4月25日お茶教室を開催しました。
4月25日知恩院 法然上人御堂にて法要後 献茶式(武者小路千家) 若宗匠が献茶されました。
毎年、この日に三千家が交替で献茶されます。 薄茶・濃茶を頂きました。 お点前やお作法は違いますが、千利休が伝えた茶の心は同じです。
献茶式や茶会ではお茶のこころ、亭主が客をもてなす。 茶室の設えは、季節の花、道具の数々も季節感を持って、こころを込めて”おもてなし”をします。
茶会ではお待合に会記や書付の道具箱がおいてあり拝見します。
茶道は茶室の中に縮小した日本文化そのものです。 お点前や作法は相手に対した ”おもいやり” や ”おもてなしのこころ” がいっぱいです。
一つ一つの所作やおじぎも意味深く主、客そして道具との対話ができます。
茶会に参加すると、茶室の雰囲気が全てがわかります。 亭主の思い ”おもてなし” ~~
寄付きの会記
会館お茶の様子
薫風自南来 (くんぷう みなみよりきたる) 春になって南のほうから暖かい風が
大徳寺 黄梅院主 太玄師 吹き薫り高い、さわやかな風で心地よい気持ちになる。
花 白雪芥子(白い花) 都忘れ(紫の花) 香合 黄交趾菊蟹(きいこうちきくがに) 形物香合の写
濃茶点前
濃茶では服紗で四方さばきをし茶入れをこころして清めます。 この時は無の時です。
濃茶は一椀のお茶を皆で楽しむためには、連客への気遣いをわすれず、 総礼や 「お先に」 飲み終りの 「送り礼」 など丁寧な挨拶をする。
丁寧にしながら、「濃茶が冷めないうちに」 速やかにまわす事で濃茶を美味しくいただける。
「客の作法」 濃茶が点つと亭主は茶碗と出帛紗を出す。 正客は取りに出る。茶碗を右手でとり、左手をあしらって膝前に置く、出帛紗を右手で取って
、左手に持たせて、茶碗を左手に受け、膝を連客の方にくり自席に持ち帰る。 会館は小間なので、茶碗と出帛紗を引き持ち帰る。
茶碗と出帛紗は縁外正面に置き居ずまいをなおす。 茶碗を右手で取り左手であしらって右手で縁内、次客との間に置く、出帛紗は茶碗の左へ置く。
いただく人皆で礼。 正客は茶碗を膝前に置き、出帛紗を左手に広げて右手で茶碗を左手にのせ、おしいただき右手で2度まわしてお茶を一口飲み、
亭主は挨拶する。濃茶は軽く3口半で飲み、元に戻して飲み口を懐紙で拭く。 次客は3客に「お先に」の挨拶をする。
茶碗は必ず右手、左手をあしらって扱います。
薄茶点前
点前では流れがある 「動と静」を使い分ける。 服紗さばきは流れるがごとく、柄杓の扱いは優雅に、手は自然に構えるとより美しい。
「お茶はまずはじめに形をつくり、後からこころが入るもの」 美しく大きなこころの器を作るためにしっかりと形を身につける。
まだ数回のお稽古ですが、予習・復習をされて、一つ一つの点前をとてもお上手にお点前をされています。
柄杓の扱いは基本どうりで、練習の成果が大ですね。 ご自分の物として「身」につきます。
作法やお点前は日常生活の中で取り入れられます。 挨拶時や食事の時、箸の使い方、お味噌汁を頂く時に右手で取り左手での上にのせて
頂く。 蓋物を開ける時も同じです。 全て生活の中からの作法です。
ご三器の拝見(茶入れ、茶杓、仕覆) 順次手に取り拝見する。
濃茶は必ず三器の拝見に出す。、客は拝見する。 茶入れの銘は重々しい物とするとよい。
茶入れの作、形、好み、銘。 茶杓の作、塗、銘。 仕覆の裂地など問答する。
5月6日には立夏を迎えます。暖かくなり茶の湯もこの時季から、炉から風炉の点前となります。
正面を向いての点前ですが、点前の手順は同じです。 みんなでお茶を楽しみましょう。
いつもブログをご覧くださりありがとうございます。
次回のお茶教室は5月23日です。 ご参加くださいませ。
お茶教室担当 文責 伊藤正子