白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

「誰」を待つ

2009-08-16 | 哲学・評論的に、思うこと
グラクソスミスクライン・デルモベートを 両の腕の皮膚に塗布してから 紫外線の直接照射を防ぐために長袖を着て、 人いきれに咽かえる丸ノ内線に乗っていたときは 腕に茸でも生えやしないかと、少しく不安になった。 細かな水泡が、あちらこちらに出来ていたためで、 これまでいくら酷い陽焼けをしても、疼痛こそあれ 赤黒い半球を生じるようなことはなかったから。 幸いにして、台風が東京に運び込んだ大量の蒸 . . . 本文を読む

こんな、漫画みたいな電車に乗って

2009-08-05 | 日常、思うこと
長野の田舎を、ひとり、丸2日かけて旅してきた。 生わさびをつけて味わう十割蕎麦の香りと どろりと白濁した蕎麦湯の味わいから始めて、 江戸期の古民家や蚕室を見て回り、 室町期禅宗様の御堂に参り、 思い切ってさまざまのひとびとに話し掛けて 磯崎新やシュペーアの話題で盛りあがり、 妻籠宿の町並み保存を行った80歳の古老に会い、 偶然出くわした新聞記者と音楽の話で意気投合し、 碧空を渡る風が広大な栗林の葉 . . . 本文を読む

赤坂で朝まで騒いだせいだと

2009-08-02 | 日常、思うこと
赤坂で朝まで騒いでいたせいで喉が痛いのだ、 ああ、自業自得だな、と解釈して、先週ずっと 青森に出張していたのだが、 水曜から俄かに熱が出て、左下顎部リンパ節が 腫れてきたばかりでなく、 唾を飲んでも欠伸をしても寝返りしても、 つまりは首に何がしか負荷を掛けようものなら 激痛が走る、という状況に至り、 わずかな空き時間を見つけて医者に駆け込むと 東京で見てもらったほうがいいですね、 早く出張を切り上 . . . 本文を読む