白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

fireworks

2007-08-01 | 日常、思うこと
太陽の灼熱を抱き込んだ空気に、海風の涼しさと香りが 混じり始めた頃、一隻の渡船が船溜へと滑り込んだ。 岸辺で乾いた光に焼かれていた僕は、こちらに会釈する 船頭に挨拶を返して、船徳の憂き目に遭わぬ事を願いつつ 舟に乗り込み、大河の中州へと向かった。 真夏の眩い陽射しが川面に照り返して視界を狭める。 西日に浮かぶ遥かな山脈は黒く、まるで影絵のように静かだ。 景色を望む僕の顔に時折、舳先から舞 . . . 本文を読む