京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 他力の風が吹いて

2010年12月01日 | 日々の暮らしの中で
堺屋太一氏の書き下ろし朝刊小説「三人の二代目」が今月で終わる。

「2代目とは多くの遺産と人脈を引き継ぐと同時に、人生の重荷と選択の制約をも背負うものなのだ」と氏は言われる。
毛利輝元、上杉景勝、宇喜多秀家の3人の2代目がそれぞれ何を考え、何を選び、どのように実行したかは興味深く、20年間も抱き続けてきた課題だったそうだ。

NHK大河ドラマでの景勝さんのお顔がちらつき、興味を持って読み出したが、挫折した。
朝から難しい名前と格闘する根気がなくなり、出来事の展開を追うのも面倒になって、前日の中身を忘れている…。元来新聞小説は読み通したことがなかった。

つい先ごろ折角新聞を取っているのにもったいないという言葉に接し、本当にそうだと思ったところだった。隅から隅まで目を通すのに、小説は読まない。

そこへ飛び込んだビッグニュース。五木寛之氏の「親鸞 激動篇」が1月1日から始まるという。私が初めて欠かさず、明日を楽しみに読んだ連載小説だった。
「目に見えない様々な縁の驚くべき複雑な暗号の結果」、「他力の風」が、再びを起こさせたと言うことなのだろう。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  ほのかに…は好き?嫌い? | トップ |  準備OK »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
親鸞始まる・・・ (yattaro-)
2010-12-02 07:40:45
同じく、毎日読むと楽しいだろうなと思うが読んではいない派。
ところが前回の親鸞だけは読み通し、毎日を切り抜き製本までして保存版に。
つい先日、こちらの新聞でも「親鸞1月1日スタート」の記事が目に入りました。
六角堂の大きな柳を思い起こし、東・西本願寺の御影堂・阿弥陀堂の合掌を手のひらに感じながら読み続けたいと思っています。
「他力の風」何かを期待しながら・・・。
返信する
合掌を手のひらに… yattaro-さん (kei)
2010-12-02 17:36:54
また一つ楽しみが増えました。
連載小説は何度となく書いているのに、旅先で見知らぬ読者から親しげに労をねぎらわれるように
声をかけられた体験は初めてだと五木さん。

大きな力、強い風によって、自分では予期しえなかったほどの恵まれた機会が訪れることはあるかも知れません。
六角堂、本願寺を参拝されて合掌、これまたいただけた縁の一つですわね。
そうしたご縁のぬくもりを手のひらに感じて、
一日一日を大切に生きて行くことですね。 
返信する
親鸞 (Rei)
2010-12-02 18:26:43
私もこのニュースをみたとき大喜びしました。

「三人の二代目」やはりもったいないです。
文庫本がでたら是非読んでみたいテーマです。

明日はお天気悪そうですが、4日はよさそうですね、一路平安!
返信する
一路平安… Reiさん (kei)
2010-12-02 21:52:57
Reiさんが話題にされました時、案外に読まれていないんだなと知りました。
おっしゃるようにもったいないと思うのですが、いっつも続きません。
私も、出版されたら読んでみます、など言ってます。

来年のスタートが待ち遠しいですね。
池坊専応さんや「親鸞」のご縁が六角堂にReiさんを呼び寄せたような、この時期にピッタリの出来事でした。

「一路平安」意味が見て取れるっていいですね~。ありがとうございます。
お守りと同行、楽しんで歩けたらと思っています。
返信する

コメントを投稿

日々の暮らしの中で」カテゴリの最新記事