『信仰が人を殺す時』 (ジョン・クラカワー著、河出書房新書)という本を、題がショッキングなので、手にとってみました。
内容は、まさにショックでした。
モルモン教は、
・一夫多妻制
・罪を犯したものに対する罰は「死」である
・モルモン教の教えに完全に服従することによって、平安は得られる
モルモン教は1820年ごろから始められ、血塗られた過去があるそうです。
事実が残酷なこともさりながら、私は素朴な疑問がわきました。
モルモン教の指導者や信者に対して、忠告してあげる人は誰もいなかったのかな、ということです。
言葉で伝えるよりも先に、暴力に訴えたり、銃をぶっ放したりしてしまうんですよね。
結婚していて、夫、または妻がいるのに、他の人と関係を持つというのは、「姦淫」になりますよね。聖書では、禁じられていますよね。
「分かりやすい伝え方をする、というのも、(事態を良くして行くための)鍵でしょうね。
実際、分かっている人は、分からないでいる人を見たら、(何てバカなんだ。こんなことも分からないのか!)と思って腹が立つんでしょうけれど、自分が分からない側だったら、(何て不親切なんだ!)と思うんですよ。
「では、説明のしかたを考えてやろう」、とはならないのですよね? キリスト教会の中では。
それが分からない。