に寄する 五百重波(いほへなみ) 立ちても居ても 我(あ)が思へる君

右一首筑前掾門部連石足


太宰帥・大伴(旅人)卿が大納言に任ぜられ、京に臨入しようとする時。府の官人等が、卿を筑前国の蘆城(あしき)の駅家にて餞(はなむけ)とする歌四首

「岬めぐりの、荒磯に寄せる、幾重の波のように。立っていても座っていても、私が思う君よ」

右の一首は、筑前国の掾(じょう)・門部連石足

●掾:律令制で国司の第三等官