らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

十一人の侍

2012年09月09日 23時59分35秒 | DVD鑑賞(主に映画)
 1967年、東映により公開された映画です。

 出演者は以下の通り。
 夏八木勲(仙石隼人)、宮園純子(仙石織江)、 里見浩太朗(三田村健四郎)、汐路章(市橋弥次郎)、唐沢民賢(藤堂幾馬)、大川栄子(県ぬい)、西村晃(井戸大十郎)、南原宏治(榊原帯刀)、近藤正臣(伊奈喬之助)、穂高稔(阿部豊後守正由)、大友柳太朗(秋吉刑部)、菅貫太郎(松平斉厚)、佐藤慶(水野越前守)

  音楽:伊福部昭

 工藤栄一監督の「十一人の侍」は、伊福部昭の鼓が鳴り響く力ある音楽から映画が始まります。その音楽を聴いただけでただならぬ雰囲気の劇が始まるのを予感させられます。1967年なので、本当に最後の方の白黒シネマで、今見ても映像がきれいで、むしろ時代の凄みを感じさせられる映像に、すぐに心奪われてしまいます。

 簡単にあらすじを書くと、館林藩主~松平斉厚の身勝手な振る舞いをたしなめた忍藩主~阿部正由がその場で斉厚に殺されてしまい、公儀に訴えるものの、将軍の弟である斉厚~ひいては徳川幕府の権威を守るために忍藩お取りつぶしの「下」が下る。赤穂浪士のように、忍藩の若者が脱藩して、斉厚の命を狙い成功して、忍藩をお取りつぶしから救うというアクション映画です。文章にしてしまうと単純なストーリーなのですが、役者達の人情表現が素晴らしく、全く飽きないで見ることが出来ます。

 この名作をDVDにしないで放っておくのはもったいないと思います。
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シューベルト:歌曲大全集(21CD)

2012年09月08日 23時59分01秒 | お気に入りのCD
 本日は、歯の治療日。なかなか予約が取れないために、大事な一日。少しずつ回復傾向。

 さて、私はCD収集に関しては、自分で言うのも何ですが、ほとんど病気。CD評をどこぞの音楽誌に連載しているわけでもなく、ただ自分で聴く用に月に何枚も買ってしまうのです。最近は自分の持っているCDがよくわからずに、同じ物を買うこともあります。推定3000枚以上置いてある部屋は壮観ですが、時々我に返って「アホだな・・・」と思うことも。ここ数年、昔の名盤がまとまった枚数になって激安なものも発売されていて、我慢するのにも必死です。

 そんな数多くあるCDですが、これさえあれば他の入らない!と思えるCDにぶち当たる事が、一番の喜びです。

 最近の一番のCDは、これ!「ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ・シューベルト:歌曲大全集(21CD)」。

 もともとシューベルトは大好きだし、F=ディースカウの演奏も何枚か家にありました。限定版で発売されたこのCD-BOXは、始めから最後まで、のめり込んで聴きました。
HMVジャパン
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尾浦

2012年09月06日 23時53分48秒 | ラーメン(庄内)
 酒田市(旧平田町)にあるラーメン店~尾浦。

 行くと常に混んでいます。平田町付近で音楽鑑賞教室がある時は、行く事が多い店です。

 人が混んでいて、人気があるのに店を出る時に、なぜか満足しない事が多いのでした。この店は、こってり・あっさりで味が選べて、麺の種類も味によって選べて、醤油/味噌/塩がベースのラーメンの種類が多く、色んなバリエーションが注文出来るのでした。なので、私が満足しない理由を考えてみると、まず塩の量が多く、しょっぱく感じてしまう事、そして、普通盛りでも量が多く必要以上に満腹感を感じてしまう事などでした。店員さんの対応は気持ちよく、人気が高い店なので何度も自分に合うラーメンを探しに通っていました。しかし毎回、その期待が外れ気味の事が・・・・・。涙。

 しかし、本日見つけました。

 しお肉味噌ラーメン(あっさり味)。しおラーメンに肉味噌を入れたら、味噌ラーメンでねぇの?という突っ込みはなしで、これは、旨かったっす!最後まで飽きがこないで、完食しました。

 良かった!近くに外食店が少ないので、これから助かります。
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海音寺潮五郎「悪人列伝」~古代編を読む。

