京都みどわいふ

京都府助産師会オフィシャルblog

助産師さろん  11月

2015年11月08日 | 助産師会個人事業

     助産師さろん 11月5日、開催いたしました。

   多くの方ご参加下さりありがとうございました。

  今回は大先輩、小林静枝先生に助産師会館にお出ましいだだきお話しを伺いました。

  先生は2008年 「秋の勲章」 瑞宝単光章を受章されています。

  2011年より助産師さろんで懇話会などでお世話になっております。 

  お忙しいおり、また体調は万全でなくても、後輩の為に少しでも言い伝えておきたいとの思いで、こころよく来て下さっています。  

  先生の思いに有りがたく感謝の気持ちでいっぱいです。   

  

  H27年10月の近畿地区研修会にて、岡本 喜代子会長 講演 「助産師の夢」の中で 主なものの見方考え方~ として

  1.科学的思考  2.前科学的思考 (経験も大切)  3.非科学的思考 (信仰心等、理屈でなく理解できる。乳幼児にしか育ちにくい)

   1.2.3.は同じ価であると言われています。

   晩婚化、不妊、初産婦の高年齢化と共に、女性が本来持っている妊娠・出産・子育てに必要な能力がどんどん失われてきている。

   助産師は、女性が本来持っている力を信じ、強化し、育てる支援をしょうと、メッセージを送られています。

  

   小林先生も女性が本来持っている力を生かして、妊娠・出産・子育てを支援してほしい。

  いつの時代でもお産は女性にとって大変なこと、「 お産のあとは沐浴もおばあちゃんに任せて、自分はもっとゆっくりしてほしい。正常分娩は75日

  帝王切開は100日間 」 はゆっくりとしてほしいと~話されました。 

  自然分娩が少なくなっている。 逆子も体操で治したら帝王切開も減る。 助産師3人くらいで助産院を運営したら出来るのではないか??

  助産師はお産に関わってほしい。 と何度も言われていました。

  母乳育児のいいのはわかっているが、 母乳、母乳でと言い過ぎると、ストレスになることもある。 リラックスしての子育てが大事です。

 

                     先生は資料作成して下さり、実技も交えてお話ししてくださいました。

             

    

        ご自分の指導方法、妊娠・分娩・子育てについて詳しく話して下さいました。

              

      2時間の熱演で、みんな聞き入りました。 

             

     これは前回のです。                       

                 

 

    先生は「 ひとに負けても自分にまけたらあかん 」 と私達にエールを下さいました。

    診察時や分娩費用も払えない人がいた。 お金は頂けなかったが、、色々と技術を頂けてたと、笑顔で話されました。

    頑張ってお産したのに~お金払ってもらえなかったと、気落ちするのが 普通ですよね。 

    戦争体験や色んな苦難を乗り越えて来られて、先生は人に優しく、慈愛に満ちた。そのお姿に接して元気をいただきました。

 

    今も保健指導などされています。 

    また地域の独居や認知症の人々のお世話をされていて 「 認知の人は仏さん 」 と言われていました。

    小林先生こそ、仏さま。 誰にでも優しく、慈悲深く、観音さまだと思います。 

    先生のお気持ちを少しでも伝えていかなくてはと思います。

 

    岡本 喜代子会長は先輩の業績をしっかり記録に残しておいて下さいと話されていました。

    京都府助産師会も先輩達が築き育て上げてくださった。  大切なお宝がいっぱいです。 

   

       助産師さろん    伊藤正子

 

 


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ミドワイフ道場 11月開催

2015年11月07日 | 助産師会支援事業

テーマ「妊産褥婦と乳幼児の歯の健康: まもろう!親の歯、子どもの歯ーパパ・ママにいま伝えたいことー」

                                                               公益社団法人京都府歯科衛生士会 副会長 橋本美影先生

今日は暖かい陽射しの中、助産師11名(うち潜在助産師3名)、看護学生3名の計14名+赤ちゃん1名が参加してくださいました。

                                   

講師の橋本先生は、歯科クリニックで働きながら、小中学校に歯の衛生教育として出張講座にも行かれ、さらに(公社)歯科衛生士会で副会長として組織運営にもご活躍です。

私たち助産師と同じく、ゆりかご(もちろん胎児期から)から墓場まで、人の一生に関わるお仕事として、多岐に渡る活動をされています。

終始橋本先生のユーモアあふれた話術と、最新情報満載のパワーポイントや模型などを使ったメリハリのある進行で、あっという間の楽しい2時間でした。昼食時なのに時間延長して、丁寧に質問に答えてくださり、本当にありがとうございました。

講座の内容は、出産までにすべきこととして、1.丈夫な歯の子どもにするためには 2.妊娠時のお口のケアについて 3.乳歯は妊娠中に作られること 4.歯の健康診断について、詳しく説明していただきました。

