白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

やい、この、甲斐性なし

2010-07-31 | 日常、思うこと
俗に、甲斐性なしという言葉がある。 辞書を引くと、この言葉の意味するところは、 ① 働きや才覚に乏しく、頼りにならないこと。 ② 経済力が無く、養う力のないこと。 ③ ①、②に該当する人のこと。 これら、3つであるようだ。 つまりは、「デキないやつ」といったところなのだろうが、 辞書を読む限りは、自分自身にも甲斐性があるか否か、 特に②の面で、疑わしくもなってくる。 ただし、この言葉 . . . 本文を読む

発光する夕刻

2010-07-27 | 日常、思うこと
うだるような暑さの中を、ほんの僅かの湿り気と 涼しさを含んだ風が吹き抜けていく、 発光する夕刻。 春日を歩き、本郷を歩き、銀座を歩き、 指先じんじん、触・障・振・震、ときおり雨降る。 幸いにして、今宵は月夜。 「古き寺、古き社、神の森、仏の丘を掩うて、  いそぐ事を解せぬ京の日はようやく暮れた。  倦怠るい夕べである。消えて行くすべてのものの上に、  星ばかり取り残されて、それすらも判然とは . . . 本文を読む