2012年09月05日 23時59分05秒 | 読書
 現在は、この本は「悪人列伝~古代編」となっていて、文集文庫から発売されています。私が読んだ本を正確に記すと、高校生時代に買った「悪人列伝一」という本です。昔は、古代編とか中世編とかのくくりではなく、一、二となっていました。作者の死後に、こうやって題名とかを改変することってあるのですね・・・・・。

 私が読んだ悪人列伝(一)には、蘇我入鹿、弓削道鏡、藤原薬子、伴大納言、平将門、藤原純友という6人の歴史上の人物が扱われています。歴史小説(時代物)を書く作家は大きく2つの種類があります。一つは所謂創作の時代物を書く方。そしてもう一つは、海音寺潮五郎や司馬遼太郎のような歴史資料を踏まえながら、物語を書く方。どちらのタイプも私は好きですが、特に海音寺潮五郎のような歴史資料を隅々調べて、多少堅苦しい文章を書く方には、尊敬の念を持ちながら読むことが出来ます。

 歴史好きのランキングがあるわけではありませんが、幕末・戦国時代などの人気がある時代ではない奈良時代~平安時代の物語には、今更ながらに強いあこがれを抱きました。たぶん高校生時代は歴史試験の知識補完のために読んだ本なのですが、何十年も経って、試験とは関係ない立場で読むと別の魅力を感じて読み進められました。

 歴史上、悪人だとされている人物が、別の立場から見れば、悪人ではなく、その周りにいた人こそ悪人なのでは?とか、自分の地位を守るために周りの人々を不幸にしていったりとか、現在の社会にも通じるような人間ドラマがいくつも読めます。いつの時代も変わらないですね。小知恵がきくするい者が、他者より出世して疎まれ、しかしその者は、そういうずるい行為が自分の努力だと信じている・・・・、出世した者をずるいと嫉みながら、自分は毎日正しいと思う同じ事を繰り返して、判を押したような生活している・・・・、どちらが正しいのかは永遠の謎で、結局自分の生き方の好き嫌いでしかありません。

 老眼がかなり進行していて、この本自体を読めるのはもう人生最後かもしれません。後は新丁版か虫眼鏡になるでしょう。ここ何日か、夜は古の時代にいっていました。
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E.グリーグ 弦楽四重奏曲 ト短調 Op.27

2012年09月04日 23時59分11秒 | 好きな作曲家(作品)
 山形Qは、2000年10月に結成されたとプロフィールに以前は記載していましたが、実はその前の5月に中爺君を含めた弦楽三重奏曲を、当時行っていた山形響ユニオンの主催するコンサートで演奏するために4月くらいから練習していましたので、弦楽四重奏団の準備と言うことで厳密に言えば、2000年の4月と言うことになります。2001年の4月に行われる第1回定期演奏会の練習が、10月に始まったというのがプロフィールに記載していた真実です。

 その第1回定期演奏会でメインプログラムに選ばれた曲が、E.グリーグ(1843~1907)の弦楽四重奏曲 ト短調 Op.27です。初めての自主演奏会ですから、有名なA.ドヴォルジャークの「アメリカ」やF.シューベルト「死と乙女」、F.J.ハイドン「皇帝」などそうそうたる曲達が候補になりそうなものをあえてE.グリーグにしたのは、完全に私の好みからです。その頃はメンバーが順番にプログラムを考えるシステムでした。第1回定期演奏会に向けて25回位練習した記録が残っています。(今は1回の定期演奏会でだいたい10~13回位)

 E.グリーグには3曲の弦楽四重奏曲があり、1曲は喪失、1曲はE.グリーグの銀婚式の時に作曲されましたが2楽章までしか作曲されないで、後年レントヘンにより補筆完成されました。なので、現在通常演奏されるのが、この弦楽四重奏曲 ト短調 Op.27です。

 曲は有名ではなくても4楽章ある全ての曲がかっこよく、一聴すればすぐに好きになれると思います。北欧の作曲家が作る弦楽四重奏曲は、生命力にあふれ優れた作品が多いような気がします。

 もうこの曲を演奏してから12年近く経ってしまいました。今は10/13(土)の第45回定期演奏会に向けて、個人練習の期間になっています。

 機会がありましたら、また演奏したい曲の一つです。

 ちなみに、本日はE.グリーグの忌日です。
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EテレのETV特集「吉田隆子を知っていますか?~戦争・音楽・女性~」を見る。