そして、むし歯や歯周病の予防と対策について、胎児期~乳児期~3歳頃と時期に合わせたケアポイントや歯ブラシの選び方・適切な方法を実技交えて学びました。

以下アンケートの一部を抜粋しました。

*実例を踏まえた話で分かりやすかったです。

*歯の生え方、いつ頃磨くとよいのか?、100%果汁ジュースに糖分22g-30g入っていると聞いて、ビックリしました

*とてもわかりやすくて、今の自分も歯磨きを頑張ろうと思いました。

*最近では幼児さんにも歯周病菌があると聞いて驚きました

今回の講座内容を踏まえて、今後妊婦さんや産後のお母さんにどのように伝え、役立てていけるかを、それぞれの助産師が大いに学ばせていただきました。

 

11月25日(水)公開水曜ミニ講座において、今度は実際に橋本先生がお母さん向けに話される予定です。

今回参加できなかった潜在助産師さん、是非会館へ学びにお越しください。 (ミドワイフ道場担当 越山)


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勤務助産師セミナー開催

2015年11月02日 | 助産師会支援事業

空気がひんやりと秋めいてきました。

10月31日(土)に4回目の勤務助産師セミナーが開催されました。

午前はやすらぎの森木村助産院の木村泰恵さんによる「妊娠中のケア~冷えについて」、


午後は吉川助産院の吉川敏子さんによる「分娩管理:開業助産師の技」をお話いただきました。

どちらの講座も早い時期からお申し込みが殺到し、早くからキャンセル待ちもいっぱいになっていました。
勤務助産師のみなさんの関心の深さを実感いたしました。

木村さんの講座では、「冷え」がいかに妊婦さん、赤ちゃんに大きな影響を及ぼすか、
具体的な保健指導の方法(衣、食、住)、実践できるケアは何かを丁寧にお話いただきました。

冷え予防の衣類のところでは、布ナプキンの話もでました。

「会場のみなさん、使用されてる方はいらしゃいますか?」

まだ少数派な布ナプ体験者からの声や五本指靴下などの頭寒足熱の体験談など、

妊婦さんだけではなく、一人の女性として自分自身と向き合う助産師さんも多かったのではないでしょうか?

アンケートでも、自分自身の暮らしにまずは取り入れてみたい。

自分自身の勉強になったとのお声もたくさん聞かれました。

演習では、3人ずつのグループに分かれて腹帯を巻いてみました。
学生の頃に腹帯の巻き方を習っていない参加者の方もたくさんおられました。

    


また、最近では腹帯よりも、見た目重視のガードル的な腹帯を使用する妊婦さんも多く、
助産師として、どの様に指導をしたらよいのかの方向性に悩む方も多くいらっしゃると思います。

体幹の軸を意識して、姿勢をよく暮らせば腹帯はぐちゃぐちゃに丸まることはないそうです。
大転子と恥骨を結ぶラインでは気持ちのよい締め具合に、上の方は締めずにボディラインに沿わせていきます。
心地よいオーダーメイド感覚で骨盤を支えることができるのが腹帯の良さ。


もっともっと助産師自身がその良さを妊婦さん達に伝えてゆけるとよいと思いました。


午後からの吉川さんの講座は終始笑い声の耐えないとてもユーモアあふれるお話でした。
しかし、その深いご経験からのお話は、本当に学び多いものでした。

助産院での記録をまとめたレジュメをご用意いただき、数冊配布いただきました。

数名で肩を寄せ合ってレジュメを見ながら「このケースはね・・」・と、

出血が多かった事例、進行が悪かった事例、医療介入を極端に拒否された事例など、

具体的な事例をもとにお話しを聞かせていただきました。

フリースタイル、会陰保護、病院でのドクターとの関係、助産師として声を上げてほしいこと・・・

たくさんのことを教えていただきました。

「自己紹介を名刺代わりにこの紙に書いてください」と、参加者のお一人お一人に足を向けて

手渡しでいただいてまわる吉川さん。丁寧な関係作りのあり方も学ばせていただきました。

「話したかったことの半分も話してないわ!」と吉川さん。

会場のみなさんは笑顔いっぱいで講座は終わりました。

また来年度もぜひもう半分聞かせていただきたいです。

さて、来月はいよいよ母乳育児についての講座が始まります。
ありがたいことに、こちらも早くから満席となっています!

現在スタッフたちは、来年度の計画も立案中です。
今年度は受講できなかった皆様、次年度も勤務助産師セミナーは内容をより良く改善し、開催いたします!
またご意見、ご要望などございましたら、お気軽に京都府助産師会までご連絡待ちしています。


勤務助産師セミナースタッフ 渡邉安衣子


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