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レッツゴー!花輪ジロー!

日々の生活を写真とともに。グルメ、ダンス、マラソン、マリーンズ、旅行、本、英語、スペイン語、カラオケ、飲み会の話満載。

岸辺のアルバム~山田太一

2011-05-28 | Book

山田太一の「岸辺のアルバム」読んだ。先日、本屋をブラブラしてたらリニューアルされた文庫本が平積みになっているを見つけてさっそく図書館予約したら1週間ぐらいで届いた。実際に届いたのはちょっと年季が入った単行本。

1977年に書かれた小説だが、テレビドラマ化された。当時は中学生だったけど山口百恵の「赤いシリーズ」が終わった後の時間帯で放送されてたからタイトルは覚えている。オープニング・ソングのジャニス・イアンの「ウィルー・ユー・ダンス?」のメロディを記憶しているから、たまには見ていたのかも。ちなみに夫・謙作役が杉浦直樹、妻・則子役が八千草薫、娘の律子役が中田喜子。息子の繁が国広富之。


仕事一筋で家庭をかえりみない夫の謙作。妻の則子、大学生の娘律子、高校三年生の息子繁とは溝ができ、家庭崩壊の危機に。当時は「ありがとう」のような明るいホームドラマが多かったが、社会性がある辛口のドラマとして評判となった。それが現在、再評価されているようだ。

昭和の小説で古臭い感じはあるし、やや中弛みを感じるパートもあったが、最後のパートでこの作品の再評価の意味がわかった。今回の震災でアルバムを持ち出して逃げた人や写真を探す人が多いらしい。

ちなみに当時の視聴率は14%。70年代のこの時間帯のドラマはあまりヒット作がなかったようだ。80年代に入り、「金曜日の妻たちヘ」(鎌田敏夫・脚本)、「ふぞろいの林檎たち」(山田太一・脚本)といったヒット作が続いた。最近はドラマはほとんど観ないけど懐かしいね。

今週末は台風の影響で大荒れになる可能性あり。関東地方も梅雨入りしたし、寒暖の差が激しく体調管理が難しい時期。憂うつな季節だけど、気持ちだけは前にね。