2012年09月02日 23時59分31秒 | 音楽
 昨日、山形Q 第6回庄内定期演奏会終了後に、山形の作曲家~伊藤俊幸さんに声をかけてもらいました。主催者の黒木先生が伊藤氏に声をかけてくれていたのです。山形の作曲家さんと会うたびに聞くことは、「弦楽四重奏曲ありますか??」突然聞かれた方も吃驚でしょうが、私達の活動の柱の一つですので、まず聞いてしまうのです・・・・・。残念ながら弦楽合奏曲はあるものの、弦楽四重奏曲はなく、立ち話で少しの時間でしたがお話しすることが出来ました。以前、山形響で、氏の「交響変奏曲」を演奏する機会がありました。氏の作品のにおいが好きなんですがね・・・弦楽四重奏曲書いていただけないでしょうかね・・・・。汗。

 さて、題名の吉田隆子さん(1910~1956)の話です。

 戦前から特高警察に睨まれながらも演奏活動や作曲活動をした女流作曲家さんです。私は名前だけで、このTVを見て初めてその音楽の一部を耳にしました。若くして亡くなってしまったのが本当に惜しい作曲家さんのような印象を持ちました。林光さんにも通じるような、音楽と劇、詩すべての垣根を越えた作品を残しています。Vnソナタ 二調や弦楽トリオなど本格的な作品もあるようです。TVで流れたVnソナタなど邦人作品ではないようなグローバルな作品のような感想をもちました。作曲家・そしてその作品がもう少し演奏され続けられても良いですね。

 こういう埋もれてしまった作曲家が日本にはたくさんいるはずです。価値があるのに、伝承になってしまっている作品が数多くあるのでしょう。そんな作品達を少しでも演奏会の舞台に上げられることが出来たら、私達の活動はより有意義になると思います。

 邦人作品はどうも・・・・?という方々に是非見てもらいたいTV番組でした。
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山形Q 庄内定期演奏会

2012年09月01日 23時59分01秒 | 山形弦楽四重奏団
 本日、山形Q 第6回庄内定期演奏会が終了しました。月があらたまっても、相変わらず猛暑で、もう少しの我慢です。

 山形Qの庄内定期演奏会は、ジョンダーノ・ホールにて2010年から始まりました。今回の6回まで演奏した演目は以下の通りです。
(*は現メンバーで演奏した曲)

・L.v.ベートーヴェン
 弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2
 弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
 弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4
 弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6*
 弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」*
 弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」*

・C.ドビュッシー
 弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10*

・A.ドヴォルジャーク
 弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.96「アメリカ」*

・F.J.ハイドン
 弦楽四重奏曲 ト長調 Op.33-5「ご機嫌いかが?」*
 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.64-5「ひばり」
 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op.76-3「皇帝」

・W.A.モーツァルト
 クラリネット五重奏曲 イ長調 Op.581~Cl:郷津隆幸

・幸松 肇
 弦楽四重奏のための4つの日本民謡第1番
   ~さんさ時雨・ソーラン節・五木の子守唄・茶切節~
 弦楽四重奏のための4つの日本民謡第2番
   ~八木節・南部牛追い唄・おてもやん・会津磐梯山~*
 弦楽四重奏のための最上川舟唄

・服部公一
 弦楽四重奏のための二楽章(1974)

・尾崎宗吉
 小弦楽四重奏曲 Op.1(1935)*

・佐藤敏直
 弦楽四重奏曲第1番(1964)*
 弦楽四重奏のためのモルト アダージョ(1970/1981改訂)

 勢いで、L.v.ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を目指す事になりましたが、その他、邦人作品も毎回のように取り上げていて、その他アンコールで主催者の黒木先生のフルートと共演してモーツァルトのフルート四重奏曲を楽章ごとに演奏しています。

 L.v.ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を毎回入れる事で、プログラムがヘビーになりがちで、演奏者としても大変ですが本当にやりがいのある活動になっています。

 毎回のようにご来場くださるお客様もいらっしゃいますし、一期一会の方もいらっしゃいます。本当に演奏者としては、準備をして下さっている黒木夫妻とお客様には感謝の念でいっぱいです。

 次回~第7回は大雪の季節になります。よろしくお願いします。
 
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