100キロマラソンを完走するには最初の30キロを3時間で走るのが必要条件だったけど、土砂降りの中、30キロに辿り着いたのは、スタートから3時間半後。
坂を登る時は滝のように雨水が流れ、交通規制もないレースのため、車道は走れない区間もあった。そのため、歩道の水溜まりは避けて通れず、靴の中は最初から大浸水状態。レインウェアのフードも被ったが、風で時々飛ばされ顔もびしょびしょ。
4時間半ぐらい走って富士急ハイランド手前になって雨が上がった時の、あのホッとした感情は日常生活ではなかなか味わえない感動だった。
各区間に時間制限があり、51.6キロ、69.8キロに辿り着いたのは、それぞれ3分前。危うく、前半で失格になるところだった。
午前11時51分。正午が51.6キロの制限時間よ。ちょっと焦った・・・。
急げ~の掛け声に、お~ぉ分かってるよと手を挙げて合図。
この時点では雨は上がり、ちょっと快適な走りに。でも結構減速気味・・・。
69.8キロのエイド。冷えた体に暖かい飲み物は格別。
午後2時44分。残りは約30キロ。この時点で去年と同じくらい走ったことに。
81.2キロ地点に到達した時、エイドの若いボランティア達が両手でハイタッチで迎えてくれた。この頃になると、走っている人も少なくなってきて心細くなってきたので嬉しさも格別だった。
午後5時過ぎ。既に12時間走って、歩いては走り歩いては走る状態に。
できれば完走したかったけど去年の72キロコースで10時間37分で完走したより7分短い時間で18キロも長く走れて十分、満足。
2002年11月に初めてハーフマラソンに出て、帰りは駅の階段をまともに上がれないくらい消耗していた自分が90キロも走るなんて想像できなかった。人の可能性は無限ということ。