京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 他力の風が吹いて

2010年12月01日 | 日々の暮らしの中で
堺屋太一氏の書き下ろし朝刊小説「三人の二代目」が今月で終わる。

「2代目とは多くの遺産と人脈を引き継ぐと同時に、人生の重荷と選択の制約をも背負うものなのだ」と氏は言われる。
毛利輝元、上杉景勝、宇喜多秀家の3人の2代目がそれぞれ何を考え、何を選び、どのように実行したかは興味深く、20年間も抱き続けてきた課題だったそうだ。

NHK大河ドラマでの景勝さんのお顔がちらつき、興味を持って読み出したが、挫折した。
朝から難しい名前と格闘する根気がなくなり、出来事の展開を追うのも面倒になって、前日の中身を忘れている…。元来新聞小説は読み通したことがなかった。

つい先ごろ折角新聞を取っているのにもったいないという言葉に接し、本当にそうだと思ったところだった。隅から隅まで目を通すのに、小説は読まない。

そこへ飛び込んだビッグニュース。五木寛之氏の「親鸞 激動篇」が1月1日から始まるという。私が初めて欠かさず、明日を楽しみに読んだ連載小説だった。
「目に見えない様々な縁の驚くべき複雑な暗号の結果」、「他力の風」が、再びを起こさせたと言うことなのだろう。

コメント (4)
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