11月22日 お茶教室を開催しました。
秋が深まり野山の木々が色づき、美しい紅葉がみられています。
この時季は献茶式が多くの神社やお寺で行われます。 格式の高い場所で、家元の献茶を拝見させていただき、身が引きしまる思いです。
大覚寺の嵯峨菊 うつくしいの一言~
日吉大社(大津市坂本)の献茶 日吉茶園があります。 伝教大師 最澄(805年)が天台山より茶の種子を持ち帰り山麓のこの地に植えた。
我が国最古の茶園です。
表千家は昭和21年より献茶式をされています。 この日は紅葉も綺麗で清々しい秋の一日でした。
お茶教室
映画 『日々是好日』 原作 森下典子氏は お茶を習い始めてからのご自分の変化を小説で表現した。
何もかもが不自由で、理不尽なきがした。 しかし徐々に 「あ~気持ちがいいー」 と変化していった。
お茶をして10年、20年経てお茶の向こう側に時おり、とてつもない広い自由が見えるようになった。
雨も風も季節によって音が変わった。季節の変化を五感で味わう喜びがあった。 ~本文より~
お茶を通して人生訓的な、いろんな気づきを感じました。 日本人の心の深さに感動しました。
短冊= 『紅葉満山川』(こうようさんがにみつる) 大徳寺 大慈院 戸田実山師
花= 神楽(かぐら)茶花での使用は蕾です。 咲けば大輪です。 香合=松笠(大樋長阿弥)
皆で席入り~~ まず扇子を膝前に置き入室し一礼。 掛物を一礼し拝見、 次に花入れと花と香合を拝見。
釜、炉縁、棚や水指など拝見して、席に着く。
薄茶の点前 風炉の名残から立冬のころから炉のなります。 炉は客に暖かさを届けます。
炉の点前は6か月振りです。 点前も炉縁(内縁)に斜めに座ります。客と近くなります。
点前で茶筅とうしが始まったら、干菓子をとりいただきます。
点前にも順序があります。 1つ1つを丁寧にお稽古することが大切です。 薄茶の点前がすべての基本です。
棚は利休好みの木地丸卓です。
稽古の最初は割稽古から始めて~~ 水屋のこと、運び点前の薄茶、棚もの使用、薄茶から濃茶へと進んでいきます。
何度も繰り返し点前をすると身体が覚えていく。 道とはそんなものでしょうね。
濃茶の点前
四方さばきで茶入れを拭く 真剣に道具と自分に向き合います。 茶碗に茶を入れてはきます。湯を2度に分けて入れて練ります。
美味しい濃茶にするには、茶と湯の温度が大切です。 濃茶は香りよく、まったりして美味しいです。
濃茶は先に主菓子を頂きお点前が始まります。
濃茶のいただき方。 正客は茶碗、出帛紗を取りに出て、次客に送る。頂く人は一礼する。 正客は左手に出帛紗を広げ上に茶碗を置く
亭主は正客が一口飲み、服加減を伺う。 お茶碗の口を懐紙で拭き、次客に送り、送り礼をする。
正客は亭主へ 「お茶銘」 「お詰」 を尋ねて、お服加減を話す。
今回から炉に変わりました。居前や道具の配置が違ってくる。 特に濃茶は中置き、中じまいあります。またお茶銘やお道具の事を尋ねる。
月一回のお稽古ですが、茶室での ”気づき” を感じ、 ”一期一会” の出会いを大切に!!
お香の香り、花、お菓子の味、お茶を飲み、道具等から五感を感じ、ご自分の変化を感じて頂きたく思っております。
日々の生活が楽しくなってくるでしょう。
いつもグログをご覧くださりありがとうございます。
次回は12月20日です。 皆さまご参加くださいませ。
お茶教室担当 文責 伊藤正子