映画や舞台を観ました。

映画や舞台を観た記録です。

藤田嗣治展

2014-02-10 16:12:43 | 展覧会
大阪のオリックス劇場でミュージカル『愛の唄を歌おう』を観た次の日は、京都に向かう予定でしたが、ホテルのすぐ近くで『藤田嗣治展』をやってるようだったので寄ってみました。

場所は難波のホテルモントレ グラスミア22Fの山王美術館というところです。
ちょっと小さめの美術館だったので、そんなにメジャーではないのかな。

ホテルの結婚式などを行うチャペルに併設された美術館でした。




私が藤田嗣治さんの作品をはじめて観たのが箱根のポーラ美術館で、ルノアールとかモネのぼんやりした作風の絵の中で、とても個性的で印象に残ったんだ。
それ以来藤田さんの絵があるというと、寄ってみたくなるのです。

山王美術館は実際に行ってみるとほんとに小規模で、美術館というよりもホテルのホールの1室を絵画の展示スペースにしていると言った雰囲気だったのですが、中の人たちの接客が本当に素晴らしくて手厚くもてなされてしまいました笑。
展示室にいらっしゃる方も、一つ質問をしたら藤田嗣治のことをたくさん教えてくださって。

藤田嗣治(レオナール・フジタ)は、1900年頃フランスのパリに留学していました。
当時のパリはスペインからピカソ、イタリアからモディリアーニ、ロシアからシャガールなど、世界中から芸術家が集まってきていて、そのなかで藤田嗣治は、どのように自分のオリジナリティを出していくのか、苦悩していたんだって。

そして、山王美術館には、まだ油絵の絵の具を買うお金もなかった時代の藤田嗣治の水彩画が何点かあって、そのなかの『目隠し鬼ごっこ』という作品はとても良かったです。

私が行ったのは藤田嗣治展の最終日だったのだけど、藤田嗣治の作品は山王美術館の所蔵品で、年2回くらいコレクション展として展示されるそうです。
入館料は大人1000円で学生500円、なんば駅からすぐのところにあるので近隣にお住まいの方は、いつかこの展示が行われているのを見つけたら、行ってみてくださいな。


P.S.そして大阪では、地下鉄の通路でこんなポスターを発見!!




『ターナー展』のポスターでした。
これ、実は去年の暮れに東京上野でも行われていて、このブログに書きそびれてしまったけど私も行ってきました。
そして去年日本で観た絵画展のなかで一番素晴らしかった。
『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』や『ミケランジェロ展』と比べたら、絵画の展示数が圧倒的に違う。
レオナルドやミケランジェロは絵画が少なすぎてスカスカだったからさ。

映画もそうなんだけど、見ただけでその時の自分をリセットできるっていうか、そういう1枚ってあるよね。
もしね、時間に追われる毎日の中で自分を見失いそうになったら、3時間だけ時間をもらって神戸に行ってください。
仕事が早く終わって友達と「なにしようか?」っていう時があったら、神戸市立博物館まで足を伸ばしたらいい。

そしてね、ターナーの『月光、ミルバンクよりの眺めた習作』の前に立ってみてください。

あなたのなかで、何かが変わると思うから。