白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

Roots

2006-12-29 | こころについて、思うこと
12月29日午前3時、ホテルグランヴィア大阪 2101号室、ペットボトルの水に眼下の街の灯を 溶かしこむようにして飲み干したあと、 酔い覚ましにバスタブに熱い湯を張ってどっぷり 浸かり、アルコールと拍動と頭痛と眠気の引き起こす 奇妙な酩酊のなかに言葉や記憶を泳がせた。 ************************ 学生時代、おそらく最も共演したベーシストであり 現在はドイツで環 . . . 本文を読む

アテンションプリーズ8

2006-12-26 | 日常、思うこと
12月27日~29日、大阪に遠征します。 27日は予定が埋まっておりますが、28日は空いております。 会いたいと思った相手には突然連絡するかもしれませんので ご了承ください。 もし僕と会いたい、という奇特な方がいらっしゃいましたらば 電話もしくはメールもしくはMIXIメッセージをくださいませ。 . . . 本文を読む

幻想即興曲

2006-12-23 | 音について、思うこと
ボルボの車中に、1960年3月29日パリでの実況録音による カウント・ベイシーを流しながら、 一路、四日市社会保険病院へと走る。 年の瀬の国道一号線は、ショッピングセンターや各種レジャーへ 繰り出さんとする人々の車で激しい渋滞となっていた。 30分ほど走り、ちょうどBlues In Hoss Fratのあたりで到着、 移動型輸液装置を取り付けたバストロ吹きに数ヶ月ぶりに再会。 敷地内とはいえ、トタ . . . 本文を読む

long time no see

2006-12-17 | 日常、思うこと
土曜、名古屋・栄にて、大学時代の後輩との忘年会に 顔を出す。 数年ぶりの再会となるひともあったけれど、 いざ顔を合わせてみれば、会話内容に経年の差異はあれ 真向かい合う印象には何らの違和もない。 もうそれぞれに自活しているのだから、 先輩として気を張る必要もない。 互いの近況から音楽の話、世間の話などを経て、 illyには下ネタだと一蹴された話もしつつ、 ひたすら飲む。 9時頃に場 . . . 本文を読む

雨の夜

2006-12-14 | こころについて、思うこと
緋色の大地に寝ころぶと 空から珊瑚が降りかかってきた 深く沈められた楓の葉が 太陽を包んでじりじりと焦げていた 胸に手を組み乗せて 安らかに 思い浮かべて微笑すると こころの奥底の温度のなかに まだなにも始まってもいないのが  はっきりとわかった ********************* ぼくよりも若い 大切なひとの 病の知らせや予兆を聞くと ほんとうにたまらなくなる たしかにぼく自 . . . 本文を読む

paradoxism

2006-12-10 | こころについて、思うこと
気がよくまわるのは空腹のときばかり サービスしてくれるのは敵ばかり ・・・・・・ まことの愛はお世辞の中にしかなく 出会う相手は不幸なやつばかり 本当の関係は嘘付き同士だけ 分別があるのは恋狂いの男だけ。 ・・・・・・ 真実の人間関係は作り話の中にしかなく 卑劣漢は男らしい男の中にしかない       (ヴィヨン「逆説のバラード」から) ****************** . . . 本文を読む

一般的なブログを試筆

2006-12-05 | 日常、思うこと
この2週間ほど、我が家の面々の胃腸を次々と侵犯し、 その毒素によって家族の健康を害しめたばかりか それを傍から僕に健康体で見つめさせ、ちっとも気休めを 許さなかった、かの憎きノロウィルスが、 いよいよこの僕の肉体へと攻撃照準を合わせたようである。 しかし、である。 胃のむかつき、腸の不快な蠕動、そのいずれもが 「なんとなく変」のレベルにとどまり、 ちっとも激烈な症状を引き起こす気配がない . . . 本文を読む